馬毛島基地建設 きょうにも着工 防衛省 鹿児島の首長と会談
2023年1月12日(木) 熊本日日新聞 鹿児島県西之表市にある馬毛島での自衛隊基地建設と米軍機訓練移転計画に関し、防衛省地方協力局の田中利則次長は11日、県庁で塩田康一知事と会談し、環境影響評価(アセスメント)の最終まとめとなる評価書を12日に広告すると伝えた。広告により本体工事着手に向けた一連の手続きは終了することになり、防衛省は同日中にも着工する方針だ。 田中氏は会談で「準備が整い次第、着工したい」と説明。塩田氏は「住民の安全安心の確保と環境保全措置に万全を期してほしい」と話した。 塩田氏との会談に先立つ11日午前、別の防衛省幹部が西之表市役所で八坂俊輔市長に会い、評価書の概要を報告した。 また防衛省が地元の種子島漁協に漁業補償として22億円を提示したことが漁協関係者への取材で判明。4年と見込まれる工期とその後1年の調査の間、周辺海域で漁ができなくなるためという。漁協は16日まで開催される防衛省の説明会を踏まえ、今月中に組合員約400人の意向を確認する予定。 計画では島に滑走路や駐機施設、火薬庫などを整備し、米軍空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)を移転する。訓練に最低限必要な施設を先行して完成させるとしている。 評価書は前段階となる昨年4月の準備書に、環境保全措置などの一部項目を追記。FCLPによる夜間の騒音を懸念する住民の声を伝えた上で、飛行経路の順守と地域への影響を最小限にとどめるよう米側にその都度申し入れるとした。 一方、計画に反対する市民団体は11日、県庁前で集会を開き、約40人が「馬毛島に軍事基地はいらない」などとシュプレヒコールを上げた。馬毛島(日本の島へ行こう)