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酔眼教師の乱雑日記

師走の由来


 <いきなり一寸横道>貴方は毎月の別名全部言えますか?読めますか?
1月:睦月(むつき)、2月:如月(きさらぎ)、3月:弥生(やよい)、4月:卯月(うづき)、5月:皐月(さつき)、6月:水無月(みなづき)、7月:文月(ふみづき)、8月:葉月(はづき)、9月:長月(ながつき)、10月:神無月(かみなづき、かんなづき)、11月:霜月(しもつき)、12月:師走(しわす、しはす)

ここからは師走の語源または由来について
 自分の知識+インターネットで調べた諸説を分類して羅列しましょう。
1.師が走る、師とは誰かで4説
1-1)師は学校の先生、先生が走る(子供の頃のおじさんの認識)
★1.師走とは、年末で日ごろ落ちついている学校の先生も忙しくて走りまわる月だと言うところからきたという説。いまだにそう言う人もいる。

1-2)師とは坊さんなり、坊さんが走る(ごく最近までのおじさんの認識)
★2.師走とは「師馳(は)せ月」(しはせづき)なのだそうです。昔は正月も盆と同じように祖先の霊をともらう月でした。お経をあげるため、お坊さん(=法師とか導師と言うでしょう)があちこちの家々を忙しく走りまわったのが語源だと言う。
 おじさんの田舎でもお盆の12日ごろ、年末の29か30日ごろだったか毎年坊さんがお経をあげに来ています。盆と正月前には必ず檀家を廻っています。だからその時期坊さんが物凄く、忙しく駆けずりまわっているというのはよく分かります。

1-3)師とは師団の師で、兵隊さんが走る
★3.師走とは師団つまり、「年末になると兵隊さんがバタバタ走る」という意味らしい(これは1名だけの少数意見)。

1-4)師はとにかく師匠のことである。なんの師匠かはあまり深く追求しない。ただ走り方が問題。趨(すい)走(チョコチョコ走る)する。
★4.師走とは、1年の終わりの12月は、みんな忙しく、師匠も趨(すい)走(チョコチョコ走る)するため「師趨」(しすう)がいつの間にか「師走」に代わったとする説もあります。(「師趨」の趨の右側が取れた?)

2.ここからは誰も走らない 何々の終わりという意味
2-1)仕事が終わる
★5.師走とは、12月は1年の終わりの月であり、総仕舞いの意味の「仕極(しは)つ」が語源との説。『し』が仕事の「し」で『はす』の方は「果てる」の意味。仕事仕舞いの月、つまり仕事が終わるという意味。

2-2)為す事が終わる
★6.「師走」とはもともと「為果つ月(しはつつき)」であり、1年の終わりの物事をなし終えるという意味があったらしい。(為す事が終わる?字が違うが、意味はほぼ上と同じく仕事の終わりだね)

2-3)年が終わる
★7.師走とは「としはつるつき」や「としはするつき」がなまったという説(これは歳が果てる、年が終る月という意味)

2-4)日時が終わる
★8.貝原益軒の説は、日時がはつる月だから、「しはつる月」、それがなまって「しはす月」となったのであろうという説(★7と同じ。貝原益軒説は疑問★9のほうでしょう)

2-5)季節(四季)が終わる
★9.江戸・元禄元(1688)年の『日本歳時記』(貝原好古編・貝原益軒補)という本には「しわすというは四時の訛音なり。四極月(しはつづき)なるべし」とあります。つまり四時(春夏秋冬)が果てる意味の「しはつ」がなまって「しわす」になったのだそうです。これは四季の終わり、つまり季節が終わるという意味。
★10.「歳極(トシハス)」の略転、「万事、為果(シハ)つ月」、(大言海)(上2つ、2-1)と2-2)同じか)

3.当て字説
★11.「十二月(シハス)には 沫雪降ると 知らねかも 梅の花咲く含めらずして」と万葉集巻第九~一六四八にあり、また、「十有二月(シハス)」と日本書紀にあります。
これからして、万葉・記紀時代には数字で書いて「シハス」と読み、「師走」とは表記しておりません。従って、「師走」は後世の当て字であることがわかります。
(昔から十二月をシハスと呼んでいた、後で師走を当てたのだろうと言うことですね。これは説得力あり)
★12.「語源不詳」「師走」は当て字、以上は(国語大辞典)
(ズルイがとにかく当て字説派。これが一番正しいかも)

◆おじさんの考察、推理
●分類3の★11.の説は万葉集や日本書紀という一応権威のある記録物を元にしているので信用が置ける。したがって、
★昔から十二月と書いて「シハス」と読んで(呼んで)いた。当時は「師走」という表現はなかった。後の世に「シハス」という発音に「師走」という字を当てたのであろう。だから「師走」は当て字であるということはほぼ正しい。

●分類2のグループは12月がなぜ「シハス」と言われようになったのかという理由(言葉の言われ、語源)をいろいろ推理して(こじつけて)いる。この説の人たちは師走という漢字は後世の当て字であるということは前提である。
★9.の元禄時代の日本歳時記(これも記録物)にも師走という漢字は当てられてないという証拠もある。

●分類1のグループは「師走」という字を見て考えたにおいがぷんぷんである。
★1.は幼稚だし、★3.は論外。★4.はもっともらしいが、「シハス」という言葉があるのになぜ「師趨」(しすう)を当てなきゃ行けないの?それが後に師走(しはす)に変わったなんておかしい。
★2.も「師馳(は)せ月」(しはせづき)が変化したなんて言わないで、単純に、12月に坊さん(師)が忙しく走り回るのを見て、12月(しはす)の別名に「師走」(しはす)という字を当てたというのならはまだ納得できる。

●では師走の字が当てられたのはいつごろでしょうか?
 元禄元(1688)年以降ですが、その部分の手がかりはなく全く分かりません。

●おじさん思うに、すでに万葉の時代に十二月と書いて「シハス」と読んでいたのだから、ひょっとして中国からその読みかたが伝わったのではないかと思ったりして・・・。
 なんか夢がなくなりましたね。先生が走る、おっ師匠(しょ)さんが走る、いやお住職(じゅっ)さんが走るなんて言ってわいわいガヤガヤ言うのが楽しいですね。

 お口直しに師走を季語にした俳句を紹介して終わりましょう。
   何にこの師走の町に行く烏(からす)  芭蕉
   病む師走わが道或はあやまつや    石田 波郷
   夜の川浪立ち流る師走かな       村山 古郷

◆余談
 検索エンジンGoogleで「師走とは」で検索したらやたらと多くヒットし、「語源」といれて絞りこんだが、その前に面白いことを発見。
 「師走とは」の続きは80%ぐらい「よく言ったもので・・・」という文章が続いていました。「よく言ったもので」の出現率の多さに驚きました。「師走とはよく言ったもので、本当に忙しい」とかなんとか。



松本おじさんのおじさん通信
(うんちく編)  http://www.netricoh.com/contents/antenna/ojituu/data/0039.html より引用させていただきました。





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