学校通信DX

2007/07/28(土)00:48

若い教師5 教員採用試験

教員採用試験が7月終盤から始まる自治体は多いと思います。団塊世代の大量退職を受けて、昨年度あたりからは採用者数が増えてきているようです。今の40代前半から30代の教師は採用氷河期時代が続いており、厳しい競争に耐えて浪人・講師を続けながら採用されている方が多いと思います。だからといって、この年代の人が極めて優秀だというわけでもないです(笑)。どんなに採用が厳しくても、コネで通る人間はいたようですし、元々まともな人でも、いつの間にか勘違いをして妙な方向へ行ってしまうのがこの学校という職場の悲しいところです。・・・そのへんのことはまたおいおい書くとして、昨今の新人。かなり競争率が低下したこともあって「どーして、こんな人が??」という人も教師になり始めています。採用は数年前ほど厳しくなくても、現場は数年前に比べると数段厳しくなっています。新しく採用された中に、現在の現場で通用しそうにない方は、5人に1人ぐらいは存在しそうです(昔なら、通用したかもしれません。今は、本当に苦しい職場なのです)。例えば、18クラス数規模の学校に「教師になりたてで20代前半の若手」が、4人いて、その中の3人は優秀だったとしても、1人がダメダメだった場合に、毎年1学級が不安定な状態になります。不安定な状態とは、学力不振が多いとか、生徒指導上の問題を多く含むとか、親の信頼を失う、とかです。これを3年続けられると、延べ3クラス分の不安定が生まれるわけで、学校全体に影響します。これは、痛い。不安定要因は、何も若い世代だけにいるわけではなく、前述した中堅世代、熟年世代にもいるわけです。そうなると、学校全体がどんどん不安定に陥ってきます。学級崩壊とまではいかなくても、なんとなく1年間辻褄を合わせただけで、ふたを開ければ学力全然ついていない、いじめ的人間関係が出来上がっている、親は爆発寸前・・・そんな学級は少なくありません。これは、苦しい。

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