カテゴリ:村上春樹さん
おはようございます、ひなこです。
日本にいるから、オンタイムで読めるな、と思っていた村上春樹さんの新作。 実際には冬に読むことになりました。 まぁ、寒い環境で読むのも良かったかな。 「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」が、大好きなので、非常に期待して読み始めました。 三部からなっています。 まず、第一部。 「世界の終わり」とよく似た世界と、16才の少女と17の少年の物語が書かれていて、これは「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」をちょっと彷彿させます。 そして、全く個人的な話ですが、ひなこが16才の少女の時、短い間ですが、17才の少年とお付き合いしていたことがあったので、自然な流れというか、やはりその人のことを思い出しました。 もし、先輩がこの本を読んでいたら、先輩も私のことを思い出してくれたかなぁ。 まぁ、少女は大変美しく小柄と描写されていたので、私とは月とスッポンなんですけれども! そして、物語の中の2人は文通してるんですが、私と先輩は、別れてからも良好な関係性だったので、住むところが離れ離れになってからも、3年くらいかなぁ、やはり文通してたんですよねぇ。昭和な世界。 でも、お互いが同時期に引っ越して、お互いに連絡先が不明になり、そのまま音信不通になってしまいましたが。 小説の主人公は、彼女からの手紙をずっと捨てずに持っているのですが、私の手紙は捨てられていますように。 今なら、かなりのストーカー気質と見なされそうです、主人公。 そういえば、高校生の時、私の母は会ったこともないのに、「お前はその先輩と結婚すべきだ」と言っていたものでした。 当時の私は、「何なんだ、この人!?」と驚愕していましたが、自分が大人になって、母の言い分が理解できました。 きっと、穏やかで安定した人生が送れたんじゃないかと思います。 結局は、波乱万丈を絵に描いたような人生になりましたがね。ヌハハ。 もとい。 「世界の終わり」でも、熱が出てという描写があったんですが、その時は抱かなかった感覚というか、コロナ禍を経ての今読むと、熱が出るイコール疫病感染みたいな連想が、身に沁みついてしまっているって気が付きました。 第一部後半では、「ねじまき鳥クロニクル」テイストもあります。 第二部、第三部は、「世界の終わり」のラストから、もっと発展していきます。 「海辺のカフカ」や、「騎士団長殺し」を彷彿させるところもあったかなぁ。 北海道出身の女の人が出てきた! 大変楽しい読書時間ではあったのですが、年を取って頭が悪くなり、感性も鈍くなったからか、「え?これで終わり?」みたいな、ちょっとよく理解できなかったので、これは何度も読み返さないとな、って感じです。 読んでる最中は、これからどうなる?ってわくわく読んだんですけどね! ご機嫌よう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年01月28日 01時31分51秒
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