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Nov 2, 2005
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カテゴリ: 視聴レポート
2日の夜、夕食後に何気なくインターネットテレビ番組表を観ていると、同日のテレビ朝日放映の報道ステーションで「ショパンコンクールへの挑戦 17歳、全盲のピアニスト」なる特集があるではないか。慌ててテレビのスイッチをつける。既に時計は22時半近くになっており、もしかしたら特集は終わってしまったかもしれない、いや、きっとまだかもしれない。テレビ欄では報道ステーション特集欄の後半に記されていたため、それに一筋の望みを託す。

「報道ステーション」といえば、あの古舘伊知郎氏の司会でお馴染みのテレビ朝日系の報道番組。最近は、食事を終えると早々にテレビを消してしまい、ヘッドフォンで音楽を聴いていることが多いため、今日の特集に気付いたのは本当に偶然であった。あの時、オンライン上でテレビ番組表を観なかったら、気付くこともなかっただろう。(実は我が家、新聞をとっていないもので・・・)

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

番組の後半で10分程度ではあったが、特集「ショパンコンクールへの挑戦 17歳、全盲のピアニスト」が始まった。そう、この特集の主人公は、今回のショパンコンクールに出場した17歳の若き全盲ピアニスト、辻井伸行氏である。

辻井氏は生まれつき全盲であるが、音に対する興味は人一倍。4歳からピアノを習い始め、7歳では全日本盲学生音楽コンクールの器楽部門、ピアノの部にて第1位を受賞している他、国内で開催されている数々のコンクールで賞をとり、更にはオーケストラとの共演も数多く果たしている。そしてこの秋、挑戦したのがあの第15回ショパン国際ピアノコンクールだったのである。海外におけるコンクール出場はこれが初めてらしい。

番組では成田空港からワルシャワへ飛び立ち、予備予選にのぞむところから映像が流れる。辻井氏の横で審査前の練習を見守るのは、彼のピアノの師でもあり、またピアニストでもある川上昌裕氏。ホテルの一室でソナタ第3番やエチュードOp.10-1を練習している風景が流れる。

辻井氏の母、いつ子さんは「ピアニストの憧れのコンクールにこうして来られたことが不思議で、まるで夢のよう」と語る。ここまでくるのには、辻井氏本人の努力はもとより母親の協力や支えは必要不可欠であっただろう。息子を「育てるというよりも、一緒に歩いてきた」という言葉はまさしく、親子二人三脚を意味する。

番組は彼の幼い頃の活躍を紹介、11歳での初リサイタル、12歳ではカーネギーホールで演奏、14歳では佐渡裕指揮京都市交響楽団との共演、16歳では東京交響楽団定期演奏会で演奏、16歳といえばちょうど昨年のことだ。

さて、映像は予備予選会場。エチュードOp.10-1を演奏する風景は堂々たるもの、演奏後のインタビューでは辻井氏の「やったーといった感じです」がとても可愛らしく感じた。まだ純粋さが残る若い男の子なんだな、と。更にはロビーにはりだされた予備予選の結果を前に喜ぶ姿は、多分この番組をみていた人もついつい拍手したくなったのではないだろうか。全ての結果がわかっている現在なのに、何故かつい私まで「よっしゃー」と言ってしまったり。

そしていよいよ1次予選。映像は辻井氏が演奏する「スケルツォ第2番 Op.31」。あぁ、ネット中継で観た興奮がよみがえる。

師である川上氏の言葉をナレーターが淡々と伝えるなか、今更ながらではあるが心に重くのしかかったのが、以下の言葉。
「楽譜をそのまま弾いただけではショパンにならない。」
「伸行さんには17歳では考えられない1音1音にこめる表現力がある」

そう、彼の演奏をネットを介して聴いていても、音を丁寧に扱い、命を吹きこんでいるような印象が非常に強かったのだ。
そして無事、辻井氏は1次予選をクリアし、2次予選へ。辻井氏は「今の17歳で出来る限りのことを精一杯やるだけで、それでいいです。やるだけのことはやってきたから、もし、落ちても悔いはない」・・・と。本番前のプレッシャー、不安、それは想像を絶するものだろう、でも既に辻井氏はそれを超えて、非常に穏やかであるように感じた。今の17歳の自分の演奏に誇りをもっている、そんな姿だった。

映像は、2次予選の「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」のクライマックス。演奏後の拍手はネット中継で聴いた時のほうが、ダイレクトに感じる大喝采だったのだが、会場から多くの「ブラボー」の声は今でも耳に残っている。拍手はいつまでもなりやまず、異例の4回のカーテンコールだった。

残念ながら本選には進めなかったものの、ショパンコンクール音楽評論家賞を受賞。

「世界の人に感動を与えるピアニストになりたい」、若きピアニスト辻井伸行氏の願いの言葉で特集は締めくくられた。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

東京都下の田舎町に住む私は、既に十分感動を感じているのだが、きっとそんな思いの視聴者も多いはず。でも、更に飛躍的に伸びる可能性がたっぷりあるピアニストではないだろうか。2次予選全曲を聴いていたなかでは、「各音の純粋な響きと安定した技巧面が印象に残り、これに更なる音楽のふくよかさが出てくると、更に音の広がりが増しそう。でも年齢と経験によって自然と身に付いていきそうだ」なんて、ふゆのほしメモが残されていた(笑)。今後の活躍が更に期待されるピアニストである。

でも古館さん、折角、特集後に人が感動している時に、「そういえば、ピアノマンは今、どうしてるんでしょうね」のコメントはちょっと余計だったのでは??

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

辻井氏のピアノの師である川上昌裕氏、実は国内におけるメトネル演奏の第一人者でもある。今年の初めに購入した全音の「メトネル 忘れられた調べ」の楽譜の運指解説は川上氏であるし、また、メトネルのCDも数枚、世に出している。メトネルの「回想ソナタ」が聴きたくて川上氏のCDを通販で買ったっけ。今でもお気に入りの1枚であり、回想ソナタはmp3プレイヤーにしっかり格納されている。


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【本日のピアノ練習メモ】
本日のメイン練習
●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15
#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。
#08:アルペジオ練習。
#09:各指を広げる運動
#10:5指押さえながら他指の均一運動。
#15:3指押さえながら他指の均一運動。
●全24調4オクターブスケール

●クラーマー=ビューロー60練習曲 #21
#21:右手明確な指さばき練習 かなり慣れてきたがまだまだ凡ミスが各所に。焦らず1音を確実に。スフォルツァンドがないところまで強調しないように。

●バッハ シンフォニア #10~#13
#10~12:おさらい
#13:弾きこみ段階へ。

●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #05,#16
#05:弾きこみ段階。・・・のはずだが、前進したり後退したり。もっと腕を楽にして弾かねば・・・
#16:今更言うのもなんだが、この曲はやはり難しい。どうにも右指を鍛える練習と化しているが、今はそれに甘んじよう。

●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1
弾きこみ段階。全体的にもう少し表情をつけよう。中間部から後半へとつなぐオクターブ連打箇所も、熱くなりすぎず、そしてペダルが汚くならないように。後半の3連符伴奏、細かな音ミスがチラチラと発生するが、弾きこんで綺麗に整頓していこう。

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本日のおさらい
●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型)
●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4
●ブラームス 2つのラプソディ(No.2) Op.79-2

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本日のおためし~ライフワーク的取り組み
●ショパン 幻想曲 Op.49
冒頭から154小節まで徹底練習続く。納得いくまで次には進まない。






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Last updated  Nov 3, 2005 10:28:23 AM
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