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ホームレス中学生を読みました。
今話題の本ですね。 話題の本が話題の間に読むことって滅多にないんです。ハードカバーは高いし、重くて嵩張るから読みづらいし。 よほどのことがなければ文庫を待って読みますし、文庫を待てない時は図書館で借ります。話題作はたいがい予約待ちの人数も多いですから、どの道読むのはだいぶ時期はずれ(^^; この本を読みたいと言い出したのは息子のカルガモです。 友達が読んでいる横から覗いて、内容や続きが気になったそうです。 …とはいえ、カルガモは課題を負えていない身(この本買ってあげる代わりにこれも読みなさい、と児童文学を押し与えられている)なので、先に娘のあひるが読み始めました。 「なんだか、すっごくおなかがすく本だ~~(^~^;」と言いながら娘は一日で読み終えました。 それから私が読み始めました。 …泣きました。 話題作ですから、衝撃的な筋立てはご存知の方が多いでしょうし、主人公は現在活躍中の芸人さんですから、決して後味の悪い話ではありません。 芸人さんだけあって語り口や話の持って行き方がよく出来ています。 え?と思わせて、展開させて、実は…と手の内を見せて、そして引き込む。 現代日本離れした不幸。それも保護されるべき未成年がこんな目にあってしまうとは(^^; この本読むと「たむちん少年も大変だったけど、同じ未成年のお兄さんやお姉さんも大変だったことだろうな…」と思います。 自分のことだけで手一杯な年頃のはずのお兄さん、お姉さんは、同じく日本離れした不幸の中に落ち込んで、でも自分のことより年の離れた弟を気遣っているのがそこここに感じられますから。 そして、こんな立派な兄弟を育てたお母さんは素敵な人だったのだろうなぁ…と、田村少年が愛してやまないお母さんのことを思いもします。 文章も読みやすいので、読者層が広そうな本。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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