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2016年05月28日
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おはようございます、ひなこです。
村上春樹さんの短編を読み返してみようシリーズ、第3回は『ニューヨーク炭鉱の悲劇』です。
         book_sasshi2_yellow.png

これも題名から始まった話だそうです。これはビージーズのデビュー曲(1967年)の題名だそうで、小説が始まる前に、歌詞の一部の翻訳も載っています。

ユーチューブはこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=F9Q5_ttJBUI

今ググってみたら、彼らは英国人なんですね!オーストラリア人は、「ビージーズはオーストラリア人だ!」って言ってますけどね。アイルランドと英国の間にあるマン島生まれ。マン島は、EUには加盟していなくて、まあちょっと本国イギリスと違うところもあるみたいです。
そして、一番上のお兄さんだけ存命で、弟2人(双子だったんだ!)は亡くなられているようです。
私にとっては、ビージーズと言えば、『サタデー・ナイト・フィーバー』(当時私は中学生)の人という感じで、あれ以降しか知らないですけど、私が3歳の時から活動してたんですね。
初めて↑この動画で、「ニューヨーク炭鉱の悲劇」を聴きましたが、こんな感じだったのが、ディスコでフィーバー!みたいになっちゃったんですね。昔からのファンはたまげたことでしょう。

村上春樹さんは、この曲そのものは、あまり好きではないそうですが、歌詞にひかれてこのタイトルの小説を書いてみたかったそうです。が、担当編集者は、「ビージーズはおしゃれじゃない」と言って、この作品を掲載することを渋ったんだそうで、「ビージーズが歌おうが、ベイ・シティー・ローラーズが歌おうが関係ないのだ。人はおしゃれになるために小説を書いているわけではない - と思う。」とおっしゃっています。
おお、村上さんの口からベイ・シティー・ローラーズの名を聞くとは!

おしゃれといえば、村上さんの作品は、ちょっと洒落た会話が有名ですが、これは、村上さんが関西人であることに大きく起因しているのではないか、と私は勝手に思っています。ご本人も、もし自分が東京に出てこないでずっと関西にいたら、小説なんて書いていなかっただろうと発言されていますが、第二言語で書いているから、ああいう会話になるんじゃないのかしら。
北海道出身の人の話として聞いたことがあるのですが、その人が東京の大学に進学して東京出身の親友ができ、親友のご両親が、「一人暮らしだから、たまには家庭料理でも食べたいだろう」と家に食事に呼んでくれたんだそうです。で、東京の一家だから、家族で標準語で話しますよね。それを見て、北海道出身の人は、「なんてよそよそしい家族なんだろう」と思った。仲良くないのかなって。これ、私はすごくわかります。でも、東京出身の友達に言ったら、「でも、普通に話していただけでしょ」となるんですが。
北海道で、家族の間では敬語(標準語)は使いません。
他人でも、親しみを込めた感じだと方言を使うし、偉い人には、よそよそしく標準語と自然と使い分けています。例えば、二条市場では、「おばさん、このイカ、なんぼさ?いやあ、結構するねえ。少し安くならないかい?」(私、北海道弁上手いなあ)とカジュアルに話しても、札幌三越の店員さんには、「すみません、これ、おいくらですか」と尋ねる、みたいな。
全然、小説と関係ない話になりましたね。
村上春樹さんの小説の中に、関西弁が出てくると、さすがにネイティヴ、上手いです。「そんなん、当たり前やろ」と言われそうですが。

この短編は、「死」を扱った話だと思います。村上さんの作品ではよく扱われている題材かな。

お話の中に出てくる、ウォーレン・ビーティーとエリザベス・テイラーの映画とは、「この愛にすべてを」The Only Game in Town(1970)のことのようです。私は観たことないです。
「愛にすべてを」といえば、クイーンの名曲、Somebody to Loveしか浮かびません。
ウォーレン・ビーティーはエリア・カザンの『草原の輝き』を観たことがあります。妙に気に入って、学生時代、英語の本まで読んだことがあります。高校の同級生が大学の講義で使ったのを持っていると私にその本を譲ってくれたのです。そんなに仲が良かった人でもなかったのに、どうしてそんな「草原の輝き」の話をするようなことになったのか、今となってはその経緯は忘れてしまいましたが。

全作品のものは、全体的に、刈り揃える程度に手を入れてあるそうです。

では、今日はここまでです。
ご機嫌よう!





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最終更新日  2020年05月02日 08時33分11秒
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