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テーマ:心と身体のバリアフリー(296)
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「妻を寂しがらせない」 (去年の新聞記事より) 前鳥取県知事で慶応大教授の片山善博さん(58)は今年7月、妻の弘子さんを悪性リンパ腫で亡くした。 57歳の若さでした。10年間病気と闘った妻を、片山さんはそばで励まし、最期の4か月間は6人の子どもとともに介助と介護に努めました。「お母さんを寂しがらせないように」。それが家族の合言葉でした。
妻の病気がわかったのは、知事に就任して半年後の1999年秋。目の下のできものを県立病院で診察してもらうと、悪性リンパ腫と診断されました。"血液のがん"とも呼ばれる病気で、主治医からは「進行は遅いが、治癒は難しい。平均余命は7年」と説明されました。 妻は動揺して泣き崩れました。私もショックでしたが、「僕だって余命宣告されていないだけで、人生に終わりがあることに変わりない。お互いに残された時間を精いっぱい生きよう」と話すと、妻も「気が楽になった」と言ってくれました。
二人は岡山県の県立高校の同級生。24歳で結婚し、4男2女をもうけた。
妻が訪問介護の利用を嫌がったので、私と、同居の長女、仕事を休んで里帰りをしてくれた次女が中心となり、家族だけで介護しました。社会福祉士の資格を持つ長女に介助技術を教わり、トイレに連れていったり、抱きかかえるように風呂に入れたり。妻は私より背が高かったので大変でしたが、「お父さんだから安心できる」と言ってくれたので、苦にはならなかった。 妻の介護を通して見えたものは多い。例えば仕事でバリアフリーに積極的に取り組みましたが、実際に車いすを押す立場になると、長患いで筋肉が落ちた人にはわずかな段差による振動も負担になっていることがわかりました。 「もう十分に頑張ってくれた。頑張らないでいいよ」と妻を見送りました。でも、もし生きていたら「あんただって頑張りすぎじゃない」と言い返されそうですけどね。
◎取材を終えて 「妻を早くに亡くした複数の人から、『こういう時は仕事に没頭するのがいい』とアドバイスされました。確かに仕事中は妻のことを忘れている。薄情な男だな、とも思うんですよ」。その口調と同様に、理路整然と介護に向き合った片山さん。自身の意志の強さと家族の結束が、それを可能にしたのだろう。そして、政府の行政刷新会議のメンバーを務めるなど、最近の多忙ぶりに喪失感の大きさと、夫婦の絆が深かったことを思った。 (2009年12月13日 読売新聞)
私たち夫婦は、出会いから数えておよそ35年。 振り返れば、あっという間。
会社倒産、自己破産、度重なる熟年離婚危機。
ひとり娘が高校生だったころ、母親に尋ねた、、、 『お母さん、お父さんと結婚したの後悔してる?』
相方の嫁さんが娘につぶやいた、 『後悔はしてへんけど、失敗やったと思うわ!』
あれから5年。 わが家は平穏無事。
男の独り身はきっとつらい。
プチケンカは毎度のことながら、生きてるうちが花!
せいぜい、相方の嫁さんに長生きしてもらわなければ!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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