カテゴリ:昼間めばる
![]() 2ヶ月・・ 長かった・・ 夢にも何度も出てくるめばるing 前夜は 遠足前の小学生状態・・ 天気予報は めずらしく晴れ・・ 風もなく暖かいという・・ 前回 大雪で釣行を断念しているだけに とてもうれしい 今回は特別 秘密兵器があるわけでなく とりあえず めばるの引きを楽しみたい・・ あわよくば爆釣したい・・ ちょっと早いけど ワカメも採りたい・・ で・・昼前には「もうこれ以上釣っても食えんな・・」と言って ソフトクリームでも食いたい・・ そんな ささやかな願いを持って朝6:00に まいち氏と待ち合わせをした まいち氏は 「 買うたで!」と フェルト底のスパイク長靴を買ってきていた なんでも 「 コケの上でも 絶対滑りませんぜ・・」 と 釣具屋の店員に薦められたらしい・・ 「 実は わしも・・」 わしは 密かにモンベルのインナーダウンベストを冬の釣り用に買っていた これで テトラの上で寒さを感じることもあるまい・・ コンビニの握り飯を食いながら移動する車中でも 「 今日は ええ天気らしいのお・・」 と いささかの不安も無い・・ やがて 海が見えてきた・・ 「 ほほう・・ええ感じですな・・」 「 波も 高からず低からずで・・」 「 風も 無きにしもあらずで・・」 「 これは去年の正月のパラダイス以来の爆釣ですな・・」 「 爆釣ですな・・」 まずは高実績のE海水浴場に到着 「 あれ?・・水が妙に少ないぞ・・」 潮の満ち干きが ほとんどない日本海なのに 水位が60cmは低い・・ 砂浜が妙に広いし テトラが海面より大きく飛び出ている・・ 「 そういや今まで水が少ない場合 釣れたこと無いな・・」 「 でも あのへんの潮の流れは 爆釣パターンやぞ・・」 えっちらおっちらとカヌーを漕ぐ・・ 「 気持ちええなあ・・」 「 ほんま ええ運動になるし・・」 テトラ上陸 「 うーん・・ワカメは まだ無いな・・」 ワカメは まだ大きくても 3cmであった・・ 「 おっ! この長靴ほんまに滑らへん! これはいいわ・・」 まいち氏の長靴は 調子いいようである・・ 「 では・・記念すべき第一投目を・・」 わしは カブラジグ1.5g まいち氏は シュリンプ緑から試してみる 「・・・・・」 「・・・・・」 「 なあんにも反応がないぞ・・」 「 魚が なんにも居らんぞ・・」 「 分かれて探索するか・・」 こうして どちらかが今日のパターンを見つけ出すのだ どてっ!「 あ痛った~!」 振り向くと まいち氏は テトラに馬乗りにまたがっていた・・ どうやら 長靴が両足いっぺんに滑って股裂きになったらしい 非常に痛そうなので 笑うに笑えず わしは見ぬふりをしてこらえておいた・・ 「 くっそー! あの店員め! 絶対滑らへんて 嘘言いやがって・・」 「 いや・・これは岩のりやし どんな靴でも滑るやろ・・」 一応 フォローはしておいた・・ ( みなさん どんなにいい靴でも過信してはいけません・・) さて 肝心のめばる探索ですが めばるはおろか フグや穴ハゼ ベイトとなる小魚など じ~っ・・と海中を観察しても なんにも姿は見えません・・ 「 ここは 粘っても時間の無駄やし 移動やな・・」 そそくさと 移動・・ 冬の実績地 S港へ到着 ここは 北風が当たらず 外海が荒れていてもめったに波の高くならない めばるの避難場所である・・ まいち氏曰く・・ 「 あれ?・・ここの水も少ない!」 「 ・・実は今まで黙ってたけど 海は繋がってるねん・・」 「 なるほど・・」 ここでも 3本の一文字テトラを探索するも まったく 魚の姿なし・・ 「 いったいどういうことか?・・」 調査のため 漁港内の 小めばるの集まりそうな陽だまりを探索・・ オレンジ色の 小魚を発見! しかし めばるではない・・ 海水に指を浸してみる・・ 「 つべたい・・ (冷たい・・の意)」 「これは 水温が低すぎてめばるが 深場に避難したせいではなかろうか?」 「 ふむ・・では 困った時の『足場の悪いとこ』を探索してダメなら諦めよう・・」 ということで さらに移動・・ 「 おおっ! ここの水も少ない!」 「 実を言うと ここの海ともつながってるのだ・・」 「 なるほど・・」 『足場の悪いとこ』は 波の程度もよく 潮もよく流れており 潮目も出ていた・・ しかし 残念ながらここでも まったく魚の姿を見つけることはできなかった 「 もはやこれまで・・ええもん食って帰ろう・・」 重い体を引きづりつつ わしらは 帰路についた・・ 周囲の山々は 雪国のように真っ白だ・・ 例年 山の雪が消える頃 めばるの春の接岸が始まる・・ この調子では 今年は 非常に遅れる可能性がある わしの 予想が外れることを期待しつつ 敦賀駅前の矢部商店という魚屋さんで お土産を買うことにした・・ ここに なんとめばるが並べられていた サイズは15cm~22cm・・ 「 放流サイズですな・・」 見ると 尾っぽが 皆裂けている 「 これは 網で獲ったものですな・・」 「 ふむ・・ということは やはり深場にこのサイズのめばるが移動したということですな・・」 「 この魚は旨いよ!」 と 魚屋のおっちゃん・・ 「 え・・ええ! よく知っています・・」 「 いつもなら 2万円くらいの分を釣ってるんですが・・」 「 今日は残念ながら・・」 こうして わしは 敦賀名物 赤カレイの干物と細ワカメとヘシコ(サバのヌカズケ) を買い込み 帰宅したのであった・・ ある意味 この買い物は奥義である・・ 家族に わしが釣行するたび美味いものが食えるという刷り込みを行い 釣り=美味い というパブロフの犬的 条件反射が起こるようにするための 究極奥義なのである・・ ちなみに 赤カレイの干物は 絶妙の美味さであった・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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