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2018年10月22日
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おはようございます、ひなこです。

カズオイシグロ氏の”A FAMILY SUPPER”を訳してみました。
こういうのは著作権の関係が云々とかあるのかな~と思わなくもなかったのですが、実際に訳して自分のブログに載せている方を見かけたので、ひなこも載せちゃいます。
シャーロック・ホームズはもう著作権が切れているので、そういうことは気にしなくていいなあと思って、じゃあ頑張ってホームズひなこ版に挑戦しようかとも試案中ですが、全部で1400ぺージ以上あるので、老体に鞭打って1日1ページ(無理だろ)訳しても4年がかり?
じゃあ、現実的に一日半ページにしたら、終わる頃には還暦過ぎちゃうしなあ。とほほ。

この短編は、既に『夕餉』というタイトルで日本語に訳されていて、『イギリスIX 集英社ギャラリー、世界の文学(5)』に収められているようです。5076円!
読んでみた、リンク。
https://my.plaza.rakuten.co.jp/diary/update/public/?d_date=20181022&d_seq=0

しかし、漢字の読めないひなこは、まずこのタイトルが読めず、グーグル先生にお伺いを立てて「ゆうげ」だと知りました。
しかし、ゆうげといったら、インスタントの味噌汁しか浮かんでこなかったという。
なので、タイトルも変えました。


『ア・ファミリー・サパー ~家族の夕食~』
カズオ・イシグロ

 河豚は、日本の太平洋沿岸で捕れる魚だ。僕の母が河豚を食べて亡くなってからというものこの魚は、僕にとって特別な意味を持つものとなった。その毒は、この魚の生殖腺の2つの脆い袋の中に潜んでいる。この魚を調理する時、これらの袋は注意深く取り除かなければならない。なぜなら、ちょっとした手抜きによって毒が静脈に漏れる原因となるからだ。残念ながら、この過程が成功したのか否かを判別することは難しい。いわば、食べてみること、それがその立証となる。
 河豚中毒は、ぞっとするほど苦しく、そしてそのほとんどの場合が致命的である。もし夕方に食べたなら、被害者は大体就寝中に痛みに襲われる。数時間に渡り断末魔の苦しみにのたうち回り、朝までには死んでいる。戦後、この魚は日本で非常に人気が出た。厳しい規制が課せられるまで、各家庭の台所でこの危険な内蔵処理をすることがごく一般的に行われていた。そして、隣近所の人やら友人やらを宴に招いたわけだ。
 母が亡くなった時、僕はカリフォルニアに住んでいた。当時の僕と両親の関係は、幾分不自然なものであった。そのせいで、僕はその2年後東京に戻るまで、母の死にまつわる詳細についてよく知らなかった。常々母は、河豚を食べることを拒んでいたものだった。だが、この時に限り母は例外を設けた。女学校時代の昔からの友人に招かれ、その友人の気を悪くすることを心配したわけだ。この詳しい説明を僕にしてくれたのは父であった。空港から鎌倉の実家までの車内でのことだった。やっと実家に着いた頃には、もう晴れた秋の一日も暮れかかろうとしていた。

はい、今日はここまで!
なんとなくアメリカ帰りということで成田空港を思い描きましたが、成田空港なんてない時代ですよね。
一周回って今は羽田も国際線がバンバン飛んでますけどもね。

続く。







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最終更新日  2022年10月07日 10時57分28秒
[サー・カズオ・イシグロ作品の翻訳] カテゴリの最新記事



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