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マレーシア 今日考えた事&思った事

白鵬翔 06年NEWS23

 サンスポ 7月13日目
<抜粋> 
夢への細い糸を切らさない。白鵬は千代大海から激しい突っ張りを受けたが、下からはね上げて防ぐと、もろ差し。相手を抱きかかえるように、慎重に寄り切った。絶対に負けられない。場所後の横綱昇進へ、北の湖理事長(元横綱)から示された条件は「13勝以上の優勝」。これをクリアするには、残りを全勝して、なおかつ独走する朝青龍の失速を待って逆転優勝を奪うという厳しい可能性にかけるしかない。人事を尽くして天命を待つ。白鵬は鬼の形相で土俵に上がった。「バランスは崩れたけど、そこから立て直して下からあてがった。まあよかったと思う」。支度部屋に戻った白鵬は、冷えたミネラルウオーターをうまそうに飲み干し、ほっとひと息ついた。その水の名は「神戸ウオーター」。六甲山系を水源とし、多くのカルシウムとナトリウムが含まれ開封後も腐らないのが特徴。卓球の日本代表チームも公式飲料水として使用している。知人と食事した際にこの水を口にした白鵬はすっかり気に入った。それを知った製造元の社員が夏場所から差し入れ。血液循環を促進するため、白鵬は朝げいこや取組後に飲んで、疲労回復に努めている。残りは2日間。白鵬が22日、魁皇に勝っても、結びで朝青龍が千代大海を下せば、白鵬の優勝の夢は消える。「ここまで来たら我慢しかないと思って、毎日やっている」と前を向いた。水の効果もあってか、疲れはない。可能性を信じて、全力を尽くす。  



 日刊スポーツ 7月13日目
<抜粋> 白鵬満点相撲、2差キープ
支度部屋に戻った白鵬は、雑音に惑わされたくないかのように、目をつぶった。報道陣から「14日目に朝青龍戦は組まれませんでしたが」と聞かれると「……。それはそれでしょうがないんじゃないですか」と間をおいて答えた。2敗を守ったものの朝青龍とは2差。直接対決を前にして朝青龍の優勝が決まる可能性が高くなった。横綱審議委員会の内規では「2場所連続優勝か、それに準ずる成績」が昇進条件とされるが、千秋楽を待たずしてのV逸は、大きな論点となる。勝ち星を伸ばし続けても、がけっぷちに追い込まれた気分だ。口数は少なく、最後まで声のトーンも上がらなかった。ただ、相撲はこの日も満点の内容。千代大海の突っ張りにも下がらず、左前まわしをつかむと一気に寄り切った。あきらめてはいない。横綱昇進用の準備は始まっている。昇進後の綱打ちで使うため、名古屋の宿舎のけいこ場にはなかったてっぽう柱が、急きょ発注された。白鵬は「自分の相撲を取るだけ。それでダメならしょうがない」と話した。朝青龍が圧勝したVTRを見て、小さくため息をついたが、人事を尽くして天命を待つ。  



 中日スポーツ 7月13日目
<抜粋> 白鵬、快勝 2敗堅持
千代大海の突っ張りを平然と受け止めたあと、白鵬は左まわしを取って、右も深く差し込んで万全の体勢にして寄りたてた。支度部屋に戻ってきた白鵬はまだ緊張していた。「いい相撲がとれた。良かったと思います」と振り返ったが、大きな息をフーッと吐いた。この日、北の湖理事長は、綱とりの条件である「優勝に準ずる」という解釈についてこう言及した。千秋楽を待たずに朝青龍の優勝が決まった場合について、「白鵬は何としても13勝2敗。ただ、明日(22日)決まったら(優勝に)準ずるか準じないか重みが違う」。13勝以上の優勝が目安という考えから「私は厳しい見方をしているよ。そう見えてしまう」と結んだ。千秋楽まで決まらないという条件で、宮城野部屋では綱の材料である麻もみを行うなど、準備を始めた。「内容を見る。それをどうするかだよね」(北の湖理事長)。綱とりには何とも言えない微妙な空気がある。あすの魁皇戦はもちろん、千秋楽で朝青龍を文句なしの内容で破れば空気が変わるかもしれない。  



 スポニチ 7月13日目
<抜粋> 白鵬2敗キープ 残り2日に綱懸ける
勝っても勝っても縮まらない。2敗を守って支度部屋に戻った白鵬はテレビ画面で朝青龍が勝つ姿を見届けた。残るは2日。「今までの自分の相撲を取るだけです。それが駄目だったらしようがない」と表情を変えることなく淡々と語った。横綱戦は14日目には組まれなかった。番付に従って千秋楽での対戦が確実。朝の稽古場では「面白くするためには14日目にやるしかないんじゃないの?」と笑いながら早期対戦を希望していたが、自分の手で流れを変えるチャンスは与えられなかった。北の湖理事長(元横綱)は「2差は縮まらなかった。オレは厳しい目で見てる」との見解を示したが「千秋楽まで見ないと」という姿勢は変わらなかった。放駒R判部長(元大関・魁傑)も判断を保留しつつ「このまま勝っていけば、理事長が場所前から言っていた13番の目安はクリアすることにはなる」と話した。横綱審議委員会の横綱推薦の内規は「大関で2連続優勝した力士」。優勝を逃した場合は「連続優勝に準ずる好成績」と判断されれば推薦される。14日目に朝青龍の優勝が決まってしまえば、千秋楽の一番は“消化試合”。そこで勝って朝青龍14勝1敗、白鵬13勝2敗となった場合も「連続優勝に準ずる好成績」とみなされるのかどうか。最近の安定感は過去の横綱昇進前の大関と比較しても際立っており、大関2場所目とはいえ実績面では十分評価に値する。ただし、今場所は初日や雅山戦といった要所で黒星を喫し、イメージが悪いのも事実。準じているのか、いないのか。まず白鵬に求められるのは2つの白星をしっかりと手にすることだ。  



 スポニチ 7月13日目
<抜粋> 白鵬2敗キープ 残り2日に綱懸ける
勝っても勝っても縮まらない。2敗を守って支度部屋に戻った白鵬はテレビ画面で朝青龍が勝つ姿を見届けた。残るは2日。「今までの自分の相撲を取るだけです。それが駄目だったらしようがない」と表情を変えることなく淡々と語った。横綱戦は14日目には組まれなかった。番付に従って千秋楽での対戦が確実。朝の稽古場では「面白くするためには14日目にやるしかないんじゃないの?」と笑いながら早期対戦を希望していたが、自分の手で流れを変えるチャンスは与えられなかった。北の湖理事長(元横綱)は「2差は縮まらなかった。オレは厳しい目で見てる」との見解を示したが「千秋楽まで見ないと」という姿勢は変わらなかった。放駒R判部長(元大関・魁傑)も判断を保留しつつ「このまま勝っていけば、理事長が場所前から言っていた13番の目安はクリアすることにはなる」と話した。横綱審議委員会の横綱推薦の内規は「大関で2連続優勝した力士」。優勝を逃した場合は「連続優勝に準ずる好成績」と判断されれば推薦される。14日目に朝青龍の優勝が決まってしまえば、千秋楽の一番は“消化試合”。そこで勝って朝青龍14勝1敗、白鵬13勝2敗となった場合も「連続優勝に準ずる好成績」とみなされるのかどうか。最近の安定感は過去の横綱昇進前の大関と比較しても際立っており、大関2場所目とはいえ実績面では十分評価に値する。ただし、今場所は初日や雅山戦といった要所で黒星を喫し、イメージが悪いのも事実。準じているのか、いないのか。まず白鵬に求められるのは2つの白星をしっかりと手にすることだ  



 デイリースポーツ 7月13日目
<抜粋> 白鵬 綱とりに望み…2敗を死守
最後まであきらめない。白鵬がその強い意思を土俵にぶつけた。千代大海の速射砲のような突っ張りを浴びたが、決してひるまず、一気にもろ差しにすると、右手で後ろまわしをつかんで豪快に寄り切った。9日目に雅山に不覚を取ったが、10日目からは上位陣を相手に4連勝。「体が動いている。今日は最初バランスを崩したけど、持ち直せた。下から攻められたしね」。中盤戦までは硬さが残った表情が引き締まり、目は獲物を狙う狼のような輝きを取り戻した。宿舎の土俵が雨で軟化して使えず、体調維持が難しい中、頼れる味方が前日届いた。抗酸化作用があり疲労回復に効果があると話題の「神戸ウオーター」がそれで、同社の大西清太会長(74)が「力水のつもりで」と届けてくれた。白鵬は「体が軽くなる」と愛飲しており、最後の踏ん張りを支えてくれそうだ。朝青龍が全勝街道を突っ走り、逆転Vは遠のいたが、千秋楽の直接対決を制して2敗を死守すれば、横綱昇進に望みがつながる。「ここまできたら我慢しかない。横綱戦は思い切っていく」。泣いても笑っても残りは2番。綱とりへ最大にして最後の正念場を迎えた。  



 朝日 7月13日目
<抜粋> 白鵬、揺れる心 圧勝でも「綱」は微妙
勝ち名乗りを受けてから、ファンに手を振って車に乗り込むまで、白鵬は険しい顔を崩さなかった。朝青龍との2差は変わらない。自力だけでは綱をつかめない歯がゆさが、いつもの無邪気な笑みを消している。
白鵬は寄り切りで千代大海を破る
千代大海戦は圧勝だった。相手の突っ張りにも全く下がらない。素早く左を差し、右下手を深く取る。あとは体を寄せ、前に出るだけだった。 2敗目を喫してから、3大関を倒して4連勝。「まあ、良かったと思います。思い切り、我慢してという気持ちで毎日やっている」。白鵬はここまで言うと、支度部屋のテレビに向き直り、横綱の相撲を見つめた。 この日朝、白鵬は朝青龍との対戦を1日繰り上げ、14日目にして欲しい、と熱望していた。 13勝すれば横綱昇進と思っていたのに、北の湖理事長はここ数日、「優勝決定後の千秋楽に1差に星を詰めても、優勝に準ずる成績と見られるかどうか」との見方も示している。 ならば「面白くするために、横綱と(優勝決定前に)やるしかないじゃん」と白鵬。だが、対戦は順当に千秋楽と決まり、優勝決定を指をくわえて見る可能性が高くなった。「14日目、横綱と当たりたかったか?」と聞かれた白鵬は、しばし考えて、ふうっと息を吐いてから「はい……。それはそれでいい」。感情を押し殺すようだった。 14日目に魁皇、千秋楽に朝青龍を倒しても昇進できないのではないか。「自分の相撲を取るだけ。それでダメなら仕方ない」。白鵬が、揺れる心を必死に抑えている。  



 Zakzak 7月13日目
<抜粋> 白鵬綱渡り状態…朝青龍に勝っても黄信号!?
さあ、悩ましく気の揉める2日間になる。注目の白鵬の綱取りが大詰めに差し掛かってきた。ここまで初日の朝赤龍、9日目の雅山に負けて2敗。先場所、右ひじを痛めて途中休場した朝青龍が、みごとな復調ぶりで土つかずのまま突っ走り、終盤戦に突入する前に後続との差を「2」に広げたため、とても白熱した優勝争いを繰り広げているとは言いがたい状況だ。北の湖理事長が設定した白鵬の綱取りの最低ラインは13勝の優勝。9日目の記者懇談会でも「13勝の準優勝の場合はいろいろ検討しなければいけない」と話し、あくまでも連続優勝を第1条件にあげている。昭和の終盤、弱い横綱や安易な横綱作りに対する批判が猛然と起こり、平成2年名古屋場所後の旭富士以降、朝青龍まで6人続けて横綱審議委員会の内規通り、連続優勝して横綱になっている。白鵬が残り2日間、千秋楽の朝青龍戦を含めて連勝して13勝に到達した場合、どうなるのか。名古屋場所の総責任者の秀ノ山理事(元関脇長谷川)は「(千秋楽の)朝青龍戦の内容、世間の盛り上がりの2つを見なくてはなんともいえないが、できることなら優勝してスッキリ上がってほしい。中途半端な状態であげたりすると、また痛くない腹を探られることになりかねない」と昇進に消極的。北の湖理事長も「朝青龍が14日目に優勝を決めた場合、千秋楽は消化試合のようなもの。その場合、たとえ朝青龍に勝っても評価の仕方が難しい」と改めて厳しい見方をしている。いずれにしても白鵬は残りの2日間、勝って周囲の判断を待つしかない。この日、力強い相撲で千代大海を寄り切って11勝目をあげた白鵬は「体は動いてきた。ここまで来たら(余計なことは考えず)思い切っていくしかない」と宙を見つめて話した。千秋楽、この顔が笑みに包まれるのだろうか。それとも--。  



 毎日新聞 7月14日目
<抜粋> 
◇白鵬、雅山の昇進どうなる?…千秋楽
朝青龍の優勝が決まって千秋楽の話題は昇進問題になった。白鵬の綱取りと雅山の大関復帰だ。千秋楽で白鵬が朝青龍に勝てば、優勝した先場所の14勝に続く13勝となり、朝青龍の14勝に次ぐ。雅山も白星なら小結で10勝、先場所の14勝に次いで3場所連続2けた勝利となる。昇進を発議する審判部は水面下で話し合っているが、決定機関の理事会では意見が交錯して「(千秋楽の)明日を見てみないとわからない」(北の湖理事長)。混迷状況なのは千秋楽の白鵬戦が朝青龍にとっていわば消化試合だからだ。04年九州場所千秋楽で前場所優勝の大関・魁皇が14日目に優勝を決めた朝青龍に勝ち、朝青龍の13勝に次ぐ12勝を残したが、話題にならなかった例がある。白鵬が勝っても「優勝に準ずる」評価が下されるかどうか。ただ4場所連続13勝以上で昇進しなかった例はない。数字では昇進にそん色ない好成績なのも悩ましい。雅山の昇進は白鵬の昇進が微妙に絡む。はたきや引きでの勝利6番を含む相撲に厳しい声があっても、北の湖理事長が「2けたで話題になる」と言うように声は出るだろう。ただ白鵬が見送られれば、前代未聞の6大関となる。「番付は生き物」というように時には柔軟で時には不条理である。どんな判断が下されるか。まずは2人の勝負に目を凝らす楽日になった。【武藤久】
○…綱取りを目指す白鵬が快勝し、望みをつないだ。激しい差し手争いから突っ張りで魁皇の体を起こして右四つに組むと、左から上手投げを打ち、右手で頭を押さえつけながら魁皇を転がした。「(上手投げは)いいタイミングだった。流れは良かった」。千秋楽の朝青龍戦は負けられない一番となる。「思い切りいきたい」と言葉に力を込めた。  



 日刊スポーツ 7月14日目
<抜粋> 白鵬に横綱昇進の可能性残る
綱とりの大関白鵬(21)が、千秋楽の横綱朝青龍戦に勝ち13勝すれば、第69代横綱に昇進する可能性が高くなった。北の湖理事長(元横綱)は「千秋楽で勝てば13勝だ。ここ4場所で13勝を切ったことがない。最近ではないことだ。この安定感は評価すべき」と言った。この日、審判部の放駒審判部長(元大関魁傑)が理事長を訪ね、千秋楽に雅山の大関昇進を含めた審判部の総意を伝えに来ることを確認した。放駒親方は「13勝すれば目安になるんじゃないですか。個人の意見は勘弁してもらいたい」と言い、13勝が昇進の条件になる姿勢を示した。また、雅山の大関昇進にも「10勝すれば議論にはなる」と言った。  



 日刊スポーツ 7月14日目
<抜粋> 白鵬は「明日は思い切り」
綱とりの大関白鵬(21)が12勝目を挙げ、千秋楽に横綱昇進の望みをつないだ。突っ張りから魁皇の左上手をつかむと、右手で頭を押さえて強引な上手投げで土俵に転がした。「うまく起こして自分の形になれた。流れは良かった」とホッとした表情で話した。
千秋楽は朝青龍との大一番。支度部屋で優勝決定を見届けると「(明日は)思い切りやるだけ」と言葉少なに引き揚げた。放駒審判部長(元大関魁傑)は「明日勝てば(横綱昇進について)協議します」と話した。 



 中日スポーツ 7月14日目
<抜粋> 白鵬 勝てば横綱!?
大関白鵬(21)=宮城野部屋=が魁皇を下し12勝目。2敗を守り、綱とりに望みをつなげた。千秋楽は17度目の優勝を決め、5度目の全勝優勝を懸ける横綱朝青龍(25)=高砂部屋=と対戦する。大関復帰を目指す関脇雅山(28)=武蔵川部屋=も琴光喜を破り9勝目。千秋楽で2ケタ、10勝目をあげれば、5年ぶりの大関の可能性が出てくる。朝青龍が優勝を決めた瞬間、支度部屋でテレビを見ていた白鵬は口に含んだ水を飲み干してため息をついた。トップを独走していた横綱との2差は縮まらず、千秋楽を待たずして賜杯争いの興味を途切れさせた大関としての責任と悔しさがにじみ出る。それでも、立ち止まってはいられない。綱とりを懸けた朝青龍との大一番が待っているのだ。
「横綱との一番? 今日みたいに思い切り取りたい」
短い言葉に決意を込めた。この日は魁皇を突っ張り合いから右四つに組み、左からの上手投げで破った。右手で相手の頭を押さえ込みながら打った投げ。強引にみえたが、ここが勝負どころと踏んだ。綱とりへ執念だった。「昭和の相撲」で勝負する。初優勝した夏場所後のある日だった。東京都内の北の湖部屋でけいこをした時、北の湖理事長(元横綱北の湖)に、1日のけいこの番数を聞かれた。白鵬は「1日30、40番くらいです」と胸を張って応えたが、返ってきた言葉は意外にも「普通だな」。ひと言だった。隣にいた元横綱大鵬の納谷幸喜氏(現・相撲博物館館長)には「オレが横綱の時は5人の大関を回していたぞ」とダメ押しを食らった。激しいけいこをこなす、セピア色の光景が頭に浮かび、オレもやってやろうと発奮した。一時代を築いた2人の大横綱から“昭和の魂”を注入され、どの力士よりもけいこを積んだ自信はある。なりふり構わぬスピードが信条の朝青龍の「平成の相撲」に対し、一歩も引かない。懐の深さと流れるような正統派の取り口で挑む。千秋楽の昼前には、白鵬が朝青龍を破った場合に、横綱昇進の話題が出るかどうかの結論を見ることになる。いずれにせよ、絶対に勝たなければならない。「横綱は盤石? やるだけです」と白鵬。名古屋で一世一代の大一番に臨む。 (中谷秀樹)
◆北の湖理事長「今年4場所13勝以上は評価できる」
白鵬の横綱昇進について、ここ数日厳しい見解を示していた北の湖理事長(元横綱北の湖)は22日、千秋楽の朝青龍戦に勝つことを絶対条件とした上で「今年に入って4場所、(ひとつの目安である)13勝を切らないというのは最近にない。評価できますよ」と含みを持たせた。朝青龍に付けられた2差を縮めることができず、千秋楽を待たずに優勝を許した点は大きな減点材料だが「それはどういう感じで(印象が)出てくるか分からない。ただ、安定感は白鵬もあると思うんで。明日もう1日見たいというのが本音ですね」と語った。昇進問題を預かる審判部も「もう1日見たい」との意見で一致。最終的な意見のすり合わせは「(場所が)終わってから集めるのは大変」ということで、取組前の午前中には一本化する見込み。朝青龍戦の結果と内容を見てからというのではなく、朝青龍戦に勝った場合にどう判断するかが焦点になる。また、千秋楽に勝てば10勝となる雅山の大関復帰について、北の湖理事長は「2ケタは一つの可能性。審判部でどう判断するか。もう1番見たい」と語った。 (中谷秀樹)  



 サンスポ 7月14日目
<抜粋> 
綱とりの夢、消えてない…白鵬「やるだけ」
綱とりを目指す白鵬が魁皇に力の差を見せつけて2敗をキープ。4大関を次々と倒し、いよいよ千秋楽で全勝の朝青龍に挑む。「途中でうまく起こして、そこから自分の形に組み止めた。それが一番の勝因」と冷静に分析した。取組後の支度部屋。テレビで朝青龍が優勝を決めるのを見ても表情を一切変えなかった。2場所連続優勝はなくなったが、綱とりの夢は消えていない。緊張の糸が張りつめたままの表情で最後にひと言、「やるだけだよ」。
白鵬、13勝で横綱昇進も…北の湖理事長は慎重
大関白鵬が千秋楽に横綱朝青龍に勝てば、場所後の横綱昇進の可能性が出てきた。大関2場所目の白鵬は先場所14勝1敗で初優勝。今場所は9日目までに2敗を喫しながら、以後は相撲を立て直してきた。だが、朝青龍が14日目に優勝を決めただけに、現時点で星の差は2。日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)は「もう一番あるので、最後まで見ないと分からない」と慎重だが、今年に入ってからの白鵬の高い安定感を評価し、「審判部が(昇進の)話を持ってきたら判断する」と含みを持たせた。昇進問題を預かる審判部の放駒部長(元大関魁傑)は「(千秋楽に)勝てば協議します」とした。  



 共同 7月14日目
<抜粋> 
4大関倒し、横綱に挑む・綱とりの夢かなうか白鵬
今場所後の横綱昇進に向けてもう一つも星を落とせない終盤戦。そんな重圧の中、白鵬が魁皇に力の差を見せつけて2敗をキープ。4大関を次々と倒し、いよいよ千秋楽で全勝の朝青龍に挑む。春場所の千秋楽では、引退を懸けて土俵に上がっていた魁皇の気迫に負けた。だが、この日の白鵬は違う。まわしが取れないと突っ張りで攻め、流れの中で左上手を引いて豪快な投げを決めた。立ち合いが思い通りいかなくても、焦りはない。「途中でうまく起こして、そこから自分の形に組み止めた。それが1番の勝因」と冷静に分析。まだ2場所目ながら、既に大関の風格は十分だ。取組後の支度部屋。テレビで朝青龍が優勝を決めるのを見ても表情を一切変えなかった。2場所連続優勝はなくなったが、綱とりの夢は消えていない。緊張の糸が張りつめたままの表情で最後にひと言、「やるだけだよ」。〔共同〕  



 スポーツ報知 7月14日目
<抜粋> 
○白鵬(上手投げ)魁皇●(22日・愛知県体育館) 支度部屋のテレビで朝青龍の優勝を見届けた白鵬は、悔しさを断ち切るようにペットボトルの水を一気に流し込み、目を閉じた。逆転優勝はならなかった。それでも横綱昇進が消えた訳ではない。千秋楽に朝青龍を倒せば昇進への最低条件とされる13勝に到達する。「(横綱戦は)思いきり当たるだけ。やるだけですよ」短い言葉に、運命の日への思いを込めた。気迫の相撲で12勝目をもぎ取った。同じ立浪、伊勢ケ浜連合の先輩大関・魁皇戦。立ち合いでまわしに手が届かず、さぐり合い。突っ張りで相手の上体を起こすと得意の右四つ。相手の頭を右手で押さえがら、強引ともいえる左からの上手投げを決めた。「立ち合いはよくなかったけど、その後の流れがよかった。これからもまわしにこだわらず相撲を取りたい」なりふり構ってはいられない、ただ白星だけが欲しかった。13日目に千代大海を下した際に腰を痛め、この日の朝げいこを休んだ。育ての親・熊ケ谷親方(元幕内・竹葉山)が急きょ、トレーナーを呼び、マッサージを受けさせたほど。取組後も気にするしぐさを見せ、顔をしかめたが「だいぶよくなった」と、弱音を吐くことはなかった。体の痛みを、心で補っている。優勝を決めたことで千秋楽の結びは朝青龍にとって“消化試合”となる。だが、白鵬にとっては大きな意味を持つ一番。文句のつけようのない内容でモンゴルの先輩をねじ伏せ、運命を切り開く。  



 サンケイ 7月日千秋楽
<抜粋> 
新大関の先場所で初優勝した白鵬はこの日、全勝の横綱朝青龍を破って13勝目をマーク。しかし日本相撲協会の審判部はここ数場所の白鵬の安定感を評価する一方で、朝青龍が14日目に優勝を決めた時点で白鵬と星2つの差があったことを重視し、北の湖理事長(元横綱北の湖)に昇進を諮る理事会開催を要請しないことを決めた。雅山は10勝目を挙げたものの、前半の相撲内容が悪いと判断された。
≪千秋楽まで意見分かれる 昇進ムードは高まらず≫
場所後の横綱昇進が見送られた白鵬にとっては、9日目までの2敗が痛恨だった。白鵬は今年に入ってから13、13、14、13勝とハイレベルの成績を継続。しかも先場所は初優勝、その前は優勝同点だ。昇進問題を預かる審判部からはこの抜群の安定感を評価して横綱昇進を推す声が出て、千秋楽まで意見は大きく分かれた。だが決定的だったのは、朝青龍が14日目に優勝を決めたこと。千秋楽の朝青龍戦は事実上の“消化試合”になってしまい、審判部では結局「見送り」の声が多数を占めた。今場所の白鵬は土俵から必死さは伝わってきたものの、強さを感じさせる勝ちっぷりは少なく、昇進ムードは高まってこなかった。審判部のある親方は「14日目に白鵬を朝青龍に当てなかったということは、そういうことだったのかもしれない」と話す。入門時から指導する熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)も「相撲がぎこちなく、やっと勝ってる感じ。あれでは印象が…」と悔やんだ。横綱審議委員会の昇進内規は「大関で2場所連続優勝か、それに準ずる成績」。平成以降、旭富士から朝青龍までの6人はすべて2場所連続優勝で昇進を決めているが、白鵬も数字では決して引けを取らない。昇進のチャンスはこれから何度もあるだろう。前途洋々、将来性にあふれる21歳の白鵬だからこそ、見送りの判断となった。
■北の湖理事長(元横綱北の湖)の話 「(白鵬の昇進見送りは)14日目に優勝が決まってしまったのが大きな要因。優勝に準じているかと言えば厳しい見方をされる。将来性があり、いつでも横綱になれる。次も頑張ってほしい」
■放駒審判部長(元大関魁傑)の話 「白鵬は安定した13勝だが、朝青龍の独走を許したので審判部全体の評価も薄かった。今回は本当に難しい判断だった。(雅山は)もう1番欲しかった。相撲内容としても、もうちょっとだった」
■九重審判部副部長(元横綱千代の富士)の話 「(白鵬、雅山の昇進見送りは)審判部の総意だ。ただ白鵬の13勝という成績は立派。来場所には当然つながるだろう」  



 毎日新聞 7月日千秋楽
<抜粋> 白鵬の横綱昇進は見送り 朝青龍を破るも
日本相撲協会の放駒審判部長(元大関・魁傑)は23日、名古屋場所で13勝を挙げた白鵬の横綱昇進と、2けたとなる10勝を残した雅山の大関復帰について「ともにもう1場所見たい」と話し、理事会の招集を見送ることを明らかにした。横綱と大関の昇進は理事会で決められ、招集は審判部に権限がある。放駒審判部長は白鵬が今場所9日目までに2敗し、朝青龍が14日目で優勝を決めたことを挙げて、「独走を許したのが響いた。審判員の評価も今ひとつ」と話した。ただ、今年4場所連続で13勝以上を挙げたことは「安定した成績は評価できる」と前向きに述べた。放駒審判部長から報告を受けた北の湖理事長は「2差が縮まらなかったのが大きかった」と話した。協会から諮問を受けている横綱審議委員会が定める「2場所連続優勝か、それに準ずる」という推薦内規についても、北の湖理事長は「独走では準じているとは見られない」と語った。その上で、来場所の白鵬の綱取りラインを「13勝以上の優勝」と明言した。雅山について放駒審判部長は「もう1勝欲しかった。内容も物足りなかった」と話した。終盤5連勝し、昇進の目安となる「三役直近3場所で33勝」を超える34勝を挙げたが、8日までに4敗し、押し出しなどの正攻法での勝利が2番しかないことがマイナスとなった。【上鵜瀬浄】
◇連続優勝が昇進基準の見送り判断?
いま12、13勝以上を確実にあげられるのは朝青龍と白鵬だけだ。番付は本来、役力士が東西に2人そろうもの。しばらくぶりに横綱2人の落ち着きのある番付になっても不思議ではなかった。白鵬が昇進しても大方の賛同を得られただろう。だが、千秋楽が朝青龍の「消化試合」になったのが響いた。横綱を降した白鵬の中身のある取り口も見送りを覆す材料にはならなかった。しゃくし定規に取組を作らず、14日目に朝青龍と対戦させておけばという意見もあるが、90年名古屋場所後の旭富士以来連続優勝が昇進の基準になってきていることも合わせて考えれば、見送りの判断は一つの見識だろう。昇進問題がすっきりしなかったのは北の湖理事長の「13勝が目安」発言だ。場所前からこれで13勝が一人歩きしてしまい「朝青龍を倒しての13勝なのになぜ」と見送りに首を傾げる関係者もいた。昇進を発議するのはあくまでも審判部。理事長が数字を口にして基準を作ったのは後味が悪い。雅山も見送られた。三役で3場所34勝を残したが、白鵬が昇進できないのでは過去に例のない6人大関になる。かど番が常態化しているなかでハードルが高くなってしまった。【武藤久】  



 共同 7月日千秋楽
<抜粋> 「横綱を倒したのは私の息子だけだ」白鵬の父
結びの一番を、白鵬の両親はモンゴルのウランバートルの自宅で食い入るように見詰めた。テレビの生放送で「横綱昇進見送り」を知ったが、がっかりした様子は見せなかった。結びの一番は、白鵬が朝青龍を寄り倒した。モンゴル相撲の元大横綱の父ジジド・ムンフバトさんは「全勝だった横綱を倒したのは私の息子だけだ」と堂々たる勝ちっぷりを自分のことのように誇った。「今場所はずっとドキドキしながらテレビをみていた」と言う。勝っても昇進がない可能性があることは報道で知っていた。「来場所も同じような成績を挙げ、横綱になることはもうだれも疑っていないでしょう」と来場所に目を向けた。母のタミルさんは「まだ若いんだから急がなくていい。けがをせずにいい相撲を見せてくれることが一番」と話した  



 毎日新聞 7月日千秋楽
<抜粋> 
◇「頑張るだけです」と短く決意…白鵬
朝青龍を破りながら横綱昇進できなかった悔しさか、支度部屋での白鵬は言葉がほとんど出なかった。綱取りが来場所に持ち越されたことについて「頑張るだけです」と短く決意を述べた。横綱との攻防は観客席から惜しみない拍手と歓声が送られる見応えある内容だった。白鵬が立ち合いすぐに右を差すと、朝青龍も左上手を引き右四つでがっぷりと組んだ。一度前に出たが、朝青龍が残った。白鵬はさらに腰を動かし朝青龍の上手を切り、横綱が左を巻き替えたところで再び前に出ると、体を預けるように寄り倒した。初日に黒星、9日目には2敗目を喫した、その日の夜、モンゴルにいる父・ムンフバトさんから電話が来た。「自分の今までの相撲をまた取ればいい」。尊敬する父の一言で勢いを取り戻した。北の湖理事長は「4場所連続で13勝以上はずば抜けている。将来性もあり、いつでも優勝や横綱を狙える。朝青龍が強いので優勝も綱取りもレベルが高くなる。これをバネにして頑張ってもらいたい」とエールを送った。敗れた朝青龍も「優勝する力はあると思う」と素直に実力を認めた。白鵬は最後に「相撲の土俵は戦う場所。また、いい成績を残せるように祈ります」と話した。自分の実力を信じ、来場所再び綱取りに挑む。【村社拓信】  



 朝日新聞 7月日千秋楽
<抜粋> 「横綱に独走許した」 白鵬、綱取り持ち越し
番付編成を担当する審判部の判断で、東大関白鵬の今場所後の横綱昇進が23日、見送られることとなった。東関脇雅山の大関再昇進も来場所後以降に持ち越しとなった。横綱、大関の昇進には審判部からの臨時理事会の招集要請が必要だが、今回はその段階で手続きがストップした形だ。白鵬は千秋楽結びの一番で朝青龍に勝ち、星勘定の上では1勝差の13勝とした。しかし、同部内では、白鵬は9日目までに2敗を喫して、首位を独走した朝青龍に2差を付けられ、自力優勝の可能性が早くから消えていたことと、朝青龍からの白星が14日目に優勝を決められた後だったことなどで評価を下げた。 放駒審判部長(元大関魁傑)は「今場所、優勝争いでは横綱に独走を許してしまった。昇進は1場所見ようと言うことで、今回は見送りました」と総括した。 雅山についても、ここ3場所の白星の累計は34勝に達したが、先場所のような勢いがなく、10日目までに5敗していたことが評価を下げた。同部長は「内容的に物足りず、もう1勝欲しかった」と話した。 ただし、北の湖理事長は「白鵬は今年一番安定しているし、雅山は10勝に乗せた。綱とり、大関昇進は次の秋場所につながる」と話している。   



 サンスポ 7月千秋楽
<抜粋> 白鵬の横綱昇進は見送り-14日目の優勝決定を重視
大相撲名古屋場所は23日、名古屋市中区の愛知県体育館で千秋楽の取り組みを終え、東大関白鵬(21)=本名ムンフバト・ダバジャルガル。モンゴル出身、宮城野部屋=の横綱昇進と、東関脇雅山(28)=本名竹内雅人。茨城県出身、武蔵川部屋=の大関復帰が、ともに見送りとなった。新大関の先場所で初優勝した白鵬はこの日、全勝の横綱朝青龍を破って13勝目をマーク。しかし日本相撲協会の審判部はここ数場所の白鵬の安定感を評価する一方で、朝青龍が14日目に優勝を決めた時点で白鵬と星2つの差があったことを重視し、北の湖理事長(元横綱北の湖)に昇進を諮る理事会開催を要請しないことを決めた。
◆北の湖理事長(元横綱北の湖)の話 
「(白鵬の昇進見送りは)14日目に優勝が決まってしまったのが大きな要因。優勝に準じているかと言えば厳しい見方をされる。将来性があり、いつでも横綱になれる。次も頑張ってほしい」
◆放駒審判部長(元大関魁傑)の話 
「白鵬は安定した13勝だが、朝青龍の独走を許したので審判部全体の評価も薄かった。今回は本当に難しい判断だった。(雅山は)もう1番欲しかった。相撲内容としても、もうちょっとだった」
◆九重審判部副部長(元横綱千代の富士)の話 
「(白鵬、雅山の昇進見送りは)審判部の総意だ。ただ白鵬の13勝という成績は立派。来場所には当然つながるだろう」
★千秋楽まで意見分かれる-昇進ムードは高まらず
場所後の横綱昇進が見送られた白鵬にとっては、9日目までの2敗が痛恨だった。白鵬は今年に入ってから13、13、14、13勝とハイレベルの成績を継続。しかも先場所は初優勝、その前は優勝同点だ。昇進問題を預かる審判部からはこの抜群の安定感を評価して横綱昇進を推す声が出て、千秋楽まで意見は大きく分かれた。だが決定的だったのは、朝青龍が14日目に優勝を決めたこと。千秋楽の朝青龍戦は事実上の“消化試合”になってしまい、審判部では結局「見送り」の声が多数を占めた。今場所の白鵬は土俵から必死さは伝わってきたものの、強さを感じさせる勝ちっぷりは少なく、昇進ムードは高まってこなかった。審判部のある親方は「14日目に白鵬を朝青龍に当てなかったということは、そういうことだったのかもしれない」と話す。入門時から指導する熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)も「相撲がぎこちなく、やっと勝ってる感じ。あれでは印象が…」と悔やんだ。横綱審議委員会の昇進内規は「大関で2場所連続優勝か、それに準ずる成績」。平成以降、旭富士から朝青龍までの6人はすべて2場所連続優勝で昇進を決めているが、白鵬も数字では決して引けを取らない。昇進のチャンスはこれから何度もあるだろう。前途洋々、将来性にあふれる21歳の白鵬だからこそ、見送りの判断となった。  



 サンスポ 7月千秋楽
<抜粋> 
朝青龍、悔しさばねに復活-白鵬、横綱昇進は間近
先場所途中休場の朝青龍が第一人者の貫録を示す復活優勝を飾った。7連覇達成時のように、強く、速く、うまい相撲でつけ入るすきのない14連勝で優勝を決めた。先場所の悔しさをばねに、場所前は最近では珍しくけいこを十分に積んだ。若手の台頭が目立つが、本来の力を発揮すればまだまだ地力に差があると感じさせた。白鵬は惜しくも綱とりを逃した。初日につまずき、9日目の2敗で優勝争いから後退したのが大きく響いた。ただ千秋楽では朝青龍を破り、ここ4場所連続で13勝以上。安定感は際立つだけに、横綱昇進も遠くはないだろう。関脇雅山は中盤以降にようやく重い突っ張りがよみがえった。10勝を挙げ、大関復帰の望みを来場所につないだ。20歳の新小結稀勢の里は勝ち越し。上位にも真っ向からぶつかっていく相撲は好感が持てた。把瑠都はスケールの大きい取り口で勝ち越しを決めた。白鵬以外の大関陣はそろってふがいなかった。特に千代大海、栃東は序盤の内容が良かっただけに、けがが原因とはいえ急失速がもどかしかった。琴欧州は2場所続けて千秋楽でやっと勝ち越し。ひざのけがを完治させ、ライバル視する白鵬に少しでも追いついてもらいたい。露鵬の暴行事件は土俵の盛り上がりに水を差す残念な出来事だった。土俵内外の礼儀を見つめ直すきっかけにしてもらいたい。  



 読売新聞 7月千秋楽
<抜粋> 昇進見送りの知らせ…白鵬、潔く「また頑張りますよ」
大相撲名古屋場所千秋楽(23日・愛知県体育館)――<運命>を静かに受け入れる潔さがあった。力相撲で朝青龍を粉砕した白鵬に届いたのは、昇進見送りの知らせ。「まぁ、また頑張りますよ……」。愚痴も、泣き言も、怒りもない。大関は、黙って目を閉じた。朝青龍に向かっていく白鵬は、いい顔をしていた。越えなければならない壁、倒すべき相手のことだけを考えていたからだろう。相撲は、得意の右四つの攻防。横綱の投げは、柔軟な下半身で残した。こん身の力を込めて寄るが、相手もそう簡単に、土俵を割らない。だが、腰を振って相手の上手まわしを切ると、絶好のチャンス。朝青龍が左を巻き替えたところで力強く前へ。横綱は弓なりに反り返ってうっちゃりを狙ったが、慎重に覆いかぶさって寄り倒した。これで4場所連続の13勝以上。抜群の安定感を見せた一方、14日目に朝青龍が優勝を決めたため、賜杯争いを演じることはできなかった。北の湖理事長は「横綱に独走を許したことは、優勝に準ずるとはならない」と説明。協会審判部も同じ考えだ。雅山も含め、早過ぎる“終戦”で、15日間興行を尻切れトンボにしてしまった。これでは、昇進の対象に値しないと判断されても仕方がない。ただ、夢はつながり、手が届くのも時間の問題。見応えある攻防があった結びの一番、他の力士とは次元の異なる2人の勝負が、深くそれを印象づけた。(向井太)  



 日刊スポーツ 7月千秋楽
<抜粋> 白鵬13勝も横綱見送り
大関白鵬(21=宮城野)の綱とりは、秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)に持ち越された。既に前日14日目に優勝を決め全勝を狙った横綱朝青龍(25)を寄り倒し、横綱に1差の13勝2敗の“準優勝”とした。しかし審判部は、朝青龍にV決定まで2差の独走を許したことを理由に、昇進を諮る臨時理事会の招集を要請しないことを決定。これにより白鵬の綱とりは見送られた。10勝目を挙げた関脇雅山(28)の大関返り咲きも持ち越された。目を閉じたまま、静かに現実を受け入れた。支度部屋で報道陣から「昇進は見送られましたが…」と聞かされると、白鵬は口をとがらせ「フーッ」と大きくため息をついた。静まり返った支度部屋に、白鵬の吐息だけが響く。「また頑張るだけ」。懸命に、そう声を振り絞った。全身全霊の相撲で朝青龍を倒し、昇進を確信していた。右四つがっぷりから朝青龍が巻き替えにきたところを逃さず寄って出て、最後は153キロの全体重を預けて寄り倒した。46秒6の、文字通りの大相撲。満員の観客の喝采と座布団が乱舞する中、花道を引き揚げる。風呂場では千代大海に「おめでとう」と右手を差し出され、がっちり握り返して応えたという。支度部屋に戻るまで、昇進見送りの事実は知らなかった。「13勝すれば目安になるんじゃないか」。つい前日の14日目に、放駒審判部長(元大関魁傑)は、千秋楽で勝てば昇進する可能性を示唆していた。だが、この日の取組後、審判部として15日間の内容をあらためて吟味した上で、理事会の招集を要請しないことを決めた。同部長は「安定した13勝だが(朝青龍の)独走を許したので、審判部全体としても(昇進の機運が)薄かった。今回は本当に難しい判断だった」と、苦渋の決断の経緯を説明。北の湖理事長(元横綱)も「やはり重みが違った。(優勝争いが)もつれていれば違っていたが(優勝決定時の)2差が響いた」と話した。結果的に、むなしい“消化試合”での白星。しばらく何を聞かれても無言だった白鵬は、最後に言った。「また頑張って、相撲道を戦うんで。いい成績を出せるように祈ってね」。朝青龍の優勝インタビュー中、白鵬の昇進見送りがアナウンスされると、館内から落胆のため息が漏れた。ファンは知っている。本割では今年、無敵の横綱に無傷の3連勝をマークし、3場所合計では40勝の大台に乗せた男の強さを。白鵬に涙はない。泣くのは歓喜の涙までとっておけばいい。ファンのためにも来場所こそ、誰にも文句を言わせずに、綱を張ってみせる。【太田尚樹】  














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