カテゴリ:村上春樹さんの短編を読み返してみよう
おはようございます、ひなこです。
今日のひょひょいのひょいは、「ずっと昔に国分寺にあったジャズ喫茶のための広告」です。 これは、村上さんご自身が昔経営されていた、ピーターキャットのことですね。 店主として作中に登場するのがご本人ですよね。 就職しないで、大学在学中に結婚して商売を始めた村上さん。 やはり、かなり頑固な一面のある方のようです。 でも、まあ、頑固さって必要ですよね。 自分が間違っているのに、「俺は正しい、絶対!」と聞く耳持たずな頑固は良くないけど、「俺はこれをやり抜くぞ!」と思ってそれを成し遂げるには、頑固さ必要ですものね。 昨日のオーストラリアのテレビのニュースで、福岡にできた巨大穴が埋まったニュースをやってました。 「こんなオリンピックプール半分の大きさの穴が道路にできたら、埋め立てが済むのに何か月かかると思いますか。道は渋滞し、ああ、考えただけでも頭痛いですよね。しかし!ここは日本です。なんと1週間で埋めてしまいました。この早さにもかかわらず、市長は作業の遅れを謝罪しました。悪天候のため舗装工事を中断せざるを得なかったので謝罪すると。天気が良ければもっと早くに工事は終わったと! というわけで、このでかい穴が、あっという間に元に戻りました!まるで何事もなかったかのように」 さすが、日本ですねえ。というか、逆から見ると、日本の労働者の環境がいかに悪いかということですが。 仕事のためなら、ほぼ奴隷。 でも、奴隷の方も嫌々働いてないんですよね、きっと。 こういう所に使う頑固さが、日本の高度経済成長の鍵だったんでしょうか。 それから、日本の謝罪は、文化的に、言語的に、とりあえず謝っておかないとって感じで、あまり深い意味はないですよね。 ちょっと外国語の謝罪とは意味合いが違うような。 ここで市長が、「こんなに早く、非常に困難な作業を終えた作業員全員を、私は誇りに思います!」なんて言ったら、「そんなに優秀なら最初から穴あけんかったやろ」って言われますよね。 でも、この非寛容さが、日本の技術の進歩につながったのかもしれません。 己に厳しく、人にも厳しく、みたいな。 私も夫に、「日本人すごい」とか言われたんですが、「昔の日本人なら、穴なんてあけなかったよなあ。もう全然すごくないよな」と思いました。 では、御機嫌よう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年06月04日 01時23分06秒
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