|
カテゴリ: 音楽雑記
8月13日放映の「題名のない音楽会21」では、久々のランキングものだった。しかも、そのタイトルが強烈だ。なんていったって、
「クラシック一発屋ランキング」 である。一発屋っていわゆる「ヒット曲が1曲のみだった」といわれるものではなかったか。しかし、たった1曲でも長き歴史のなかにその名を刻めたことは、大いなる名誉だろう。番組のなかでは、「学校部門」「BGM部門」「副業部門」「旅情部門」にて一発曲たちを紹介している。 ■学校部門 学校部門、つまり、校内の各行事で使用される曲たちだが、そのなかでもやっぱり印象深いのが「運動会」。紹介された曲たちも、運動会BGMがかなり多かったように思える。 例えば、 ・10位「天国と地獄」(オッフェンバック) ・7位「道化師のギャロップ」(カバレフスキー) ・6位「星条旗よ永遠なれ」(スーザ) ・2位「双頭の鷲の旗の下に」。 そして堂々1位の「クシコスポスト」(ネッケ)、これらを聴くたびに運動会を思い出してしまう。 ということは、やはり現在でも運動会のBGMとして健在ということか、これらの曲たち。 ■BGM部門 続いてはBGM部門。これはテレビのCMやドラマなどでもお馴染みな曲たちばかり。言われてみると確かに1発屋?なのか、曲は知っているのに何故かタイトルや作曲家名が出てこない、というものも結構含まれていた(自分が知らないだけかも)。 特にテレビなどで耳にする機会が多いのが ・9位「メヌエット」(ポッケリーニ) ・8位「ガヴォット」(ゴセック)。 耳に優しい旋律が、なんとなく頭の片隅に残っているのではないだろうか。 そして、 ・6位「アダージョ」(アルビノーニ) ・5位「ジムノペディ」(サティ) ・4位「弦楽のためのアダージョ」(バーバー) これら3曲は特にドラマのBGMとしても使われやすいドップリ派だと私も認識している。 2位はなんと「アヴェマリア」(グノー)。これはいわゆるバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番プレリュードに旋律をつけたものとしても有名。そして1位は「カノン」(パッヘルベル)、なるほど納得の1位。 ■副業部門 本来は別の職業をもちながら作曲もてがけていた、という人物を紹介していたのだが、そのなかに登場したのが、ショパンの楽譜でもお馴染み「パデレフスキー」氏である。しかし、もともと音楽活動をしていたパデレフスキー氏が後にポーランドの首相になったという経緯を考えると、これを副業部門に含むのはいかがなものか、と思ってしまった私は頭が固いのか。 それと、「モーツァルトの子守歌」が実は別人(フリース)の曲であった、とか。 ■旅情部門 音楽を聴いて世界を旅した気分になる「旅情部門」。なんとこのランキングには10曲中、3曲もスペイン関連の曲が含まれていた。それが、 ・9位「アランフェス協奏曲」(ロドリーゴ) ・6位「アルハンブラ宮殿の思い出」(タレルガ) ・4位「スペイン交響曲」(ラロ)。 私も「アルハンブラ宮殿の思い出」がとても好きで、昔、父のギター楽譜を見ながら必死にピアノで弾いた記憶がある。 おっと、忘れてはならない1位は、「交響詩"わが祖国"よりモルダウ」(スメタナ)。なるほど名曲である。 そして最後の最後にキングオブ一発屋として紹介されたのは・・・・ 「乙女の祈り」(バダジェフスカ) である。 確かに誰もが知っている曲でありながら、なかなか作曲家名が頭に浮かばない(申し訳ない!) そういえば、子供の頃、家の周辺を廻っていたゴミ収集トラックのBGMは「乙女の祈り」だった。 私にとっての乙女の祈りは、とても生活感あふれた旋律だったのだ。 乙女というよりは、主婦の祈り? ピアノ曲のなかでも一発屋的名曲が多々ありそうな気がする。 小学生時代、下校時間に流れていたマリーの「金婚式」、これもある意味一発屋的名曲ではなかろうか。でも、私はこの「金婚式」がとてもお気に入りで、それが聴きたいがために下校時刻までダラダラ残っていたっけ。 とても懐かしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ 音楽雑記] カテゴリの最新記事
|