平均律第1巻2番前奏曲との格闘はまだ続く
数日前から始めたバッハ平均律クラヴィーア曲集第1巻2番前奏曲の練習、いまだしっくりいかない。まぁつまずく箇所こそ絞られてきたので、そこをクリアすれば「ただ弾く」レベルにはようやく達するといったところだが、そこからの道のりがこれまた長い。この2番前奏曲をどう料理していけば良いのだ・・・?園田高弘先生版によれば、冒頭からフォルテで行け!!アレグロだーと書かれている。更に、5,6小節も強弱による味付けがなされており、なかなか変化に富んだ前奏曲に仕上がっているのだ。しかし、私が愛聴するフリードリヒ・グルダ氏演奏の平均律、こちらの2番前奏曲は園田先生解釈とは大幅に異なっている。冒頭は実に穏やかに、そして歩くようなテンポで始まり、しかもこちらはフォルテでなくピアノかメゾピアノ程度で弾いているようである。同じ曲であるはずのものがこれほどまでに違いが出てくるだなんて、解釈の違いって面白い!!ただ、両者共通して言えることは、各小節1,3拍目の頭音をいかに響かせるか、という点である。園田版ではその1,3拍目の頭音をスタッカートで表現しているが、つまりそれだけその頭音を目立たせる技と考えて良いのだろうか。また、テンポ面で言えることは、冒頭からあまりカッ飛ばして演奏していると、後半に出てくるプレストが尋常でない速さになってしまいそう、ということ。ここは冒頭をある程度控えめな速度で演奏した方が、自分の身のためかと思ってしまった。さてさてこの曲を弾くならば、穏やか派?それとも、飛ばして行く派?数日前の日記にも書いたのだが、私はインヴェンション・シンフォニアまでは先生の指導のもと、練習を重ねてきた。その際、いずれも曲番どおりに進めることはなかった。例えばインヴェンションの場合は、1番→4番→8番→10番・・・といったように。もしかしたらこれは難易度順か、はたまた、とっつきやすい順?だったのだろうか。ということは、平均律の場合も同じように曲順どおりでないレッスン順序のようなものが存在するのだろうか。ふと気になってしまった。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●クラーマー=ビューロー60練習曲 #27,#29,#31,#32#27:指慣らし(ハノン?)代わりに数回練習。#29:重音練習。#31:どうしても19小節目の右進行が音ミス解消できぬまま。何故か手に馴染まない。練習不足も大きな理由か。#32:7,8小節目必死過ぎ。ここはピアノで弾くところなのに指に力が入りすぎて強弱の付け方が非常に醜い。●バッハ フランス組曲第5番 全曲全曲弾きこみ段階。●バッハ 平均律第1巻#02#02前奏曲:ミスする箇所もかなり絞られてきた。15小節目と32小節目は要注意。●シューマン 森の情景 Op.82から#01,#02,#03,#05,#07,#08,#09#01森の入口:弾きこみ段階#02待ち伏せる狩人:まだまだただ弾いているだけの感あり。フォルテ箇所がどうも乱暴だ。まるでイライラしている狩人みたい。#03孤独な花:歌心の微妙なニュアンスをつかめ!#05こころよい風景:ペダリングに注意。音濁りが汚らしくならないように。#07予言の鳥:フワッと消えるその微妙な感覚が・・・今のままでは限界か・・・#08狩の歌:今日も和音と格闘しばし続く。進展は無し。#09別れ:弾きこみ段階----------------------------------------------------今までのおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,10,16,19,20,24●シューマン 幻想小曲集から「夕べに」