香川・岩黒島ただ1人の中学生巣立つ 「島の人々がいつも支えてくれた」
2021/3/16(火) 20:34配信 山陽新聞デジタル 香川県坂出市・岩黒島の岩黒中で16日、ただ1人の生徒の岩中楓さん(15)の卒業式があった。同島を含め瀬戸大橋が架かる有人3島のうち与島、櫃石島(いずれも同市)は既に小中学校が閉校しており、岩黒島でも小学校に続いて唯一の中学校が休校となる。 体育館での式で、教員と保護者、住民代表らが見守る中、川崎晋吾校長から卒業証書を受け取った岩中さんは「一人きりで寂しい時もあったが、先生と家族、島の人々がいつも支えてくれた」と感謝の言葉を述べた。式後に休校式があり、住民や卒業生ら約70人が写真のスライド上映で74年の学校の歩みをしのび、校舎をバックに記念撮影した。 同中は1947年に与島村立岩黒小中学校として開校し、児童生徒はピーク時の50年代前半に小中合わせ70人以上いたが、年々減少。88年の瀬戸大橋開通後も島の人口減少に歯止めがかからず、2018年に小学校が休校、中学校も19年から岩中さんだけとなっていた。これまでの卒業生は岩中さんを含め241人。 3島の小中学校は与島が08年、櫃石島が18年に閉校している。岩黒自治会の中村慶一会長(69)は「瀬戸大橋が開通した時には、こんなことになるとは思わなかった。再び島に子どもたちの声が戻る日が来るのを期待している」と話した。岩黒島(日本の島へ行こう)