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          ☆Loui’s             Kingdom☆

☆Loui’s     Kingdom☆

流行性角結膜炎(はやり目)

【流行性角結膜炎(はやり目)】

2月の下旬のことだった。Loui’は5カ月。

Loui’を見ると、目やにがすごい。
ちょうど、風邪っぽくて鼻もだらだらしていたし、ネットで調べると、生後半年くらいまでは、鼻涙管(目尻から鼻につながっている管で、涙の出口)が詰まっているために(「先天性鼻涙管閉塞」)、目やにが出やすい、と載っていたので、それだろうと思っていた。
Loui’は至って元気。

一応、病院へ行こう、とかかりつけの小児科を受診。日曜日だったため当直の小児科医に診てもらった。診断は、私が思っていたのと同じで「風邪からくるものだろう」で、クラビットという点眼薬を処方され、「様子を見て下さい」とのことだった。

翌日、パパが仕事がお休みだったため、保育園を休ませて一日子守りをお願いした。仕事中パパはLoui’の様子を写メで何度も送ってくれた。お昼の休憩時間にLoui’を見に行くと目は腫れぼったいけど元気に私のおっぱいを飲んでくれたので、安心した。

ところが、夕方仕事を終えて自宅へ帰ると、Loui’の右目全体が薄白い。そして目やにで上まぶたと下まぶたが少しくっついてしまっている。

パパに「どうしたの?気付かなかったの?」と聞くと
「さっきまで眠っていて、今起きたら、こんなになってる」と。

とりあえず、小児科ではなく近くの眼科を受診しに行った。

おばあちゃんにも来てもらって4人で待合いで待っていた。
Loui’の名前が呼ばれ、全員で診察室へ。

先生に、これまでの状況を話した。
先生は「クラビットを処方されているのなら、とりあえずそれで様子を見るしかないんだけどね・・・」といいながら、専用のライトでLoui’の眼を診る。ろ紙を下まぶたに当てると、じわっと血色の涙が染み出した。

「いやっ、血?!」と私が言うと、先生は
「あ、炎症起こしていたら、血が付くのは普通のことだから、これは大丈夫」と言った。

しばらくして、ライトを当てながら先生が「この右目はいつからこんなに白いの?」と言った。
「えっと、気付いたのはさっきなんですけど・・・」と私が言うと先生は、
「さっきからこんなに白くはならないと思うんだけど。角膜が混濁しているように見える。今から総合病院の眼科へ連絡するから、そちらで診てもらった方がいい」

「え?」と言ったか言わなかったか、私はその時点で腰が抜けてしまった。診察室内でへたりこんでしまった。

先生はその後も説明をするけど「・・・・ですね。手術になったら小児科医と眼科医が相談して・・・・だから・・・・」
それしか、私には聞こえなかった。

「手術?眼、失明するの?へ?カクマクがコンダクって何?なんでこんなことになってるの?」と半泣き状態だった。

とりあえず、私たちは待合いへ移動させられ、その間診察室で先生が総合病院の眼科へ連絡をとっている声が、聞こえていた。Loui’は全く元気で、ひざの上で抱っこしていると、足をピョンピョン跳ねさせている。

「お母さん、どうしよう・・・なんなの?なにがわるいの?」と私が泣いていると
「どうしようったって、なるようにしかならないでしょ」と一喝。

先生から、病院へ連絡したので、今から行って下さい、と言われ、パパと私とLoui’は病院へ向かった。おばあちゃんは車でついてきた。

道中、私はLoui’を腕の中に抱き(このときは、さすがにチャイルドシートへ乗せている余裕がなかった)、「どうかLoui’を助けて!」と叫んでいた。

救急外来へ到着すると、警備員が眼科まで案内してくれた。
眼科では先生が、待っていた。

早速Loui’を診療ベッドに仰向けにし、Loui’の右目には上まぶたと下まぶたを強制的に広げる器具をとりつけ、暴れて泣きじゃくるLoui’をパパが身体を押さえつけ、先生はレンズでLoui’の眼を診た。

私は辛くて直視できず、パパの後ろに立っていた。

先生が「あー、大丈夫、これ、偽膜ですね。」といいながら、何かでLoui’の眼にかかっている白い膜を拭き取った。

すると、Loui’の白かった眼から黒目が戻ってきた。

「偽膜」とは簡単に言うと、涙とか目やにとかが混ざって白い膜を張ってしまうものらしく、1歳未満ではこの結膜上皮層が完成しておらず、偽膜は容易にみられる。

「角膜混濁」と「偽膜」と区別はなかなかつきづらく、さらに「偽膜」だったからといって、放っておいてもよいわけでなく、放っておくと角膜(結膜?)と癒着してしまうらしい。

私はホッとして「うぇーん」と泣き出してしまった。。。

先生に、「はやり目でしょうか?保育園へ行っているんですけど」
というと、
「うーん、今の段階でははやり目とは断定できないけど。明日の午前中、もう一度診せて下さいね」
といわれ、右目だけステロイドの点眼薬をプラスしてもらい、診察は終わった。

点眼をするようになってから、腫れや充血、目やにはなくなり、Loui’の目は3日後には良くなっていた。

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それから・・・・・

Loui’の結膜炎が治まってから、一週間後、私の両目がゴロゴロする。顔を下に向けると目が落ちてしまいそうに重力を感じる。

なんなんだろう。疲労かなぁ。。

次の日の朝、起きると目が開かない。目やにがすごい。。。。
時期的に花粉症?とも思ったけど、こんなにひどくならないし。。。

2~3日経つと目がだんだん充血してくる・・・。

おかしい。

すると、パパも目が真っ赤っかで目やにがすごい、と言い出した。

二人で眼科を受診。Loui’が始めにかかった眼科。

「この症状は、はやり目ですね。Loui’君から移ったのでしょう。はやり目は約2週間の潜伏期間があって、1週間ほど目が充血して、徐々に治っていく。Loui’君はあまりに早く治ってるからはやり目ではないように思えたけど、今となってははやり目だったのかもしれない。赤ちゃんの回復力はすごいから、治るのが早かったのかな」
と先生。

Loui’もやはり「はやり目」だったのか・・・・。
Loui’は本当に早く治ったけど、パパや私は2週間目が真っ赤っか状態が続き、熱も出た。治ってからも視力はかなり落ちてしまった。









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