ががーりん’Ｓ

食べ物の食べ方は人それぞれですが、私は大きく分けて２通りに分類できるのでは、と思います。
１つは好きなものから食べる人、もう１つは好きなものを最後に取っておいて堪能しながら食べる人です。
で、私は後者であります。

今日の晩飯はトンカツでした。
ビールを飲みながら、中でも一際大きく美味そうなピース(？)を最後の楽しみに残しつつ、１つ、また１つと口に頬張っていきました。
最後の楽しみにとっておいた幸せな時間がついにやってきました。
箸を持つ手が少し震えます。
その箸の先端がトンカツに触れた刹那、私はある異変に気付きました。

「こ、これはトンカツじゃねぇええええ！！！！！」

そう、そのトンカツらしきものは、あろう事かポテトコロッケだったのです！！
紛らわしい色合い、見分けが付かない程の形と切り口、そしてその盛り付け方・・・。
どれをとっても私を欺くために作られた偽者としか言い様がありませんでした。

あまりの悲しみにただただ愕然としながら、私は最後の一口を噛み締めました。
噛み締める程歯ごたえはありませんでしたが・・・。