カテゴリ:村上春樹さんの短編を読み返してみよう
おはようございます、ひなこです。
パンパカパーン! 祝100回!の今日の読み返してみようは、「青が消える(Losing Blue)」です。 これは、日本では未発表の作品で、全作品で初めてのお目見えとなりました。 なので、当然ひなこも、全作品で初めて読みました。 元々は、1992年にスペインのセビリアで開催された万国博”EXPO ’92”を特集する雑誌のために書かれたものだそうです。 この雑誌はかなり分厚いもので、イギリスのインディペンデント、フランスのル・モンド、イタリアのラ・レプープリカ、スペインのエル・パイスの各新聞が新聞別冊というかたちで共同でつくり、それぞれの言語で発行したそうです。 その雑誌のために、ミレニアムの大晦日を舞台にした短編小説を書いてほしいという依頼を受けたのが1991年のことで、8年後の世界の話なので、多少近未来っぽい感じのものになったそうです。 というわけで、日本の本や雑誌には掲載収録されたことが一度もなかったのだけれど、机の引き出しの整理をしていたらひょっこり出てきて、ちょうどいい機会だしと思って全作品に収録することにしたのだとか。 これは、タイトル通り、世界から青という色が消える話です。 これで、全作品1990-2000第1巻短編集を終わります。 『夜のくもざる』が、超短編で作品数が多かったので、結構長くなりました。 区切れよく第100回となった今日は、12月9日。 この「青が消える」の中に、ジョン・レノンという固有名詞が出てきますが、昨日は彼の命日でした。 どうして忘れないかというと、わたくし、その前日に夢を見たからです。 当時、16歳でしたが、憧れの先輩が夢の中で私の前を歩いているのですが、誰かのLPレコード(時代を感じますねえ)を小脇に抱えていて、「一体誰のレコードなのかしら」と目を凝らしてじっと見ると、それはジョン・レノンのレコードでした。 で、学校に行って、友達2人に「昨日こんな夢見た」と話して、家に帰ったら、ジョン・レノンが死んだというニュースが流れて、翌日友人に気持ち悪がられました。 あれから、36年・・・。 光陰矢の如しでございます・・・。 では、ご機嫌よう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年05月04日 09時09分55秒
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