カテゴリ:映画・読書
エジプト展への行き帰りの電車の中で、 『逃れの森の魔女』というファンタジーを読んだ。 グリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』に出てくる お菓子の家の魔女 の話である。 あの、最後にカマド(というより昔風のオーブン)に 押し込まれて死ぬ、あの魔女は 本当にトシのせいでボケてて目が悪く よぼよぼで「わけがわからなく」なっていたのか、 実は 子どもを殺したくなかったのだとしたら?? という視点で書かれている。 例えば、魔法を使うための魔法陣を使って悪魔を呼び出し 人々の病気を治していた魔術師が 一度だけ 悪魔のわなに落ちてしまったとしたら。 魔女として「焼かれる直前に逃げ出す」なんてことを 実はやらかしたのだとしたら‥‥ 心理描写もしっかりしていて面白かった。 グレーテルとの心の交流も、ラストの叫びも 心に残ってしまった。 ファンタジー好きには特に読んで欲しい一冊である。 題名は 『逃れの森の魔女』 という。 作者は ドナ・ジョー・ナポリ (青山出版) 『パンを踏んだ娘』よりも切ない話である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月05日 23時55分28秒
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