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マレーシア 今日考えた事&思った事

白鵬翔 06年NEWS8

 朝日 3月
<抜粋> 13日目 慎重に力強く 白鵬、大関つかむ
相手を包み込んでしまうような白鵬らしい相撲で、ぐっと大関の座をたぐり寄せた。立ち合いで勝負は決まった。白鵬が左ひざを深く曲げて前に送る。同時に左手は琴光喜のまわしをつかんだ。「左上手だけは取られちゃいけないのに。立った瞬間、がっちりとられた」と琴光喜。あとは慎重に寄り立て、1分かけて左上手から転がした。「柔らかくて、力を吸収される感じ。それでいて重い」と相撲巧者をうならせた。

白鵬の体調は万全ではない。「風邪をひいてのどが痛い」と、支度部屋に戻っても荒い息はなかなか収まらなかった。そんな白鵬に力を出させた要因の一つが、モンゴル相撲の大横綱で父のジジド・ムンフバトさんが観戦に訪れたことだ。土俵入りの時に同郷の旭鷲山から知らされ、「知らなかった。びっくりしたよ」。帰り際を待ち受けていた父から祝福のキスを受けた。

放駒審判部長(元大関魁傑)は北の湖理事長と話し合い、「千秋楽まで雑音は入れない」と、大関昇進については明言を避けた。それでも「強いね、強いね」と繰り返す表情を見れば、今場所後の新大関誕生は間違いない。 白鵬本人は「多分そうかな、わかんない」と素っ気ない。それより「来場所につながる相撲を取りきることが一番」。14日目の相手は過去1勝6敗と分が悪い若の里。往年の大関候補を記憶のかなたへ追いやる勝ち方をして、文句のつけようのない新大関場所を迎えたい。   



 ZakzaK 3月25日
<抜粋> 13日目 白鵬昇進で傷心、大関確実も兄弟子・魁皇“押し出し”
この盟主争いも見逃せない。勝負の世界に栄枯盛衰、新旧交代はつきもの。今、大きな節目にさしかかっている一門がある。大相撲界で、勢力を分かち合っている一門、連合体は5つ。その中の1つ、立浪一門と連合を組む伊勢ケ浜一門が消滅寸前なのだ。一門の本家、伊勢ケ浜部屋は昭和4年に興り、現伊勢ケ浜(元大関清国)で3代目。弟子数が2人とかつての面影はないが、横綱照国、大関清国ら、あまたの名力士を輩出している名門である。これまで立浪一門と手を組み、理事も1人、出してきたが、ついに1月末の役員改選でその理事枠も明け渡し、立浪一門に完全に吸収されてしまった。

「この役員改選の話し合いのとき、名称も立浪一門にしようじゃないかという動きがあったんですが、オレの定年の11月まで伊勢ケ浜の名前だけは残してくれ、と伊勢ケ浜親方が懇願したので、それまではこのまま。それ以降は伊勢ケ浜の名前が消えて立浪一門となります」と、一門関係者は明かす。この半年後に看板を変える一門の盟主争いが佳境を迎えている。これまで、一門の顔を務めてきた魁皇が大関から転落寸前。入れ替わるように若き白鵬が琴光喜を上手投げで叩きつけて12勝目をあげ、場所後の大関昇進を確実にしたのだ。

「場所入りのとき、今日勝てば12勝だと思ったんですけど、緊張して頭がボーッとなっていた。昨日(の栃東戦で)力を全部使っちゃって、もう出ない。やっと勝ちました」と、目標を達成した白鵬は笑顔で話したが、真の闘いはこれから。モンゴルの先輩、朝青龍との優勝争い、さらに、「引導を渡す役だけはさせたくない」と、部屋の関係者が目をそむける魁皇との盟主をかけた2つの闘いが千秋楽に待っているのだ。果たして白鵬はこの非情な闘いに勝ち抜けるか。   




 日刊スポーツ 3月25日
<抜粋> 14日目 白鵬が苦手意識なくせるか
<春場所14日目:若の里-白鵬>
白鵬は大関昇進を確実にして、次は初優勝を目指す。新たな目標達成に向け、難敵の1人、若の里戦は注目される。昨年秋場所で勝つまでは6連敗している。まずは苦手意識をなくして臨めるか。立ち合いで鋭く踏み込み、先に左上手を引けば優位の展開になる。若の里は両まわしを取って、胸を合わせると持ち前のパワーが生きる。  



 デイリースポーツ 3月25日
<抜粋> 14日目 朝青龍、白鵬が1敗で千秋楽
大相撲春場所14日目(25日・大阪府立体育会館)横綱朝青龍と関脇白鵬がともに勝って13勝1敗、優勝はモンゴル出身の2人に絞られた。2場所ぶり16度目の優勝を狙う朝青龍は大関琴欧州を押し出し、初優勝で大関昇進に花を添えたい白鵬は苦手の若の里を寄り切った。琴欧州は9勝5敗。大関魁皇は関脇琴光喜を寄り切って7勝7敗とし、千秋楽に9度目のかど番脱出を懸ける。大関同士の一番は、栃東が千代大海を押し倒して11勝3敗、千代大海は8勝6敗。十両は既に優勝を決めている把瑠都が14連勝し、全勝優勝を目指す。   



 日刊スポーツ 3月25日
<抜粋> 14日目 魁皇、白鵬戦にすべてかける
かど番脱出へ、大関魁皇(33)が天敵の関脇琴光喜(29)を寄り切った。対戦成績7勝13敗の苦手中の苦手だ。12日目に朝青龍に7敗目を喫し、もう1つも落とせない中で、これでもかと試練の相手が続く。立ち合いも迷った。ここまで待ったした取組はすべて負け。魁皇の目が泳ぎ、2度目の立ち合いは完全に遅れた。それでも、右上手を取りすぐに攻めた。投げを打ちながら前に出る万全の流れに、館内は大歓声につつまれた。「明日どうなっても、思いっきり自分の相撲を取りたい。今後のこととか考えても、どうなるわけじゃないし、他のことは考えずに行く」。引退か現役続行かは、最終的には千秋楽後に師匠の友綱親方(元関脇魁輝)と話し合って結論を出す。「最後に力を出し切ればいい。右が使えているし、相手の動きについていける」。弱気を見せず、千秋楽の関脇白鵬(21)にすべてをかける。   



 日刊スポーツ 3月25日
<抜粋> 14日目 朝青龍「もう1度白鵬と」
横綱朝青龍(25=高砂)が、千秋楽で関脇白鵬(21)との優勝決定戦を熱望した。左足を痛めた大関琴欧州(23)をまったく問題にせず1敗を堅持。千秋楽本割では大関栃東(29)と対戦するが、勝って、白鵬との決定戦で、11日目に負けた屈辱を晴らす覚悟だ。「白鵬ともう1度やりたい気持ちが強い。今は相撲にキレがある」と、自信をみなぎらせた。史上初のモンゴル出身力士同士の決定戦で、16度目の優勝を実現する決意だ。   



 日刊スポーツ 3月25日
<抜粋> 14日目 白鵬「魁皇戦はやりづらい」
関脇白鵬(21)が優勝争いに残る13勝目を挙げた。通算成績1勝6敗と苦手にする若の里と対戦したが、慌てずに攻めて、寄り切りで圧勝した。千秋楽は同じ一門でかど番の勝ち越しをかける魁皇と当たる。「ちょっとやりづらい」と、複雑な心境をこぼした。ただし、悲願の初優勝のためには負けられない。朝青龍とのV決定戦については「決まったらやるしかない」と気を引き締めていた。   



 読売 3月25日
<抜粋> 14日目 朝青龍と白鵬、ともに1敗で千秋楽へ…大相撲14日目
◆決戦前夜、賜杯へ闘志◆
2人とも、モンゴル国旗をあしらった帯をきつく結んで、14日目の府立体育会館を後にした。1敗で並ぶ朝青龍と白鵬。それぞれに千秋楽の対戦相手は、背水の陣。両雄がどうさばくのか、見物だ。故障で右足の動かない琴欧州を、あっけなく押し出した朝青龍。2場所連続では優勝を逃せませんね――と尋ねた記者を、支度部屋で「失礼だろ!」と一喝した。栃東戦へ向け、すでに戦闘モード。3敗で踏みとどまれば、綱取りが来場所につながる栃東を「そんなに簡単じゃないよ」と、不敵に笑った。

1勝6敗と分の悪い若の里を難なく寄り切った白鵬は「いい形で勝った」と、静かな笑み。ただ、大関の座を死守したい同じ一門の魁皇が待ち受ける千秋楽は「ちょっとやりづらい」。勝負への集中を乱せば、1差の猛追が及ばず、賜杯を逃した先場所と同じ涙を流すことにもなりかねない。“四者四様”の千秋楽決戦2番。協会幹部たちにも予想は難しい。だが、最も期待度が高いのは優勝決定戦での“再戦”だ。朝青龍は「もう1回やりたい気持ちは非常に強い」。大関昇進を確実にした白鵬も「そうなったら、やるしかない」と口元を結ぶ。横綱からは真っ赤に、次期大関からは青白く、気迫の炎が燃え上がる。(込山駿)   



 毎日新聞 3月25日
<抜粋> 14日目 朝青龍、白鵬1敗を守る 春場所14日目
大阪府立体育会館で行われている大相撲春場所は14日目の25日、朝青龍は力強い突きで琴欧州を寄せ付けず、白鵬も苦手の若の里に万全の寄りで、ともに1敗を守った。カド番の魁皇は琴光喜に左四つから攻めて7勝目を挙げ、千秋楽に勝ち越しをかける。栃東は強烈なおっつけで千代大海を破った。01年春場所以来となる1場所で8度目の満員御礼。

◇朝青龍、白鵬 併走のまま千秋楽へ

白鵬が“天敵”を降し、朝青龍と1敗併走のまま千秋楽を迎えることになった。初顔合わせから、若の里の変化しての左突き落とし、かちあげからの攻めに6連敗。やっと昨年秋場所で勝ったが、その後は若の里のけがで対戦がない。しばらくぶりの対戦だったが、これぞ2人のいまの番付の差、という相撲だった。「まっすぐ当たっていこうと思ったけど、中途半端」。若の里は、白鵬の若さと勢いに立ち合いからけおされた。

充実の白鵬には中途半端な変化は通じない。足を送って残すと左から一発張りを見舞って右差し。左ものぞかせて出た。右の腕を返して万全。短い勝負のなかに白鵬が勝負勘のよさと自在さを発揮した。「(かちあげて)くると思った。でも身体がよく動いた。(大関を手にして)固くならずに相撲が取れる」が白鵬。拍子抜けも難敵を破って満足感が漂う。今場所7回目の寄り切り。残り6番も組み止めての投げとはたき。本格的な四つ相撲がさえる。

星を伸ばし朝青龍との優勝争いが決まった。「千秋楽は自分の相撲を取り切り、勝ったら来場所につながる」と先を見据える。相手は同じ一門の魁皇。「そういっちゃだめだけど……。やりにくいですね。言葉ないです」。切羽詰った状況の兄弟子との対戦に口が重くなった。角界には「恩を返す」という言葉がある。けいこをつけてもらった先輩と存分に戦って倒すということだ。果たして大器は恩返しの土俵にできるか。【武藤久】   



 スポーツ報知 3月25日
<抜粋> 14日目 白鵬、初優勝か復活Vか
白鵬の初優勝か、朝青龍の復活優勝か。大関昇進が確実な東関脇・白鵬(21)=宮城野=は、鬼門の東11枚目・若の里(鳴戸)戦をクリアして13勝1敗。横綱・朝青龍(25)=高砂=も西大関・琴欧州(佐渡ケ嶽)を一蹴し、1敗で並走。楽日の本割では、白鵬はカド番で引退の危機に立つ西大関・魁皇(友綱)と、朝青龍は綱取り大関・栃東(玉ノ井)と対戦する。両者がそろって勝った場合、あるいは負けた場合は優勝決定戦にもつれ込む。

白鵬が、最大の“鬼門”を突破した。過去1勝6敗と分の悪い若の里戦。立ち合い、得意の左上手を狙ったが右足が滑り、いなされる。だが、落ち着いてもろ差しになると、相手の右の巻きかえも問題にせず寄り切り。「いい形で勝ってよかった」観戦に訪れた父・ムンフバトさん(64)と2人の姉の前で、13勝目を挙げた。千秋楽の一番は、複雑な思いで迎えなければならない。相手は負ければ大関から陥落、引退の可能性もある魁皇。同じ立浪・伊勢ケ浜連合で、けいこ場で胸を借り、たくさんのアドバイスをもらった大先輩だ。「やりづらいですね。それを言っちゃだめだけど。言葉がないです」魁皇の綱取りがかかった04年九州場所で土をつけ、昇進を阻んだこともあるだけに、気持ちは揺れ動く。「あした勝ったらボロクソ言われるのかな。白鵬コノヤローとか言ってね」と、表情は最後まで浮かなかった。

それでも初優勝へは絶対に落とせない。「思いきりやるしかない? それはもちろん。自分の相撲が最後にできたら来場所につながるから」尊敬する魁皇への思いを断ち切り、ただ勝つことだけに集中する。朝青龍の勝利を見届けても、表情は変わらなかった。「琴欧州関は足が悪いし、横綱は調子を上げている」最初から“ライバル”が星を落とすことなど考えてはいない。頭の中に浮かんでくるのは、優勝決定戦の光景。取組前に「新大関いいね」と声をかけてくれたモンゴルの先輩だが、勝負となれば別。「そう(決定戦)なったらやるしかない」強い決意で、運命の一日を迎える。(斎藤 成俊)   



 読売 3月26日
<抜粋> 千秋楽 白鵬 横綱覚悟!!
日本相撲協会は26日、春場所14日目までに13勝1敗の好成績を挙げ、最近3場所の通算成績を35勝9敗とした関脇白鵬(21)(本名ムンフバト・ダヴァジャルガル、モンゴル出身、宮城野部屋)の大関昇進を審議する理事会の開催を決めた。放駒審判部長(元大関魁傑)が同日、審判部の総意として北の湖理事長に招集を要請し、了承された。
昇進は29日の夏場所番付編成会議と理事会の承認を経て正式に決まる。



 サンスポ 3月26日
<抜粋> 千秋楽 白鵬初V見えた!千秋楽はカド番脱出かける魁皇と
最大の難敵を攻略した。立ち合いで若の里に左に変化されても動じない。向き直った白鵬は、張ってから右を差し、速攻で寄り切った。「相手の変化はちょっとびっくりしたけど、そこで止まったらやられると思って、一気に前へ出た」。若の里との過去の対戦成績は1勝6敗。だが、その数字を感じさせない完璧な相撲だった。琴光喜を下して3場所合計34勝とし、大関とりを確実にした前日の夜、モンゴル相撲(ボフ)の大横綱で68年メキシコ五輪レスリング銀メダリストの父ジジド・ムンフバトさん(64)、母・タミルさん(59)と食事に出かけ、祝杯をあげた。この日も観戦に訪れた父の目には、息子の姿は頼もしく映ったはずだ。

大関とりの次の大目標は優勝だ。朝青龍と並走して千秋楽へ。対戦相手はカド番脱出をかける一門の先輩大関魁皇だ。「やりづらい。それを言っちゃ駄目だけどね。言葉がない」。昨年秋場所前、立浪・伊勢ケ浜連合の連合げいこの申し合いで寄り倒した際に魁皇が右足太もも裏を負傷し、秋場所を途中休場する原因を作った因縁もある。現在の魁皇の苦闘は、そこから始まったといっても過言ではない。「でも勝負は勝負。あした勝てれば一番いいと思う」。鬼になる。魁皇を下せば、支度部屋で「新大関おめでとう」と祝福してくれたモンゴルの先輩横綱朝青龍との優勝決定戦の可能性が高くなる。「そうなったらもう、やるしかない」。今月11日に21歳になったばかりの白鵬が、試練の大一番に雑念を捨てて挑む。(江坂勇始)
◆若の里
「まっすぐ当たっていこうと考えていたけど、中途半端な立ち合いになった」   



 スポニチ 3月26日
<抜粋> 千秋楽 朝青龍&白鵬 1敗で千秋楽へ
優勝争いは2人に絞られた。大相撲春場所14日目は25日、大阪府立体育会館で行われ、初優勝を目指す白鵬が苦手の若の里を下せば、朝青龍も手負いの琴欧州を難なく退けて1敗を守った。千秋楽の本割の結果次第では、優勝決定戦で両雄が再び相まみえる。盤石の横綱・朝青龍か、大関を手中に収めた白鵬か。千秋楽でいよいよ決着がつく。 【14日目取組結果】

朝青龍は顔をしかめて相手の仕切りを見ていた。対面には右ひざと右足首に痛々しくサポーターをつけた琴欧州。左を差して右で一撃突き放すと、あっさり勝負はついた。「相撲にならなかったな。取りづらかったけど気を抜かずにいった」

相手を気遣いながらも勝負に徹した。大関陥落の瀬戸際にいる魁皇に続き、手負いの琴欧州に完勝。千秋楽の相手は来場所に綱獲りの夢をつなごうとする栃東。しかし「そんなに簡単なものじゃないよ。先場所(の対戦での黒星)もあるし」と余計なことは考えずに優勝への道を突き進む覚悟でいる。この3年間で2場所続けて優勝を逃したことはない。千秋楽までもつれる優勝争いの緊張感も何度も味わっている。「初体験のときは厳しかったけど今は全然だよ」と肩の力を抜きつつも、集中力は高まっている。

一方の白鵬も充実した内容で若の里に勝った。立ち合いで少し足が流れたが、すぐに上手を取って寄り切った。過去1勝6敗の対戦成績など関係ない勝ちっぷりで2場所連続の13勝目を挙げた。千秋楽は一門の先輩・魁皇と対戦する。「ちょっとやりづらいね。まあ、そう言っちゃ駄目だけどね」取組前には朝青龍から「新大関、いいね」と声をかけられた。優勝決定戦でその横綱と再び激突する可能性もある。白鵬は「そうなったらやるしかないですね」と神妙な面持ちで決意を語った。朝青龍は「もう1度やりたい気持ちが非常に強い」とリベンジに燃えている。賜杯をめぐる争いはいよいよクライマックスを迎える。

≪7勝7敗・魁皇「力出し切る」≫魁皇が琴光喜を寄り切り7勝7敗の五分とした。「立ち合い、ちょっと遅れたけれど相手の動きについていけた」と振り返るように、すぐに上手は取れなかったがうまく足を運んで右上手を引き一気に前に出た。「前半は思うように体が動かずダメかなと思ったが、後半動けるようになってきた。ここまできたら相撲にだけ集中して自分の力を出し切りたい」と気力も充実してきた様子。カド番脱出を懸け、千秋楽の白鵬戦に挑む。   



 中日スポーツ 3月26日
<抜粋> 千秋楽 V譲らない 朝青龍と白鵬1敗守る 
大相撲春場所14日目、1敗で首位に並ぶ朝青龍(25)=高砂部屋=と白鵬(21)=宮城野部屋=が、そろって快勝。朝青龍は手負いの琴欧州を問題にせず、白鵬は万全の寄りで若の里を圧倒した。賜杯争いは2人に絞られ、千秋楽は2場所ぶり16度目の優勝を目指す朝青龍が栃東と、初賜杯を懸ける白鵬は魁皇とぶつかる。両者が同じ勝負結果だと決定戦になる。左前みつを狙って踏み込んだが、いなされた。それでも白鵬は崩れない。左で1発張って、右を差す。左上手を取りながら速攻で寄り切った。過去1勝6敗と合口(あいくち)が悪かった若の里に力の差を見せつけ13勝。朝青龍も譲らず、優勝決定戦で11日目の再戦が行われる可能性は十分あり得る。「そうなったら、もう、やるしかないです」。白鵬はボソッとした声にも決意をうかがわせた。

非情に徹しようとしている。千秋楽の本割で当たるのは魁皇。同じ立浪一門の大関で、入門時からけいこを付けてもらったあこがれの存在には、かど番脱出がかかっている。「やりづらさ? それを言っちゃ駄目。言葉にならないな…」会場を後にする際「明日はいい相撲を取りたい」と結んだ。優勝を狙う自分と朝青龍、綱とりの望みをつなぎたい栃東、かど番の魁皇…。それぞれの思惑と感情が複雑に絡んだ“四角関係”。白鵬が少しでも甘いところを見せたら、ジ・エンド。強い気持ちで土俵に上がる。(中谷秀樹)   



 朝日 3月26日
<抜粋> 千秋楽 白鵬、難敵一気3秒 朝青、気抜かず圧勝 楽日決着へ
大阪はこの日が桜の開花予想日。季節は冬から春へと変わっていく。優勝争いに残った両者が、対照的な表情を見せた。 先に勝ち残った白鵬は「春」。過去1勝6敗と横綱、大関より苦手にしてきた相手の立ち合いの変化を見定めた。突き落としをこらえ、右を差して左も取り、3秒6の速攻。「良い形で勝ってよかったです」。温かな笑顔が広がった。 ただ、千秋楽の相手に話が及ぶと、笑いの質が微妙に変わった。一門の大先輩で、大関残留をかける魁皇。「ちょっとやりづらいね。それ言っちゃダメだけどね。ハハハ……」
結びに上がった朝青龍には「冬」の厳しさが漂っていた。相手の琴欧州は前日に右足首をねんざ。「そんきょもできないのを見て取りづらかったけど、気を抜かずにね」。4秒3で吹っ飛ばした。

相手を「根性あるよ」とたたえはしたが、すぐに表情は引き締まる。「(白鵬と)もう一番やりたい、という気持ちが非常に強いね」。野球のWBCの話題を自ら振って、笑いを誘っていた横綱はもういない。2場所続けて優勝は逃せないか、と聞かれると「失礼やろ、それ」。ぎろりと質問者をにらんだ。角界の季節も冬から春へと移るのか。大阪城の桜はこの日は咲かず、開花宣言は持ち越し。大阪管区気象台の予想は「26日には咲くでしょう」だが、さて。 



 時事通信 3月26日
<抜粋> 千秋楽 「大関白鵬」、29日に正式決定
日本相撲協会の放駒審判部長(元大関魁傑)は春場所千秋楽の26日、関脇白鵬(21)=本名ムンフバト・ダバジャルガル、モンゴル出身、宮城野部屋=の大関昇進を審議する理事会の招集を北の湖理事長(元横綱)に要請、理事長がこれを了承した。昇進は29日に開かれる臨時理事会と夏場所の番付編成会議を経て正式に決まる。 新大関誕生は、昨年九州場所後の琴欧州以来で、外国出身では6人目、モンゴルからは朝青龍に次ぐ2人目。21歳0カ月の白鵬は、貴ノ花(貴花田)、大鵬、北の湖に次いで昭和以降4番目の年少大関となる。   



 朝日新聞 3月26日
<抜粋> 千秋楽 新大関白鵬、29日に誕生 臨時理事会招集
東関脇白鵬(21)の大関昇進への手続きが始まった。番付編成を担当する審判部の放駒部長(元大関魁傑)は26日、北の湖理事長(元横綱)に、29日の夏場所新番付編成会議で大関昇進に関して審議する臨時理事会を開催することを要請し、理事長が招集を決定した。臨時理事会開催が決まった後、大関昇進が見送られた例はない。 29日は大阪府立体育会館で行われる番付編成会議と臨時理事会で昇進が承認された後、協会からの使者が大阪府堺市の宮城野部屋に白鵬を訪ね、昇進を伝達。新大関が正式に誕生する。   


 スポニチ 3月26日
<抜粋> 千秋楽 白鵬が殊勲、技能モンゴル勢三賞独占
大相撲春場所の三賞受賞力士が千秋楽の26日に決まり、関脇白鵬が2場所連続3度目の殊勲賞と、昨年初場所以来で2度目の技能賞を受賞した。旭鷲山が昨年夏場所以来で2度目の敢闘賞、安馬が昨年春場所以来で2度目の技能賞を受賞した。受賞者はすべてモンゴル出身で、外国勢が三賞すべてを独占するのは初めて。
受賞者は次の通り。カッコ内は受賞回数。
▽殊勲賞 白鵬(3)
▽敢闘賞 旭鷲山(2)
▽技能賞 白鵬(2)安馬(2) 



 スポニチ 3月26日
<抜粋> 千秋楽 白鵬の大関が事実上決定
大相撲の東関脇白鵬の大関昇進が春場所千秋楽の26日、事実上決まった。日本相撲協会の審判部が大関に推薦することを決め、同日、放駒審判部長(元大関魁傑)が北の湖理事長(元横綱北の湖)に昇進を諮る理事会の開催を要請した。これまで理事会で昇進が見送られた例はない。29日午前の夏場所番付編成会議と理事会で「大関白鵬」が正式に誕生する。白鵬は昨年九州場所で9勝し、初場所は13勝。今場所は優勝は逃したが13勝を挙げ、昇進の目安とされる直前3場所合計の33勝を上回る35勝を記録した。21歳0カ月の昇進は昭和以降で4番目の若さで、初土俵から所要31場所は年6場所制で7位のスピードとなる。   



 読売 3月26日
<抜粋> 千秋楽 2場所連続13勝の白鵬、将来性に大きな期待感
2場所連続で優勝のチャンスを逃した白鵬。「横綱は大きな壁でした。大関と横綱との戦いは違う」と今場所の2敗をかみしめた。だが、2場所連続の13勝は見事。2004年夏場所の新入幕から、所要12場所で昇進を確実にした。常に「ライバル」と呼んできた琴欧州に、2場所遅れで追い付く。この日、放駒審判部長は、「十分、上を狙える力士」、北の湖理事長も、「今のまま成長して欲しい」と、将来性にも大きな期待感を抱いている。本割、決定戦ともに自分の力が発揮出来なかったのは、経験不足。だが、重圧を感じ続けた今場所の15日間は、今後につながる貴重な経験となったはず。白鵬は支度部屋でそっと賜杯に触れ、その手を額に当てていた。(山口博康)   



 サンスポ 3月26日
<抜粋> 千秋楽 朝青龍が16度目の優勝
大相撲春場所千秋楽(26日・大阪府立体育会館)横綱朝青龍が初のモンゴル出身同士の優勝決定戦で関脇白鵬を下し、13勝2敗で2場所ぶり16度目の優勝。白鵬は大関昇進を初優勝で飾れなかった。白鵬は本割で大関魁皇に、朝青龍は大関栃東に、ともに寄り切られて2敗となり、優勝決定戦は朝青龍が右下手投げで勝った。魁皇は8勝目を挙げて勝ち越し、9度目のかど番を脱出した。栃東は12勝3敗で来場所に綱とりの望みをつないだ。3賞は白鵬が殊勲賞と技能賞、安馬が技能賞、旭鷲山が敢闘賞で、モンゴル出身力士が独占。十両はエストニア出身の把瑠都が43年ぶり4人目の15戦全勝優勝。1993年名古屋場所以来、13年ぶりに全関取が皆勤した。夏場所は5月7日から東京・両国国技館で行われる。

◆朝青龍の話 
「勝てて本当に良かった。下の力士がどんどん強くなってきている中で一生懸命取って、優勝できたことがうれしい。ライバル力士が1人誕生した。負けないように2人で頑張っていきたい」

◆北の湖理事長(元横綱北の湖)の話 
「朝青龍は1敗した後も気持ちに余裕があった。白鵬は栃東に負けた相撲から内容が悪くなり、決定戦も先に攻められなかった。(かど番脱出の)魁皇は4敗してから良くなり、最後も白鵬に組み勝った」 



 毎日新聞 3月26日
<抜粋> 千秋楽 
大相撲春場所は千秋楽の26日、朝青龍が優勝決定戦の末、同じモンゴル出身の白鵬を降し、13勝2敗で2場所ぶり16回目の優勝を飾った。本割でともに敗れ相星となり昨年秋場所以来となった決定戦は巻き替えから白鵬得意の右四つになったが、朝青龍は厳しく攻め立て下手投げで熱戦に終止符を打った。白鵬は敗れたが場所後の大関を確実にした。今場所は93年名古屋場所以来76場所ぶりに十両、幕内に休場者がなく満員御礼も9回と盛況だった。

◇29日、「大関・白鵬」へ
放駒審判部長は26日、13勝を挙げた東関脇・白鵬の大関昇進についての理事会召集を北の湖理事長に要請した。理事の間に異論はなく、29日の理事会、番付編成会議で正式に「大関・白鵬」が誕生する。放駒審判部長は「今場所の強さは誰もが認めるところ。以前に比べてよく攻めている。土俵際の詰めも厳しく、万全の相撲を取っている」と話した。

白鵬は05年九州場所は小結で9勝、06年初場所は関脇で千秋楽まで優勝を争い、13勝を挙げた。今場所の13勝と合わせ直近3場所で計35勝となり、昨年九州場所後に大関昇進した琴欧州の36勝には1勝足らないものの、好成績を収めた。29日朝に大阪府堺市の西本願寺堺別院で伝達式が行われ、協会は昇進を伝える使者として友綱理事(元関脇魁輝)を派遣する。大関誕生は05年九州場所後の琴欧州以来、昭和以降では78人目。小錦、曙、武蔵丸(以上、米国)、朝青龍(モンゴル)、琴欧州(ブルガリア)に続く6人目の外国出身大関となる。【村社拓信】

◇「青鵬」時代到来か
満員御礼が9回も出た人気の場所を最後に締めくくったのはやはり横綱だった。相星で迎えた千秋楽。優勝の行方は決定戦に持ち込まれた。けんか四つ。立ち合いは朝青龍得意の左四つになったが、右上手が取れない。そこで双差しを狙って右を巻き替えた。だが、同時に左を巻き替えられ、白鵬十分の右四つに。引き付け合いの後、白鵬が前に出てくる一瞬だった。ここぞとばかり、朝青龍が強烈な下手投げ。白鵬の体は宙を一回転して土俵に落ちた。

相手十分で勝負ありとも思われたが、負けない。久しぶりに見せた精神力、技、揺るぎない強さだった。昨年の九州場所で前人未到の年間全6場所制覇、年間最多84勝を成し遂げてから目標を失った。先場所は11勝4敗に終わり、今場所も白星を重ねるものの、相撲に安定感がなかった。しかし、11日目に白鵬に敗れてから相撲が変わった。所作、立ち合いともに厳しくなった。談笑することが多かった支度部屋でも、険しい表情を見せるようになった。

「もう一度やりたいと。チャンスをくれという気持ちだった」と朝青龍。同じ相手に2度は負けられないのかと聞かれ「それが僕の気持ち」と言った。白鵬の強さが朝青龍の強さを引き出した。賜杯こそ朝青龍が手にしたが、この関係をライバルと呼ぶのではないか。「柏鵬」に並ぶ「青鵬」時代の到来を予感させる一番だった。【長谷川隆広】   



 サンスポ 3月
<抜粋> 千秋楽 朝青龍16度目V!白鵬との決定戦でリベンジ成功
死力を尽くした。白鵬をぶん投げると、朝青龍の体も土俵下へ吹っ飛んだ。土俵の端に両手をついて、動けなかったのは、息が荒れていただけではなかった。2場所ぶり16度目となる賜杯奪回。「大阪の皆さん、まいど、おおきに!」。歓喜の絶叫だった。「負けられない。それが、僕の気持ち。ホントに、勝ってよかった」本割では、栃東に敗れた。その2番前、白鵬も魁皇に敗れ、2敗で並んでの優勝決定戦。先場所と今場所、2場所続けて白鵬に苦杯をなめた。同じモンゴル出身。4歳下の後輩は「見た感じでも強くなっている」。それでも同じ相手に3度続けては負けられない。大阪市内の高砂部屋に優勝用の酒樽が準備されたのは14日目の夜。周囲も、横綱の意地を信じていた。「もう1回やらせてくれ、チャンスをくれ…という気持ちだった」今年1月に就任し今回が初来日のモンゴル・エンフボルド首相が、覇権をかけて戦う2人の姿を見ていた。だからこそ余計に、負けられない。右四つから、前に出たタイミングで打った右下手投げは「思い通り」。会心の“リベンジ”だ。「(番付が)下の力士があがってくると、自分にも、プレッシャーがかかる。だから、もっともっと、強くなりたい」白鵬の初優勝は阻止したが、後輩の大関昇進は決定的。「いいライバルが誕生した。これからも2人で思い切りいきたい」-。7連覇を達成した朝青龍の独走時代が終わり、『龍鵬時代』『青白時代』の予感。しかし、その頂点の座を、譲るつもりは毛頭ない。(喜瀬雅則)   

■モンゴル場所?
朝青龍と白鵬が優勝決定戦を行い、三賞もモンゴル勢が独占。さらに幕内7人、十両2人の関取衆は全員が勝ち越した。初のモンゴル出身の関取で最年長33歳の旭鷲山は敢闘賞を獲得し「自分が(部屋に)紹介した白鵬と安馬と一緒に三賞なんて信じられない。こんな日はないよ」と豪快に笑った。技能賞の安馬は「一生懸命やれば、結果は出るものだね」。旭鷲山の「モンゴル場所みたいだ」というセリフが進撃ぶりを物語っていた。



 サンスポ 3月
<抜粋> 千秋楽 白鵬無念、初Vならず…大関で初優勝狙うぞ!
春場所千秋楽(26日、大阪府立体育会館)一門の先輩大関とモンゴルの先輩横綱の意地に気迫負けした。本割で魁皇に寄り切られた白鵬に、余力は残っていなかった。朝青龍との優勝決定戦にも敗れ、初の賜杯には届かなかった。

「横綱は簡単には勝たしてくれなかった。来場所は優勝したい」

この日はモンゴル相撲(ボフ)の大横綱で68年メキシコ五輪レスリング銀メダリストの父ジジド・ムンフバトさん(64)と母・タミルさん(59)が民族衣装をまとって観戦した。両親の声援には応えられなかったが、準優勝で殊勲&技能のダブル受賞を達成した。13勝2敗。大関昇進条件の目安とされる直近3場所合計33勝を上回る35勝を記録した。審判部は大関に推薦することを決め、放駒部長(元大関魁傑)が北の湖理事長(元横綱)に昇進を諮る理事会の開催を要請。理事長もこれを了承した。29日の夏場所番付編成会議と理事会で『大関白鵬』が正式に誕生する。

21歳0カ月の昇進は昭和以降で4番目の若さで、初土俵から所要31場所は年6場所制で7位のスピード出世。「神様が『とりあえず大関でね』といったような気がする」。今場所の第一目標の大関はつかんだ。次の大目標である初優勝は、大関として達成する。(江坂勇始)   

白鵬の相撲を観戦した父ムンフバトさんは「横綱と戦えて、本当に力強い相撲になった」と目を細めた。母タミルさんは「優勝は今後、何回でもチャンスはある」と誇らしそうに土俵上の息子を見つめた。



 中日 3月
<抜粋> 千秋楽 モンゴル巡業今夏実現へ
大相撲モンゴル巡業が、今年7月の名古屋場所後に実現する可能性が出てきた。チンギス・ハーンによる建国800年を記念し、モンゴル政府が協力する姿勢を示しており、25日に来日して大相撲を観戦したエンフボルト首相も、日本相撲協会幹部に直接要望した。時期は8月上旬を予定。8月中旬で検討されている台湾巡業と合わせて開催される可能性もある。会場は首都ウランバートル市内の室内と野外の両方で検討されている。横綱・朝青龍を始めとするモンゴル出身力士は現在34人。春場所後には白鵬が大関に昇進することも確実となっており、実現すれば話題性も十分だ。   



 中日 3月
<抜粋> 千秋楽 
◆白鵬、夏場所新大関!
涙はなかった。白鵬の胸に残ったのは、優勝を逃した悔しさより大関を手に入れた満足感。「できれば優勝して大関になりたかった。でも、相撲人生が終わったわけじゃないし、優勝もできなくなったわけじゃない。とりあえず大関って、神様が決めたのでしょう。90%満足」と、大関取りの場所を振り返った。「やりづらい」と話していた魁皇に完敗。優勝決定戦でも土俵にたたきつけられ「横綱は違いますね。大きな壁でした」。尊敬する両親と姉2人の前で、最高の結果を出すことはできなかったが、3度目の殊勲賞と2度目の技能賞を獲得。選考委員会では三賞ともあげてもいいのではとの声も出た。受賞を知ると「敢闘賞? 感動賞でしょ」と笑顔を見せた。3場所合計33勝以上が昇進目安といわれる中で、35勝は立派な数字。昇進を審議する理事会の開催を要請した放駒審判部長(元大関・魁傑)は「個人的には上を狙える力士だと思う」と評価した。2場所連続で13勝を挙げ、優勝争いにも絡んだことは大きな自信になった。「来場所は優勝したい」新大関の場所で、賜杯をつかみ取ることを誓った。   



 スポニチ 3月
<抜粋> 千秋楽 朝青龍モンゴル決定戦制し16度目V
朝青龍がモンゴル人同士による初の優勝決定戦で16度目の優勝を飾った。大相撲春場所千秋楽は26日、大阪府立体育会館で行われ、本割では1敗で並んでいた白鵬とそろって黒星を喫した朝青龍が、決定戦を下手投げで制した。モンゴル出身関取全員が勝ち越して三賞を独占。同国首相も訪れた“モンゴル場所”でモンゴルの最強横綱が鮮やかに締めくくった。また、エストニア出身の十両・把瑠都が43年ぶりとなる十両全勝優勝の快挙を達成した。 【千秋楽結果】

世代交代が進む土俵でも朝青龍時代はまだ揺るがなかった。「若い力を引っ張れるようにオレも努力していきたい。もっともっと強くなりたい」。強い相手とやりがいのある取組を待ちわびていた朝青龍は、自信満々に語った。勝てば優勝だった本割の一番は栃東に敗れた。賜杯を懸けて11日目に完敗した同郷の後輩・白鵬との再戦。「もう1度やりたい。チャンスをくれという気持ちだったからね」と雪辱を胸に、本割の黒星からはすぐに気持ちを切り替えた。決定戦は右四つがっぷり相手十分の体勢になった。しかし、白鵬が出てきた瞬間を狙いすまして下手投げ。11日目は自分が得意な左四つで負けた。だから今度は力でねじ伏せた。結果だけでなく、横綱のプライドもかけての勝利だった。花道では誇らしげに両手を広げて、打ち振られるモンゴル国旗に応えた。

2場所ぶりの賜杯奪回で春場所は3年連続V。表彰式のインタビューでは「まいど!大阪」と叫んだ。04年の「大阪ありがとう!」、昨年の「大阪の皆さま、おおきに!」に続く“大阪弁あいさつシリーズ”第3弾。満員のお客さんから大きな拍手を浴びた。ライバル不在と言われてきたが、ようやく自分を脅かす存在が育ってきた。白鵬については「いいライバルが誕生すると思う」と素直に力を認めた。把瑠都もいる。「あれはねえ。どうしようかなと思ってるんだ」という言葉とは裏腹に表情は輝いた。「千代の富士さんは26歳で横綱になったんだよ。オレはまだ25だよ」。昨年のような1強時代は終わったかもしれない。しかし、朝青龍がやすやすと覇権を譲ることはない。

≪白鵬「焦った」≫背中に土をつけて支度部屋に戻ってきた白鵬は「失敗した。焦ってしまった」と唇をかんだ。横綱との決定戦はがっぷり右四つ。夢の優勝を手にできると思い、引きつけて寄って出たところで下手投げを食らった。「ここがチャンスだと思って前に出たんだけど、もう少し落ち着いて取ればよかった」テレビに再生された自分の相撲を見終わった瞬間、白鵬は苦笑いして自ら話題を切り替えた。「これで相撲人生が終わったわけではないし、神様はとりあえず大関だけでいい、と思ったのかもしれない。できたら優勝して大関になりたかったけど、横綱は(本割と)やっぱり違いましたね」殊勲賞と技能賞の表彰を終えたあとは「もう少しデカイのが欲しかったけど、ひとつの段階としては最高の場所だった」と笑顔に戻っていた。優勝こそ逸したが13勝2敗。場所後に審判部は理事会の招集を北の湖理事長に要請。白鵬の大関昇進が決定的となった。   



 朝日 3月27日
<抜粋> 「大関、不思議な感じ」 白鵬が一夜明け会見
大相撲春場所(26日千秋楽、大阪府立体育会館)で大関昇進を確実にした東関脇の白鵬(21)=モンゴル・ウランバートル出身、宮城野部屋=が27日午前、大阪府堺市の同部屋で記者会見し、「今まで以上にけいこをして強くなる」と一夜明けた心境を語った。 春場所は優勝決定戦で横綱朝青龍に敗れ、初優勝を逃した。しかし、「最高にいい相撲を取った」と吹っ切れた様子。すでに周囲から大関と声をかけられることに「うれしいけど、不思議な感じ」と照れ笑いした。伝達を受ける口上については「いろいろ考えている。緊張している」と話した。 大関昇進は29日に正式決定する。白鵬は今月11日に21歳になったばかりで、昭和以降では歴代4位の若い新大関となる。   



 日刊スポーツ 3月27日
<抜粋> モンゴルショー!史上初3賞独占
<大相撲春場所>◇千秋楽◇26日◇大阪府立体育会館
春場所の3賞選考委員会が千秋楽の26日、大阪府立体育会館内で開かれた。千秋楽まで優勝を争った白鵬が、2場所連続3度目の殊勲賞と05年初場所以来2度目の技能賞を受賞した。敢闘賞は05年夏場所以来2度目の旭鷲山が、技能賞は05年春場所以来2度目の安馬が獲得した。受賞者はすべてモンゴル出身で、外国勢が3賞すべてを独占するのは初めてのこと。

白鵬の初優勝はならなかった。本割で魁皇に完敗。朝青龍が栃東に負けたことで巡ってきた、優勝決定戦のチャンスも生かせなかった。得意の右四つに組んだが「焦っちゃった…」。前に寄った瞬間、逆転の下手投げを食らった。だが2場所連続で13勝を挙げ優勝争いも演じた力量は、近い将来の横綱誕生の予感さえ漂わせる。この日午前、放駒審判部長が北の湖理事長に、大関昇進を諮る理事会の招集を要請。29日の夏場所番付編成会議と理事会で承認され「大関白鵬」が誕生する。優勝の夢はいつか実現させてみせる。「神様がとりあえず(今回は)大関だけと言ってるのかも」。白鵬はそう言うと、小さく笑った。   



 読売 3月27日
<抜粋> 「『大関』と声かけられ、不思議な感じ」…白鵬が会見
大相撲春場所で、大関昇進を確実にした関脇白鵬が、千秋楽から一夜明けた27日、大阪府堺市の宮城野部屋宿舎で記者会見した。優勝決定戦で朝青龍に敗れ、初優勝は逃した白鵬だが、悔しさより「大関になれることの方がうれしい。『大関』と声を掛けられて不思議な感じだった」と、顔をほころばせた。白鵬は緑色の着物姿。千秋楽後は、テレビ出演などで「2~3時間しか寝ていない」といい、同席した親方が質問を受ける間にもウトウト。「(大関昇進機を逃した)昨年の悔しさがあるから、落ち着いてやれた」と、13勝を挙げた春場所の相撲を満足げに振り返った。育ての親の熊ヶ谷親方(元幕内竹葉山)も「左前まわしを取る、いい相撲を取りきった。順調すぎるぐらい順調」と、感慨深げだった。白鵬の大関昇進は、29日の夏場所番付編成会議、理事会を経て正式に決まる。   

















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