2010/12/13(月)19:30
温かいスープ
「温かいスープ」という題の短いエッセイが、教科書に載っている。
海外での貧しい講師時代の月末には、いつもオムレツだけを頼んでいたのだけれど
いつしかパンをもう一人分おまけにくれるようになり、
特別寒かった季節には、なんとオニオングラタンスープまでつけてくれた。
それも、「間違えて作りすぎた」なんて言いながらくれたのである。
相手の立場やプライドを大切にしながらの親切によって、
筆者は「人類に絶望することもないだろう」というのである。
寒くて腹ペコで、でもお金があまりないときに
そんなスープがどれほどうれしいだろう、想像してみて
なんて、一生懸命こんなスープなんだ と話していたら、
腹減るからやめてくれ~~ というむしろ悲鳴が。
私自身も、四時間目にそんな話をするのは、ちょっと辛いものがあったのだった。
今日は、寒かったし。