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2016年12月31日
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おはようございます、ひなこです。

大晦日の今日の短編は、全作品短編最後となる「蜂蜜パイ」です。

そういえば、ビートルズの歌に「ハニー・パイ」ってあるんですね。知りませんでした。
蜂蜜パイって、どんな感じなんでしょうねえ。
ちなみに、この↑イラストは、アップル・パイです。

主人公である作家の淳平って、『東京忌憚集』の短編にも出てきますよね。
どうやら二人は同一人物のようです。

そういえば、桜田淳子ちゃんのあだ名、淳ぺーだったなあ。

この、書籍化にあたり書き下ろされた作品に、村上さんは思い入れがあるらしく、「解題」では、ほかの作品よりも多くを語られています。

読者の中には、淳平の姿に村上さんご自身を重ねる人もいたそうですが、それは違うと断言されています。

「たしかにいくつかの共通する背景はあるものの、僕は淳平とはまったく違ったタイプの作家だし、違ったタイプの人間である。僕がここで書きたかったのは、僕自身の姿ではなく、むしろ「我々」の姿なのだ。」

「この物語は淳平という小説家(内省的で、ジェントルで、いくぶん引っ込み思案なところがある)が、愛する女性の小さな娘のために即席の童話を作って聞かせるという構成になっている。でも、彼にはそのお話の正しい終わり方をうまくみつけることができない。それは、ある意味では彼の生き方そのものを暗示している。しかし、遠く離れた故郷の街で大きな地震があり、それは彼の人生にも震動を与える。彼はその街から遠く離れたいと思っている。そことは無縁に生きたいと思っている。でもその街は今でも彼の中にある。だからその震動は彼のところにまで伝わってくる。そして話の最後で淳平は童話の結末をようやく見つけだし、世界とのある種の和解に達し、その結果彼は人間として、また作家として、そこにある責務を進んで引き受けていこうと静かに決心をする。この部分は『神の子どもたちはみな踊る』という作品集においてはかなり大きな意味を持っている。」

そうか、そういう意味がこめられていたのか。
(ひなこ、全然くみ取ってなかったよ)
なぜかというと、『ノルウェイの森』もそうなんですが、友達の元彼女、あるいは友達の元奥さんとかそういう女性との関係って私なんか拒絶反応を示してしまうので、この短編は人気があるようですが、私はそんなに好きじゃないなって思っていたのです。

『神の子どもたちはみな踊る』は、2002年7月、"after the quake"というタイトルで英語版が刊行されています。

2016年と共に、村上春樹全作品の短編集を読み返してみる企画はこれにて終了です。
ついでだから、この後の短編も続けましょうかねえ。

では、皆さま、良いお年を!
ご機嫌よう!





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最終更新日  2020年05月04日 09時55分05秒
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