2008/08/22(金)14:50
千の風 禅の風
ガイアの風7月27日 パート2
出演者:21世紀人づくり会会長 工学博士 丸川雄浄 先生
(人間禅師家 元住友金属工業技監)
ムクノ歯科 歯学博士 向野彰土志 先生
テーマ:「千の風 禅の風」
(写真左 向野先生 右 丸川先生)
今回は丸川先生に人間禅師家の立場からコーディネーター渡邉にも分かる言葉で色んなお話をいただきました。
■千の風になって の曲が大変ヒットしましたがこの曲を聴かれいかがでしたか。
朝日新聞で日本の中年の人に大変支持されたとコメントされていましたが、私自身もとても素晴らしいと最初に理屈抜きで思いました。
なぜ、日本の中年層に支持されたかというと「お墓の中で眠っていない~・・・」というフレーズ、学生時代から禅の修業をやっていますが通じるところがあるのです。
死というものを遠くに感じたり死ななきゃということを避けていたのではないか、生きることを追い求め、生きることに執着し、必ず来る死を避けて通ってきた、忘れていたものを思い出す、生きの厳しさから本当の癒しがみんなから支持されたのでないでしょうか。
■現代社会の自殺者についてどう思われますか。
毎年3万人以上の人が自ら命を絶つことを非常に大きな問題と思います。
60歳の定年は入社時から決まっていますが55歳までは定年後のことなど考えていないのがほとんどでしょう。
2、3年前にバタバタし、自分の位置づけを思い直す人も多いのでは。死というものも同じようなところがあるのではないのでしょうか。
特に若い時ほどいかに生きるか、限りある命を忘れている思考パターンではないでしょうか。
時には、親族の死や大病に遭遇した時、自分の存在、人間関係、社会の楽しさがなくなってしまうことに気づくのでは。
しかし、その事態を気づくが受け入れられなかったり。
千の風になっては一つの人の生と死の問題を示唆、暗示しているのだと思います。
■日頃からの心構えはありますか。
例えば、本当の「生」はイキイキ老いている「動」。死は「静」動いているばかりを感じるとどう動いているか分からない。
本当の命の大切さは常に「静」を基準にして今、生きているということのみを味わう。
命の限りがあるからいかに生きるか。
デジタル社会の頭、精神ではなく人間のもう半分の感性、感じ取る感受性、豊かなもの、愛をバランスよくいかしてほしい。それが人間の自然です。
気づきとは、感性が豊かになるとついてくるのです。気づきを鍛えようとして出来るものではないのですよ。
■日常生活の中でバランスを保つにはどうしたらいいの。
智慧の「智」はデジタルな知識。「慧」は感性です。感性は学校教育ではなされないのです。
では、自宅で出来る簡単な方法を伝えましょう。
お釈迦様が生まれるまえから東洋の心を磨く方法です。
「自分の息を数える」自然の呼吸を1つ2つと声を出さずに数える。
人間は考える葦であると言いますが、考えを自分の意思で棚に上げる。
ただ呼吸を数えることだけに集中するのです。
これは集中力をつけ人間力をつけることにつながるのです。
精神を鎮め心の鏡を光らせる効果があります。
心を鎮めること、止めること「静」「動」に関連し自分の個性を発揮出来るようになります。
毎日、20分以上やってみてください。
■その夜から、私(渡邉)も始めましたが・・・気付いたら深い眠りの中にいました。
ただ、数えるだけなのになぁ・・・
次回、丸川先生と再会するまでやってみようと思います。
皆さんも是非、チャレンジされてみてくださいね☆
(コーディネーター 渡邉敬子)
★ヒーリングレストラン「サイラム」★
http://www.watanabekeiko.com/sairam/