KAJI House Crystal Bowl Healing Space & 田舎屋オーベルジュ

KAJI　アルバム"Saraswati"に寄せて

ライナーノーツ

人に宿る自然を奏でるKAJIのファース・トインストゥルメンタル・アルバム

ニヒルな優しさに包まれるギターサウンド

宇宙から見た地球、そんなスケールに圧倒されそうなクリスタルボウルサウンド

古くて新しいKAJIワールドは現代人の乾いた心に清水を湧き上がらせるだろう

10年ほど前だっただろうか、初めて聴いたクリスタルボウルの音色は、

ただ僕をひたすら眠くさせた。今ではむしろ意識が覚醒するのを感じる。

これほど聴く人の状態によって印象が千変万化する楽器も珍しいだろう。

両耳から、ひたいから、目から、口から、鼻から

頭の中を無碍自在に音の粒子が通過して流れるのを感じられるのは稀有な体験だ。

例えば、健康志向になって週に一度玄米を食するがごとく、

週に一度KAJIサウンドを聴いてみるのもいいかも知れない。

静かに精神（ハイアーセルフ）の芽が萌芽し、

日常に新たなエッセンスが加わって人生を彩るだろう。

都会の雑踏、地下鉄の中、祈り、弔い、夕日、様々なシチュエーションで聴いてみたい。

このサウンドを手にしたということは、近い将来、

生のクリスタルボウルに出会うということを示唆していると言っても過言ではないだろう。

弁天の清水を味わいながら　浅間山麓にて　　哲楽シンガーソングライター　俊智

Saraswati「弁天の清水」

遠い宇宙の果てに一滴の光の涙がこぼれ落ちた

光は闇を照らし、無限のユートピアを造り出した

終わりの始まり、始まりの終わりのとき

全てはそれぞれに、それぞれが全てとなった

かすみのような3次元の内側と外側に時間軸が出来上がり

内側が外側に、外側が内側に

マクロからミクロまでがメビウスの環になった

心のあり様は、流れる川のごとく

よどむこともあれば、流れ去ることもある

新たの文明のさきがけとなる光とならん