1340619 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ふゆのひなこのブログ

ふゆのひなこのブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ふゆのひなこ

ふゆのひなこ

カレンダー

楽天カード

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

フリーページ

ニューストピックス

2020年07月02日
XML
おはようございます、ひなこです。



9月3日

最初から書いた方がいい。じゃなきゃ、忘れちゃうから。
だから、僕が起きたところから始めるのがいいだろう。11時くらいだった。
僕はキャロルを見に窓の所へ行った。でも今回はあいつはそこにいなかった。
僕は服を着て、トイレに行って、自分のナニをじっくり調べた。
僕はまだ大丈夫だ。
ママとジョンは1階にいて、笑ったりしてるのが聞こえた。
トイレから出ると、階段の踊り場が見えて、でキャロルの部屋のドアがちょっと開いてるのが見えた。
僕は、抜き足差し足で歩いて行って、のぞき見した。
カーテンがちょっと開いてて、太陽の光が隙間から部屋の中にさしていて、埃が浮かんでいるのが見えた。
キャロルは何も着ないでマットレスの上に横になっていた。仰向けで。
毛布は足元に丸まってて、夜の間に蹴っ飛ばしたんだな。
太陽は又、眼鏡のレンズの上に輝いていて、あいつの目は見えなかった。
でも、僕はあいつが寝てると思った。頭が片方に傾いていて、口がちょっと開いていたから。
僕は、じっくりあいつを見た。雑誌に載ってた売春婦の誰よりもずっといい感じだった。
それから太陽の光がちょっと変わって、あいつの目が見えたんだけど、なんと、ずっとあいつは俺のこと見てたんだって気づいた。
どうしていいかわからなかった。固まっちゃった感じ。
あいつはじっと僕を見続け、それはちょっと奇妙だったんだ。というのも、あいつの頭はまだ片側に傾いていて、口もちょっと開いたままだったからだ。まるで、もう死んでて僕を見てるみたいで、気持ち悪かった。
それからあいつの腕が動き出した。両手が体をすっごくゆっくり下りていった。それから本当にゆっくり毛布を上に引っ張り上げた。顎のところまで。
それから、あいつは微笑んで、「コーヒーを淹れて持ってきてくれない?」って言った。
自分がなんて言ったのかはわからない、覚えてない。
多分そこに立ったまま、あいつの言ったことについて考えていたんだと思う。
それからあいつは言った。「いい子でいてちょうだい。私のためにコーヒーを淹れてきて」
そう言って、僕に微笑んだ。

準備をするのに時間はかからなかった。
台所でコーヒーを淹れている間、ママとジョンが玄関に近い方の居間で笑ってるのが聞こえた。
カップを持って2階のキャロルの部屋に上がって行った。
最初にあいつは、ドアを閉めてって言う。

それからあいつはカップを受け取って、起き上がる。


えーっと、ひなこです。
ここから、7000字ほど、エロイ描写が続くのですが、ひなこのブログの品がガタ落ちになるので、削除しま~す。
急に、時制が現在形になって、省略部分は全部現在形で書かれています。


そして僕は、雑誌で見た色んな体について考える。そしてエディーの兄さんのことや、彼女の体の中をぐるぐるぐるぐるまわっている毒のことを考える。
そして、僕は、抜こうとするんだけど、彼女がより強く締めて自分自身を強く押し付けてくる。毒がどんどん強くなってまわってるのがずっと感じられる。
それから彼女は突然止める。まるで体の中を何かで刺されたように。

喉の奥で、変な音を鳴らす。
僕は彼女から下りて、彼女は僕を押しのけて立とうとする。
彼女はドアに行こうとするけど、ふらふら、よろよろして、そして、再度何かに刺されたように、身体をぐっと折り曲げる。
彼女はドアにたどり着いて、それから口を手で覆う。吐き気がやって来る。
ドアを全開して、階段を下りていく音が聞こえる。そしてトイレのドアがバタンっていう音も。
僕はパンツとジーンズを履いて、ドアへ行く。
そこで、彼女のたてている音が聞こえる。変な嘔吐してる音。
部屋からこっそり抜き足差し足で出て、トイレのドアの外に僕はいる。
彼女は、奇妙な音を立てている。時々めそめそ泣いている。吐いてない時に。
段々、彼女の立てる音が大きくなる。まるで誰かが彼女の首を絞めてるみたいに。
僕の後ろで足音がする。ジョンが階段を上がってくるのが見える。ママはその後ろ。
「クソ、一体どうしたんだ?」とジョンが言う。僕はただ肩をすぼめる。そしてキャロルがトイレで具合が悪いみたいだと言う。
ジョンは僕を押しのけて、ドアを叩く。
キャロルは、その時には静かになっている。
ジョンがまたドアを叩く。そしてドアを開けようとする。
ドアは鍵がかかってなくて、でも何かが邪魔している。
ジョンがもっと押して、言う。「ああ、神様」。
ママはあいつの肩越しに見て、同じように「ああ、神様」と言う。
とても強い嘔吐の匂いがする。
ママは、後ろを向いて僕に、電話して救急車を呼んで、急いでと言う。
それからママとジョンはドアをもうちょっと開けようとする。
僕はそこに立ち尽くし、ママが僕の方を向いて、救急車に電話しなさい、と叫ぶ。

僕はゆっくりと階段を降りる。
僕が急いでいないことに彼らは気づかない。皆、トイレにぎゅうぎゅう詰めで入っているから。
僕は階段を降りながら、ちょっと鼻歌なんかを歌う。だって彼女には死んでもらいたくないから。だって、色んなことをあんまり真剣に考えたくないから。だって、本当に彼女には死んでもらいたくないんだから。
彼女を殺したくなんか絶対なかったし、そんなこと絶対したくなかったし、そうしなければならなかったけど、でも絶対本当にそうしたくなかったんだ。
彼女に僕のガールフレンドになってもらいたかったし、2人でやりまくって愛し合いたかったんだ。
だから、絶対彼女には死んでもらいたくなかったんだ。

終わり。

いやはや、なんなんだか。
訳しているうちに、私、何やってんだろう的な気分になってきましたけども。
まあ、この原文は今すぐ破棄ですね。
もし、今晩突然死んだら、残った人々が、ひなこ、こんなの読んでたのか?!って唖然としそうですから!

では、御機嫌よう!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020年07月02日 07時00分09秒
[サー・カズオ・イシグロ作品の翻訳] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.