もし、癌といわれたら?
手術、放射線療法、化学療法を中心とする西洋医学の著しい進歩によって、がんが治るケースが増えてきました。しかし、最新の治療法をもってしても、いまだに治すことのできないことも事実。そこで、代替療法に期待が寄せられます。
がんの治療に、どのように代替医療を組み込んでいけばよいのか。
様々なご意見を集めました。
サプリメントの上手な選び方・使い方
がん患者さんの大半が、何らかのサブ裏面とを利用しているといわれています。
○サプリメントは、不幸な状況に置かれている。
がん患者さんの大半が、何らかのサブ裏面とを利用しているといわれています。毎年50万人以上にがんが発病しているのだから、サプリメントを使っている人の数は膨大です。そんなに多くの人が利用しているサプリメントですが、その置かれている状況は、あまり、好ましいものではありません。
◎最大の問題点
サプリメントを売る側の誇大な宣伝と、使う側の過大な期待です。
○標準治療を補完し、より良い治療をめざす。
サプリメントは全く役に立たない、と決めつける人がいますが、それは本当でしょうか。
栄養が不足して体力が低下している場合に、栄養を補給すれば治療に役立つという話は、サプリメントの使い方の基本です。体が、本来持っている病気を治癒させる力を増強し用という発送が、サプリメントを使う基本的な考え方なのです。
がん治療において、現代医学の標準治療が優先されるのは当然です。サプリメントは標準治療を補完する目的で使われることになります。
標準治療で為す術がない末期のがん患者さんでは、サプリメントが治療の中心になるケースも考えられます。このような場合も、夢のようなサプリメントは亡いということを、忘れないことが大切です。
○科学的データの意味を正しく理解しよう。
がん患者さんが利用するサプリメントは、作用によって次の表の様になります。ここに掲げたサプリメントが、このような作用を持っていることは、何らかの科学的データによって裏付けされているのですが、データの意味をしっかりと理解しなければなりません。
科学的データといっても、どういう実験が行われたのかに注目する必要があります。
(1)試験管の中で培養したガン細胞に、ある物質を加えてどうなるかを見たもの。
(2)動物実験が行われていれば、試験管内の実験より一歩進んでいます。
しかし、ネズミに移植したがんが消えたからといって、人間のがんに同じように効くとは限りません。
つまり、試験管の中の実験も、動物実験も、結果をそのまま人間が取った場合に当てはめることはできないのです。
「品質や安全性に関するデータがしっかりしており、人間での高価が期待できるだけのしっかりした研究を行っているサプリメントを選ぶことが大切」(福田一典医師・銀座東京クリニック院長)
がんの治療や再発予防にサプリメントを利用するときには、なるべく科学的データのそろったものを選ぶとよいでしょう。
月刊-がんを治す 2006.4月号より