フーナーテスト、まさかの宣告。

2006年02月02日

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・・・さかのぼって書けないのでとりあえず２月になってますけど
これは　１月２７日の日記です。

朝５時。
目覚まし時計が鳴った。

わざわざ目覚まし時計で起きて　夫婦生活。

何でこんな早いかと言うと　本日から旦那は劇団の公演にスタッフとして参加しているため
どうしても朝早く出かけるので　必然的にこんなに朝早く行わなくてはならないのだ。

仲良しムードなんか　へったくれもない。

それでも　これからの出来事なんか予想だにもしていなかったから
お気楽だったのだ。

そして　午前９時に診察室へ。

内診台に乗り　先生から超音波での画像を見てと言われた。
でもあの椅子であの姿勢で　頭持ち上げてモニター見るのってキツイんだけど・・・(≧ヘ≦)

モニターには　厚くなった子宮内膜と右の卵巣に大きな卵胞。
「明日には排卵してますよ。」と先生。

すごく状態はいいらしい♪

そして子宮粘液検査も問題なくパス。
そのあと子宮頚管から粘液を採取して　フーナーテスト。

私は内診台から降りて着替えをしていると、先生が奇妙な声をあげた。

「あれ？今日　夫婦生活しましたよね？」

え～え、朝　目覚ましをかけて致しましたとも！o(￣ ^ ￣ o)

「あのねぇ、精子１匹も見当たらないんですよ。」

えっ？(゜o゜)

一瞬　先生の言葉の意味がわからなかった。

「顕微鏡　覗いてみてください？」

先生に言われて覗きながら　「あれ？精子ってどんな形だったっけ？」
などと馬鹿なことを考えてしまった。

そこに見えたのは　丸いものが押しつぶされたような塊がたくさん映っていた。

「それは汚れた白血球なんですよ。ご主人のほう検査したほうがいいかもね・・・」

先生の言葉が頭の中でボワンボワン鳴っているように聞こえた。

精子がいないって・・・それって　いくら仲良ししてって妊娠しないってコト？

・・・頭の中が真っ白って　こういうこと言うのかなぁ・・・

先生の言葉もうわの空って感じ。

しばらくして　先生が　体調にもよるから　せっかく排卵するんだし
今日の夜も夫婦生活をもつように、といった。

そして　ＨＣＧという排卵を促す注射（１万単位）をお尻に打った。
これもなかなか痛いというが　不思議とその時痛みは感じなかった。

いちおう２週間後　生理が来たら（妊娠しなかったら）　旦那の精液検査を行うということで
私は病院を後にした。

病院の駐車場までの短い距離を歩く間、
頭の中は真っ白なんだけど　いろんな事を考えているような感じだった。

どうしたらいいんだろう・・・

旦那になんて言おう・・・

私には子供を抱くことができないんだろうか・・・

車で家までどうやって帰ったのか　まったく覚えていなかった。

その夜遅く、旦那は初日の公演が終わって　すこしほろ酔いで帰ってきた。

私は　病院から帰ってただぼーっとして　
たまに　自分のために買った不妊治療の本を眺めていた。
自分に原因があると思っていたから、女性側の原因・治療のページばかり読んでいて
ヨレヨレだった。
男性側の原因・治療のページだけがミョーにきれいで少し笑った。
食事するのも忘れていた。

旦那に　検査の結果は言わず　「今夜も夫婦生活もつようにって言われたよ」と告げた。

旦那は「今日は朝早く起きたし、一日動いて疲れたし飲んできたからイヤだ。
今朝のヤツがまだ元気で残ってるでしょ」と普通にビールを飲み始めた。

その瞬間　何かがプツッとキレた気がした。

「その今朝のヤツが１匹もいないんだってさ！」

できるだけ普通に言うつもりが　ものすごく声を荒げてしまった。
ビールと子供と　どっちが大事なの？
趣味の演劇より　こっちのほうが大事でしょ！

もう止まらなかった。

その日は布団の中でひたすら泣いた。
何が悲しいのかわからなくなってしまうくらい　いろんなことを考えながら泣いていた。

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最終更新日 2006年03月25日 20時51分00秒
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