2007/07/26(木)06:58
今の中国を知ろうと思って
図書館で、前回よりは分かり易そうな本を借りました。
『マンが入門シリーズ・そして中国の崩壊が始まる』
貧富の格差や環境汚染など、中国で起こっていることには
中華思想がどのようにはたらいているか、
日本との関係への影響や靖国問題との絡みなどが、
漫画で描かれています。
問題点だけを挙げているためか
表現が悲観的ですが、
中国に夢を見ている場合に対しては
「現実をきちんと見ましょう」的な意味で
注意喚起な存在になると思いました。
『いまどきの中国人・13億人の素顔に迫る』
出版時点(2005年)での最新の中国人像を
調査データに基づき解析、
より理解するためのワンポイント助言などとあわせて
項目ごとに記載してあります。
一見、
「中国人って、思ったより日本人と大差ないこと考えてる」
と、考えがちですが、
調査方法を知って、「ちょっと待って!」
インターネット調査=対象は都市部の高学歴で高収入な比較的年齢の若い人
って、ほんの一部の、かなり範囲の限定された「中国人像」です。
もっとも、その点については本のはじめに断り書きがあり、
偏りを認めた上での解説書というわけです。
2冊同時に読んで、同じ国の様子でも
切り口によってだいぶ表現方法が違ってくると感じました。
また、片方だけを知ったのではなく良かったと思いました。
前者は
「中国の問題は一部の人間が、その利益のために大多数の人を無視した手段で発展へ向かおうとしているのが原因」
と主張しているのに対し
後者は
その「大多数の人」を最初から数に入れないで
「今の中国はこうだ」と言っているわけですから。