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KAJI House Crystal Bowl Healing Space & 田舎屋オーベルジュ

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2024.03.08
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カテゴリ:Ascension
​ホピの地へ行くことになった数年前に
タオスプエブロ族の地を訪れたことがあった
その時に行き会った日本人のカップル
彼はとてもよく知っていた
インディアンの文化やそれにまつわる
物事のデティールをとてもよく知っていた
一冊の分厚いインディアンのカルチャー本を見るより
彼は何でも知っていた
その話の中で
カチナ人形のことにとても興味をひかれた
この人形は赤子をあやす日本のこけしに似ている
カチナといえばオグルカチナ・・
今回は細かい説明しないが日本のなまはげの祭りに似ている
あるいは西洋のピエロに例えられる一説もある
この時からホピのカチナ~カチナ人形にとても興味を持ち
ホピの地へ行ったら是非これを見てみようと思った

264号線の一本道にそれぞれもメサが点在する
中心地以外は民家はない荒野の中
カチナを販売しているあるいは彫金のアクセサリーの店を見つけるのは
それほど難しくなかった
数十キロの荒野の道のりで片手に数えられる家そういう店だった
そこに飾られていたカチナはコンテンポラリーのものから
土着的なものまで数多く展示してあった
その中で一番土着的なカチナを手に入れた

​​


​カチナを手に入れた後​
ホピランドの唯一の宿泊野営地にたどり着く
何組かの旅行者もいたなかにはニューヨークから来た家族もいた
息子さんは8歳
家族は中流な感じの・・でもホピの地には似合わない雰囲気
どうしてここに来たのかと尋ねると
911の翌年ということもあってか
かなり危機感を感じておられ
たどり着いたのがこのホピの地だったという
この場所が大切な場所だとわかって
それを僕に暗く悲しげな表情で話してくれた

野営地にはこれからこの地を離れていこうとする旅の青年がいた
彼は数メートルの木の棒を1本持っていた
テントを張る道具か何かか
彼は数百キロ徒歩で旅をしてここで20日間ほど滞在していたという
自分はテントの用意はなかったので車中泊を覚悟した
幸いそこにはロッジもあったので滞在中何泊かはベッドで休むことができた
滞在していたある日
今でも覚えている
夜の10時ごろ僕はロッジの部屋から忘れ物をした車へ行こうとした
その場所は複合施設でホピの博物館もあるところ
駐車場までの数十メートル
施設の屋外トイレを通り過ぎるところ
トイレから一人の人物が現れた
彼は片手に金属の棒を持ち
背中に黄色いタンクを背負っていた
僕はちょっと怖くなり挨拶もせずに駐車場へむかった
しばらくして客室のドアをノックする誰か
開けるとそこには警官の格好をした自衛警察官が立っていた
警察官は30分ほど前トイレの前あたりで人と遭遇しなかったかと
遭遇したことを伝えると
なぜその時にあいさつしなかったかと聞かれた
警察官は僕を不審者だと思ったらしい
笑い話だが
怖かったのは金属の棒を持った黄色いタンクを背負った人影を見た
僕の方で心の中で笑ってしまった
不振ならどうぞ部屋の中をチェックしてくれと促したが
警察官は一歩も足を踏み入れなかった

翌日第2メサの入り口の集落オライビに向かった
そこには小さな平屋の家が立ち並んでいて
人気をあまり感じなかった
昔はお金を稼がなくても自給で来ていたのだが
ごみを捨てるにもお金がかかるため
居留地の外に働きに行っているのだ
そこで行き会った乗用トラックを運転する彼にあいさつする
家に来いという
平屋の家々の中の一件にお邪魔する
とても素朴で
でも日本の田舎の生活にも通ずる
近代社会に飲み込まれようとする悲しさも感じた
そこでいくつかの素朴かつ大事な話を聞かせていただいた

オライビを後にして荒野の中寄り道をしながら
寄り道といっても人気のないところ
自然の精霊のささやき以外受け取るものはなかった
お天道様のありがたいぬくもりのある日差しを受けながら
第3メサの入り口の集落ホテビラに向かった
続く・・






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Last updated  2024.03.08 12:00:56
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