外資系経理マンのページ

2006/01/11(水)00:34

たそがれのカツドウヤ   11

連載小説(145)

週末、このころは土曜日も完全週休二日ではなく、月末の土曜日は出勤の会社も、おおかった。 それよりなにより、土曜日も2時まで銀行が営業をしていたのだ。 ついでに言うなら、健康保険。いまは3割負担だが。その頃は、初診料さへ支払えば、あとはタダ。 でも、この仕組みも、アメリカからの圧力、アフラックがのしてくることで、自己負担は増えに増え、いまでは3割負担。 週休二日はいいけど、健保負担は増額。サラリーマンにとって、いいことは週休二日で休日が増えたことくらいか。 ため息もでる。 ところで最初の週末は、気がつくと日曜夕方というかんじで爆睡状態がつづいた。食欲よりも、体が睡眠を欲していた。 疲れたのは確かだった。 食べたのは、おやつ用に買ってあったアンドーナツ。カップヌードル。まともな食事となったのは、日曜昼すぎに食べた、吉野家の牛丼だった。 場所は、最寄りのターミナルの池袋。 池袋西武には買物客があふれていた。西武美術館のチケットを、新聞屋からもらっていたのを思い出したが、家に忘れた。西武ブックセンターをひやかす。ビブロなんていうしゃれた名前はまだなかった。 チケットはなんだったか、印象絵画とか言ってたが、ま、いいか。 映画館の前をとおる。去年は、100本の映画をみたが、映画会社にはいると、趣味か仕事かわからなくなる。 池袋には文芸坐(洋画名画座)、文芸地下(邦画名画)があって、池袋にはよく通った。 あと銀座の並木座。並木座の前にはミルクホールがあって、映画を見る前に、牧場直送のホットミルクを飲んだ。そのミルクホールはカラオケになり、並木座もいまはなく、並木通りは、ブランドショップの通りと化してしまった。 あと映画館といえば、早稲田大学近くにATGシアターというのがあって、たしか、銀行の上にあった。そこはお煎餅と座ぶとんを渡され、8ミリの映画をみたものだ。 早稲田といえば、早稲田松竹。高田馬場パール座もなつかしい。早稲田松竹は健在だが、高田馬場パール座は、西友地下にあって、開演時には、ベルが通りに鳴り響いた。 そんなこんなでこの週末は、なにをするでなく時間がすぎた。 あれだけ寝たのに、九時頃には、ふたたび睡魔がおそってきた。 今週は大塚倉庫で研修だ。

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