多重がん時代 !
長寿であるが故に,がんにかかる人が増えてきた。人生50年,の時代にはがんになる前に他の病気で死ぬ ことが多かったのである。若い人の体の中では,がん細胞はあぶくのように生まれては消え,生まれては消えを繰り返している。免疫能が高いためにがん細胞を自分のものでないと認識して拒絶反応を起こし,がん細胞の発育,増殖を抑え込んでしまうので ある。ところが年を取ってくると免疫能は衰え,がん細胞をやっつけるだけの力がなくなり,がん細胞のほうが強くなり,発育, 増殖し始める。多くのがん細胞は体の中で発生した後,10年も15年もたってやっと肉眼で見えるようになり,あるいはレント ゲンやCTなどで存在が証明されるようになり,がんと診断されるのである。顕微鏡で見るともう少し早い時期に診断できるの だが,そんな時期には症状もなく,本人は健康体だと思っているから病院にはやってこないし,たとえやってきて検査を受けた としても,肉眼的にもエコ-・レントゲン・CT・MRIなどでも見つからないのだから,どうしようもない。医者はがん細胞の長い歴史の中の最後の1~2ペ-ジを見ているだけなのである。最近ではがんにかかる人が増えてきただけでなく,二つ目のがん,三つ目のがんにかかる人までが増えて きた。転移ではなく,肺がんの次に胃がん,その次に前立腺がんなどと言ったように全く別の部位に新たにがんができるのである。治療方法が進んで,治るがんが増えてきたことも原因の一つに挙げられる。時にはがんの治療が新たながんをつくり出すこともある。日本ではかなり以前から胃がんで亡くなる人が最も多かったのであるが,最近では肺がんや大腸がん,女性では乳がんで死亡する 人が増えてきており,多重がんも男性では肺, 大腸,胃,女性では大腸, 胃, 乳腺, 肺の順になっている。大阪府立成人病センタ-の津熊氏らの大阪府がん登録資料調査 でも時代と共に重複がんが増えている。最近は『無病息災』ではなく,『一病息災』になってきてはいるが,『多病息災』 なんてことにはならないでほしいものだ。 ~~~~~~ 以上は「高知医療センター」“多重がん時代”より ~~~~~ http://www007.upp.so-net.ne.jp/pathology/data-05.htm冬虫夏草通販~完全無添加・国内産冬虫夏草 ならギャバ太郎健康道場加藤師範の元気ウェブショップもっと知りたい冬虫夏草のこと 冬虫夏草百科 知っておきたい冬虫夏草の基礎知識