2012/04/07(土)06:38
【ツアー旅行回想録・94】白と黒の芸術12
次の見学先は 北海公園内の閲古楼 へ。
それから 瑠璃廠 にある 栄宝斎 へ行って…
もちろんお買い物も目的でなくはないのですが
メインは「何か特別な物を見せてもらう」
なので、店内の奥の商談室?
応接セットがあって作品か商品らしき物が積まれている部屋へ
一行は案内されました。
応接セットの真ん中のテーブルには
準備された「特別な物」の一部?が置かれ
その前には取り出して見せてくれる解説担当のお店の人。
みなさんはそのあたりを囲むように集まって
さてはじまりはじまり~
箱から巻き物を取り出して開いたか
畳んである紙を広げたのかは
はっきり覚えていませんが(両者あったかも)
いかにも…な文物をお店の人が披露しながら
「これは誰々のどんな時の(或いは、なんて言う)作品です」等と説明する度に
一同は興奮した様子で口々に
「おぉ~、これがあの?!」「うわぁ…」「きゃ~すごい、」
歓声を上げること。
お店の人側もそのあたりの盛り上がるツボを心得ているのか
演出気味にテーブルの下からも小型の箱を取り出して見せると
いくつかの赤い石が収まっていました。
「鶏血石です。本物です。」
「うわぁ~、こんなきれいな…」「これほど赤いのは初めて見た…」
とまた皆さんは感動の嵐。
なんて光景がしばらく続きましたが
正直、勉強不足の私は作品の価値観や有難味はイマイチ分からないし、
喜んでいただけて無事義務を果たせた安堵感の方が大きくて
感激できたとは言えませんでした。
ところで、後の時代(ってほどじゃないですけど2000年代になってから)
格安ツアーに参加すると博物館見学後に別室に誘導され
螺鈿だかの箪笥に目いっぱい壺だか骨董らしき物が詰まったのを見せられて
「本当は150万円しますが特別に100万円にしときます。」
なんて口上で怪しげな物を売りつけられそうになったという話を
聞いたことはありますが…
この時は売り込みは特になかったので
目にした物は本物だったと信じています。