カテゴリ:介護
おはようございます、ひなこです。
老健からお二人の方(看護師長さんと新人の事務の男性)が面談に来られ、ケアマネさん、私と父で、5人のところへ、レンタルの会社の方がお2人車椅子と電動ベッドを持って来られ、なんと、狭い我が家に総勢7名が突如集合する事態に。 父は別世界をさ迷っているので、マスクを外してしまうし、もう、どうすりゃあいいのさ、という感じ。 翌日の朝、入所ということになり、入所に必要な物が書いてある一覧などを頂き説明を受ける私のバックグラウンドでは、ケアマネさんが、認知症専門医に電話をして、事務の方と今日の日付で三ヶ月分の処方箋を出して欲しい、明日取りに行くなどと交渉中。それから、介護タクシーに翌日の予約も入れておられました。いつも静かな里の秋状態の我が家が急に活気づいたお家に。 老健の看護師長さんに、「もし今晩、何も食べたがらなかったら、無理して食べさせなくてもよろし。ただし、水分だけは摂らせて。水だけ飲ませとけば死ぬことはないから。家で亡くなると大事になるから、なんとか明日の朝までもたせて、後はうちの施設でちゃんと看とりますから」と言われ、「え、何、今晩が峠?」と心の中で思いました。 実はこの看護師長の方に、「なんで外国になんて住んでいるの?」と、あんた頭おかしいんじゃないの?という口調で聞かれました。 海外滞在経験のあるケアマネさんも、これにはお口アングリみたいな。 私もなんと答えるべきなのか、一瞬言葉に詰まりましたが、「いやー、私オーストラリアで結婚してるんですよぉー。孫までいるんですよぉー」とアホっぽく答えておきました。 老健の方々が帰られた後、ケアマネさんと少し話し、「日本人でああいう思考の人は結構いるから、失礼だとも気付いてないはず。私が担当で良かったでしょ、偏見がなくて!」と言われ、いや本当に、このケアマネさんで良かったな、と改めて思いました。 「あの口ぶりだと、亡くなるまで老健で面倒みると言ってくれたから安心できますね」とも。(実はそうはならなかったんですが) そして、「ふゆのさん(父)、昨日の夜寝てないから、今晩は何も問題起こさないで熟睡するはずですよ」とのこと。 「寒くなってきたからか、体調崩す人続出で、今ちょっと忙しいんです。50入担当してるんで」 えーっ?!そんなに!?初耳です。それは多すぎだと思います。 兎に角、突然の施設入所決定の運びとなったのは、ケアマネさんの超ファインプレイの賜物だったので、お礼を述べると、「いえいえ、これは介護タクシー会社のファインプレイですよ。他の会社はあんな連絡してこないですもん。あの連絡がなければ私も何も対応しないじゃないですか。だから、お礼は明日会う介護タクシーの方に言って下さい」とのこと。 この介護タクシーは私より若い女性の方が経営者だったんですが、私の地元の女性達、なかなかグッジョブ! あ、そうだ。念のために、新しく来た電動ベッドの柵の付け方もケアマネさんが教えてくれました。 「ご家族が柵をつけるのは問題ないですから」とのこと。ケアマネさんや老健がやるのは虐待でダメとのこと。 翌日の段取りの再確認をしてから、ケアマネさんも帰られ、いつものように私と父2人に戻り、パッとできて消化の良いうどんを作り、父に食べさせました。(私が父の口に運んで食べさせました) そして、ケアマネさんの言った通り、父は朝までぐっすり寝ました。 診察時間が終わってから、認知症専門医の先生から電話がありました。木曜日に診てもらったばかりなので、「4日で随分な変わりようじゃないですか」とご心配して下さいました。 偶然なのですが、父が入ることになった老健の前の施設長がこの先生だったようです。そこから開業医になられたとか。 さて、父は死んだかのように熟睡していましたが、私の方は、寝不足で眠いのですが、明日の入所の準備を始めました。 インフルエンザのワクチンは接種済みで、コロナワクチンは5回目の用紙が市役所から来ていたのを、入所時持参するよう言われました。個人的には、こんなにワクチンばっかり打たせて大丈夫なのか?と思っていましたが、どこの施設も必ず父のワクチン接種の有無の確認があり、推奨という名の日本的なやんわりとした強制がなされていたのでした。 機内持ち込み用のスーツケースに荷物を詰めながら、まさかこのスーツケースを使うのが、旅行じゃなくて施設用になるとはな、と思いました。 それだけでは足りず、もう1つの手提げのスポーツバッグにも入れ、それでも足りないものは、大きな黒いごみ袋にぶちこみました。 やっと荷造りを終え、「なんとか明日の朝までもたせるように」という看護師長さんの言葉から、その日は居間のソファーベッドで寝ようとしますが、寝付けず、父があまりに静かなので、息をしているか何度も確認したりしていました。 翌朝。 ぐっすり寝た父は、せん妄状態は落ち着いた様子。 老健と面接したのが今日だったら、即入所にはならなかったかもしれないな、と思うほど、前日とは別人。 でも、足腰は立たないので前の晩に届いた車椅子に乗せ、ご飯も自分では食べられない状態でしたけれども。 お迎えの介護タクシーのドライバーさんは前日と同じ男性の方でした。 「ケアマネさんに、お礼を言うなら私ではなく介護タクシーの方に言ってと言われました。迅速な事務所への連絡、ありがとうございました」と言うと、「いやいや、普通に仕事としてやるべきことをやっているだけですよ」と。 ちょっと感動! (偶然目にした飛行機等を使った長距離の搬送を扱っている札幌の民間救急搬送会社のブログで、私の地元から東京に搬送するという記事があり、偶然ですが、連携会社としてこの男性ドライバーさんの最近の写真が載っていて-搬送元の病院は、父の抜糸のために、この方に運んで頂いた病院でもあった-、お元気にお仕事に励んでいらっしゃるのをわりと最近確認できました) 先ずは認知症専門医で処方箋をもらい、そこから老健へ。 父はPCR検査を受け、陰性だったので上階に連れていかれ、あっけなくお別れ。 あ、そうそう。事務の方が、「ふゆのさーん、僕、昨日お家に行ったんですけど、覚えてますかー」と聞いたら、「はい」と返事をした父。 覚えているわけはないのですが、とりあえず話を合わせておくというのは、認知症患者あるある、です。 でも、「今日は落ち着いてますね。昨日とは別人じゃないですか」と言われました。 前日は、父は1人別世界にいたので、会話をするというのは不可能でした。 前日の面接で、本当に良かったです。ケアマネさん、グッジョブ👍️。 私の方は、医者と看護師と面談及び書類記入と捺印の山と格闘。 その後、近くの処方箋薬局に3ヶ月分の薬を買いに行きました。「初めてのご利用ですね」と言われたので、「父が今、そこの老健に入所しまして」と答えると、「ではお待ち頂かなくても、こちらでご用意し施設の方にお届けします。お薬手帳も一緒に老健にお持ちしますから」とのこと。 日本は、こういうサービスが本当に行き届いているよなぁ、と感激しながら、お願いしました。(オーストラリアじゃ誰もそんなことはしてくれないけど、たとえ提案されてもちゃんとやるか信用できず不安だから断ると思う) そして、近所にあるニトリに洗濯物入れのための蓋付きバケツを買いに行くも、蓋付きのオモチャ入れしかなくて、しょうがないのでそれを買い、持参した油性マジックで父の名を書き、老健に置いてきました。 やれやれ。おしめ使わずに済んだ! やはり、一番の功績は、ケアマネさんによるものです。 「老健に空きがあるから面接に行くと言ったんだから、交渉します」って素早く動いてくれたお陰です。鈍い人なら、そういう発想すら頭に浮かばなかったのでは? 友人が、「介護の質はケアマネ次第」と言っていたのはこの事なんですね。ありがたや~。 2日間、寝てないので、その日の夜はぐっすりと寝ました。 そして翌朝、文字通り、両肩が軽くなったように感じられ、今まで父の介護が両肩の上に、悪霊の如く重くのしかかっていたのだということに初めて気づかされました。 きっと常に、「ボケてないわたくしめがしっかりしなければ!」と、父と2人分の責任を両肩に乗せ、その緊張で首と肩がバキバキになっていたのではないでしょうか。 続く ご機嫌よう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年10月25日 19時20分03秒
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