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カテゴリ:健康ひとくちメモ
「いま日本では、一億人の人体実験が進行している。(「医者のいらない暮らしがしたい」プロローグ)より」~丁 宗鐵(医学博士 日本薬科大学教授)
『私は今年、還暦を迎えましたが、この60年の間に、生活は素晴らしく快適になりました。 冷蔵庫で食べ物が腐らなくなり、冷暖房で夏に涼しく、冬に暖かく過ごせるようになり、夜は証明のおかげで遅くまで仕事に励んだり、読書を楽しんだりできます。 布部に感じ亭ることが、日々、解消されていくのを皆さんも感じていることでしょう しかし、この生活は、本当に素晴らしいのでしょうか? 人間の体は、実に長い年月を経ながら、まわりの環境に少しずつ慣らされていくものです。それが現代では、めまぐるしく環境が変わっていきます。カラダにとっては相当な負担です。 たとえば、私はコンビニストアの数た゜けだけ、病人がいると考えています。 コンビニストアが一軒あると、深夜にそこで働く人、そこに通っている人が現れますが、彼らは自分でも気づかぬうちに健康を犠牲にして働き、買い物をしているからです。 人間の体のリズムは、夜寝て、朝起きることで正常を保つように創られています。そのリズムが狂えば、体の働きが正常でなくなり、病気になってしまうのです。 現代は便利な生活への憧れが先走りすぎて、このような裏にある体への危険を見落としています。その結果、何十年先に重大な問題が見つかったとしても、我々にはどうすることもできません。 そう考えると、たえず競争し合ったり、新製品が次々に登場する現代は、一億人を使った人体実験の時代だともいえるでしょう。 東洋医学は、その実験のための犠牲者とならないための手助けをします。 私が専門にしている漢方では、個人の「体質」を大切に考えていますが、体質を知れば、どんな環境が自分の体にとって、益になるのか、外になるのかがわかるからです。 さらに、自分に合った生活のペースもつかめてきます。これは、病気から身を守るために肝心です。 60歳代で病死する主な原因には、がん、糖尿病、脳梗塞、心臓病がありますが、これらの病気は、若い頃から猛烈に仕事をしてきた人が、いつまでもそのままのペースであり続けようとしたために、つまり自分のペースをつかみきれなかったために起こります。 しかし、反対に定年などをきっかけに家に閉じこもるようになったり、便利な電化製品で楽な生活を送りすぎたりして、生活のペースを著しくおとしてもまた、病気へ近づいてしまうのです。 このような自分のペースをつかめずにいる状態を、東洋医学では、「未病」といいます。 未病とは、体の中でぼやが起きている状態だと考えてください。ぼやのうちに対処すれば、火の手が上がらずに済みますが、放っておけば、体中に炎が燃え広がります。火事が起こる、それが病気です。 火事を防ぐにためは、自分の体質を知り、「中庸(ちゅうよう)」に近づいていく意識をもつことが大切です。 中庸とは漢方が考える理想的な生き方で、年相応のペースをつかみ、その年齢の中で、最も健康であることを目指します。 60歳には60歳の、70歳には70歳の、それぞれの年齢に見合った健康を考えていけば、しわがどうの、毛が薄くなったのがどうのと悩む必要はなくなるでしょう。 最近は米国でも、東洋医学の中庸を理想とする健康観を導入して「オプティマルヘルス」といっています。 かっての米国では、70歳でも髪が黒々としていて、若い恋人を持ち、彼女と食事をして、若い人たちと一緒にスポーツを楽しみ、仕事かできる、それが健康だと考えていました。 しかし、日本人が欧米人よりも長生きする理由を追及していった結果、例えば和食の効能に気づいたように、欧米でも東洋の健康に対する考え方に重要性を見出したのでと思います。 ですから、東洋医学のことを、古い医学だと批判する方がしばしばいますが、実際は、人間の体の本質をついているのです。 それでは、これから東洋医学を中心にした健康に生き抜く秘訣をお話しします。』 ******************************************************** まさに、そのとおり、自然な考えだと思いました。あまりにも、これまでいろいろ考えてきたことを。ずばりと書いてくださっていると、感動して読みました。 表紙のタイトルに強烈な印象を受けたので、直ぐ買ってきて一気に読んでしまいましたが、まさに、60歳になったら真っ先に読むと良い本だと思います。いや、若い人にも、仕事がまっただ中の人にも、全て年齢の人にも是非読んでいただきたいと思いました。 わたしも、健康道場を開設して、この2年間、皆様と一緒に健康の問題を真っ正面に考えて参りましたが、まさに、やっとここにたどり着いたという感じです。いろいろな、病気の対策なども研究したり、さまざまの取り組みを、ご紹介もしましたが、まさに、ここでおっしゃっている本質的なことを避けて健康は語れないと思いました。 30数年間教職をやってきましたが、教師1年目に着任した農村の小学校5年生の子どもたちの、のびのび、すくすくとした自然の中でそだったと言わんばかりの元気な顔と、退職の年の校長をしていたときの、町の子どもたちの真っ白い疲れたような表情を比べたときに、ここで述べておられる日本の変化を実感いたします。 ぜひとも、多くの方がこの本を読んでいただき、体をもとから良くする生き方が広まっていくことを期待し、ここにご紹介いたします。 とくに、団塊の世代の方には、是非とも読んでいただきたいものです。
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最終更新日
2007.12.06 22:23:37
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