後鳥羽上皇配流から800年 島根県隠岐 2年かけ顕彰事業
2021/1/15(金) 11:00配信 山陰中央新報 鎌倉時代、1221年の承久(じょうきゅう)の乱で後鳥羽上皇(1180~1239年)が隠岐に配流されてから、2021年は800年の節目を迎える。島根県海士町では、来島の様子を再現したイベントや島民との交流を描いた演劇など、盛りだくさんの行事に取り組む。上皇ゆかりの歴史と文化遺産の継承に向けた人材の育成や観光客誘致につなげる。 後鳥羽上皇は承久の乱で敗れて中ノ島(現・海士町)に配流され、亡くなるまでの20年近くを過ごした。和歌や刀剣作りに関心を寄せたと伝えられ、上皇を祭る隠岐神社もある地元では「ごとばんさん」の名で親しまれる。 町が、節目の年に顕彰事業を計画。2020年に始まる予定だったが、1年延期し、22年までの2年間かけ継承機運を盛り上げる。 21年9月には、上皇が日本海を舟で渡って来島した様子などを再現する「舟渡御」を開催。隠岐神社を出発し、上皇の御霊(みたま)を祭る神輿(みこし)を船に乗せ、上皇が上陸した海士町崎地区まで、2日間かけて島の周りを1周して神社に戻る。10月の記念大祭では、同神社で上皇と島民との交流を描いた住民参加型の演劇を上演する。 22年10月は、各地の刀工を召して刀作りに当たらせた「御番鍛冶(ごばんかじ)制」にちなみ、国内トップの刀匠が手掛けた日本刀を奉納する計画で、資金をクラウドファンディングで集める。 後鳥羽院顕彰事業実行委員会(委員長・大江和彦海士町長)は、記念事業のアイデアをホームページで募集している。事務局の村尾茂樹事業検討委員長(50)は「後鳥羽院が残した文化や歴史の価値を再認識し、隠岐4島一体で守り伝える機運を盛り上げていきたい」と話した。中ノ島(島前)