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先生への手紙・その1

いつもお世話になっております。

 お忙しいところ妙な申し出をしてすみませんが、私が先生にお話しというよりお願いしたい

のは、「教育環境を右利き左利きで平等にしてほしい」ことです。我が家の子どもたち3人(小

学生は3年生、他に中学生と高校生がいます)はすべて右利きで、親としての苦情ではありま

せん。
 

私自身がどうしても右でできないことがあって、左用の道具の必要性を感じて個人的にメー

カーや行政に話をしてみたり、利き手や利き側について調べたりしましたが、分かったのは世

の中あまりに右利きだけが当たり前だと思われている状況でした。
 

そこで学校教育から「右も左も両仕様必要である」と認識を変えていけないかと思い、先生

とお話をしたくてPTA本部役員も引き受けました。(役員を引き受けたのはそれだけでなく3

番目の子をほったらかしにしてはいけない反省もありますが)

 お願いしたい具体的な内容は容易にできるものも少なくないです。例えば、百ます計算用紙

は利き手(鉛筆を持つ手)別に仕様が違うものが市販されているのに、○○小学校では右手用様

式で一律に指導が行われているため見直してほしいなど、紙一枚で対応可能です。

 
百ます計算用紙については、以前他の先生にもお話ししたことがあります。

最初は数年前に子どもの担任だったA先生に個人面談の際に話してみましたが、雑談的だっ

たせいか特に進展はありませんでした。次は今年の初め(前年度の終わりごろ)教務主任のT先

生にお話しし、算数主任のI先生へもお伝えしていただいたそうですが、T先生が転任された

のと授業に関する改善や対策は会議にかけてからでないと決められないそうで、その後どのよ

うな扱いになったかは分かりません。(教頭先生もそのあたりの経緯は多分ご存知かと思いま

す。)
  

百ます計算の他にも教科書の表記に右様式の説明しかなかったり(鉛筆を持つ手、家庭科や

図工の作業説明など)、教室が西側を向いているため南から光がさすと左手で鉛筆を持った場

合手暗がりになりがち、など左利きに不利な事項はいくつか数えられます。実際のところすべ

てを左右平等対応は難しいとは思いますが、簡単にできるものなら実践してみていただきたい

のと、どこまでできるのか検討もしていただければと思います。

 
その際、表現は矛盾しますが、左利きの人の意見を基準にしないでください。一口に左利き

と言っても状態や考え方は千差万別です。「左利きでも××ぐらい右でできるから必要な

い。」などといった、たまたまその人はそうかもしれないけれど大変個人レベルの意見がすべ

てと思われて、当てはまらない人が困っているのが現実です。あくまで物理的環境として左右

両仕様の対応をお願いしたいです。

 
 左右両仕様が当たり前の感覚になれば、左利きの子どもたちの不利や不便が無くなるだけで

なく、右利きの子どもたちにもユニバーサル仕様的な観点で物づくりや社会づくりをする大切

さが理解できるのではと期待します。
 

終わりに、僭越ながら私にできることがあれば協力させていただきたく存じます。



※固有名詞はアルファベット等に置き換えています。


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