2011/09/03(土)06:57
【ツアー旅行回想録・89】白と黒の芸術・7
交流の相手としてお客さんから紹介されたのは、
Lさんという名前と連絡先の中国の電話番号でした。
交流希望の内容や日時など
詳細は手紙で先方にお知らせしておいたけれど
それが届いたかどうかの確認と挨拶を兼ねて
電話で連絡を取るように、との指示です。
やはりメールなど無い当時の事情で、
日本人と中国人のお互い相手の言葉を知らない同士でのコミュニケーションの場合
国際Faxが重宝しましたが、
国際電話相当の料金がかかるので
そう急いだ話でなければ
自国語で書いた手紙を送って分かる人に訳してもらい合うなど
のんびりした手段を使ったりしました。
さて電話連絡…内容はともかく、問題は時間です。
お客さん曰く「先方は夜7時以降でないといらっしゃらないので…。」
夜7時以降とは、
時差があるから日本時間で夜8時以降になります。
そのためだけに会社で残業もできないので(携帯電話は未普及でした)
帰宅してからかけようとしたら
うちの電話では国際電話がかけられません。
(はっきり覚えていませんが契約手続きか何か必要だったみたいです。)
仕方なく最寄りの駅前の公衆電話から…と行ってみたら
国際電話はかけられない物しかなく
電車に乗って一駅、隣のややひらけた駅に移動したら、
やっとありました!
が、かけると先方は不在?呼び出し音が鳴るばかりです。
少し時間をおいてかけ直そうと、しばらくその辺をうろうろして
さっきの電話に戻ろうとすると
先客…その当時よく見かけた日本に出稼ぎに来ていた外国人の方々
が、故郷へ電話?熱心にお話し中。
残念、取られた…((+_+))
また待って、空いたら急いで確保し再びかけると今度はつながりました。
Lさんはすぐに事情を理解してくれ最後に一言、
「私の名前とあなたの名前には同じ○という字があります。私たちの計画はきっと成功するでしょう。」
この時ほど、自分の姓を有り難く思ったことはありませんでした。
もっとも、今は旧姓になってしまいましたが。(笑)