学校通信DX

2007/02/27(火)00:06

「乱暴な言葉」 家庭が取り組むべきこと

1年生や2年生が「ウザイ」「消えろ」なんて言葉を使っているのを見ると、腹が立つというより、痛々しい気持ちになります。言葉が乱暴であることを親に指摘をすると、「注意しているんですがねえ・・・」「わけもわからず使っているんですよ(苦笑しながら)」という答えが返ってくることが多いです。お母さん、お父さん、子供の心を守ってあげてください!そんなに早く逃げてしまってどうするんですか!?親の責任範囲です。まず家庭で、子供が乱暴な言葉を使っているかどうかを敏感に感じて欲しいと思います。「乱暴な言葉」には必ず「初めて」があり、何かの場面で乱暴な言葉がふっと口について出てくるはずです。個々の子供の言葉の乱れを初期段階で察知できるのは学校よりむしろ家庭にあると思います。子供たちは友達や先輩が乱暴な言葉を使っているのをどこかで聞いてきます。その言葉に含まれている「悪意」のニュアンスを敏感に嗅ぎ分けて、自分も使ってみようと考えるようになります。そして、必ずどこかで初めて使ってみようとします。使い始めの時期があるはずです。例えば1年生の子供が「ムカツク」と言う言葉を使ったとして、その場の感情を正確にきちんと表しているかどうかは微妙です。用例として正しくない場合も多いです。小さい子供が、分からずに使っているから"かわいいものだ"ととって、見過ごしてしまいそうな場合もあるかもしれません。・・・見過ごしてはいけません。「ババア」を突然使い出すと言うことはまずありません。たいていは母子げんかの場面や母からの何らかの指示が不服であった場面などで、腹を立てた子供が言い放つのではないかと思います。ものすごく腹が立って少々の暴言を吐いてしまうのは仕方がない場面はあるかもしれません。「お母さんの馬鹿!」あたりはグレーゾーンだと思う人もいるかもしれません。しかし、小さい子供が意味もよく分からずに乱暴な言葉を使ったにしても、どれだけ腹が立っていた時に使ったにしても、言葉遣いとして正しくないことは、ハッキリ示さなくてはいけません。「ババア」は完全アウトです。見逃してはいけません。引き下がってはいけません。ひるんでしまってはいけません。断固として、親は間違った言葉をただすべきです。母親で手におえなければ、父親もきちんと関わり、謝罪と訂正を求め、今後乱暴な言葉を使わない約束をするべきだと思います。何事でもそうですが、言葉の指導も初期段階の方が効果があります。家庭内で初めて使った時に、ぴしゃりと注意する。「こんな言葉使ってはまずい」と本人の心に呵責の念が残っているうちに指導すべきです。友達と一緒に常用、乱用するようになれば、手遅れになってしまいます。放っておくと、そのうち感覚が麻痺しだし、注意しても「だってみんな使っているもん」と受け流されるようになってしまいます。 

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