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外資系経理マンのページ

たそがれのカツドウヤ   4

配属は営業。社内はさほど広くはない。社員は二十名。しかし、札幌、名古屋,大阪に営業所がある。といっても、親会社の事務所の一部を間借りしているようなものだ。あわせると40名位くらいになるらしい。

本社の営業は、ほかに、ナシコダ、イシカワ、アリカワ、タケカワ。業務が、アリヨリ。そしてオフィスに入ったとたん、鋭い視線をかんじたホリウリ。

「あら、おかえんなさい。」

ホリウリは、二十代半ばの女性。聞けば、自分と同郷。なにかと口をこのあとはさんでくる。すらっと伸びた足をくまれると、ドキッもしたが、すでに結婚していて、だんなから夕方になると、かならず電話がかかってきて、待ち合せの場所を相談していた。


ふとみると、不思議な男。たわしのような頭。それに半そでシャツを着て、大きな声を張り上げている。この人、オギクボさんといい、真冬でもこの姿らしい。


壁には、次回作のタイトルの映画ポスターが張られている。もちろん、「悶えの。。。」なんていうタイトルだ。

実をいうと、映画会社にはいったが、この入社した映画会社の映画は、とくにハダカものは、ほとんど見ていない。

「あっ、どうも」

自分が指定されたデスクの隣は、ナシコダだった。背丈はさほどでもないが、なにやら英語のカタログをみている。そして、ときおり、辞書をくって、しらべたりしている。

「なにをされてるんですか?」

「うん、ちょっとね。こういうのだそうかと企画書書いてるんだ」

見せられたのは、いわゆるホラー映画。

「そいうのできるんですか?」

「そうさ。だからやってんだよ。」

まるっこい体。ぎろっとこっちをにらんだ目は、ひとを寄せつけない凄みがあった。

ハダカに血しぶきか......

「ただいま。」

こんどは年輩の営業マン。札幌だか、旭川で直営館の支配人やっていたが、つぶれて、子会社送りになったらしい。

「ちょっと、あんたたち、こっちへおいで」

ホリウリキョウコが3人を呼んだ。なにがはじまるんだろう?


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