6.高校地理 勉強法開発レポート

指導経験のない,高校の地理の勉強の仕方を探るべく,「自分だったら,どんな勉強法を採るだろうか」,思考実験をしてみました。



(1)学参コーナーの高校地理へ直行。
参考書を何冊かひもといてみたが,活字ばっかりの参考書は,見るのもイヤだ。図版の多いものの方がはるかに読む気になるし,活字と図表,写真を参照しながら読み進めることができる。
何冊か読み比べた結果「これでわかる地理B」(文英堂)が最善と判断。以下,同書による立ち読みを前提にする。

それでも,分量的に,1~2ページが限界。知識量が多すぎて,記憶が伴わない。それも,1回読んだだけでは,何だかさっぱりわからん。ともさんが,「暗記のオンパレード」だと嘆く気持ちが分かる気がする。私なら,こんなもの,詰め込む気にもならない。パンクする前に投げ出している…。

そこで,1ページ読んだら,他のコーナーへ行き,別の雑誌を立ち読みしてから学参コーナーに戻るという「徘徊」を数回繰り返してみた。日を置いてから同じページを読み直すシミュレーションである。

相変わらず,頭には入らないが,回を重ねるごとに,出てくる用語の意味が気になり始めた。今回立ち読みしたのは,ラテンアメリカの各論1ページだが,気になる用語の中から「ファゼンダ」(ブラジルの大農場)を,ケータイのメールに入力。そのまま帰宅。


(2)PCを立ち上げ,「ファゼンダ」でググる。何件目かにファゼンダの写真がたくさん載ったサイトを発見

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Ayame/7906/fazenda0.html

すべてが雄大やな~。メチャ美しい。

ところで,「ファゼンダ=コーヒー」のような記述が参考書にはあったが,農園写真のトップは大豆だ。管理人さんのコメントによると,お邪魔した先の主人は,現在,コーヒーの栽培を行っていないとのこと。「ブラジルのファゼンダを紹介するのにコーヒーは外せないだろうということで(笑)」近所のファゼンダで撮影させてもらったそうだ。

他にも,花,鳥,動物たちの美しい写真が多数収録されており,私の印象では,ファゼンダ=農場兼自然公園といった感がある。


(3)ここまでのまとめ

一日数ページでいいから教科書(参考書)を読む。同じページを(何日かに分けて)最低5回は読む。
記憶力が悪く,地理に関してはド素人の私だから1~2ページが限界だったが,現役の高校生諸君なら,もう少し読み進められるだろう。な~んにも覚えなくていいから,とにかく読む。4回,5回と繰り返していくうちに,必ず自分の中で変化が現れる。


暗記しようと思いながら読んでも,却って頭に入らない
絶対に暗記しようと思いながら読んではイケナイ。これだけ多くの情報を「丸暗記」しようなど,苦痛以外の何物でもない。ところが,わけも分からずに,同じページを何度も読んでみると,「何なんだ,これは?」となんとなく知りたくなってくる


徹底したリサーチ
今回は,自宅に何の資料もないので,ネット検索に頼った。面白いサイトを1つ見つけただけだが,他にも役立つサイトはたくさんあると思う。

実はこれ,ここ1,2年暖め続けている,「ネットサーフィン学習」構想を,自らを実験台に試したものだ。なかなかいいね。ぜひお試しあれ!

高校生なら,普段の地理の授業も活用できるだろうし,私より遥かに環境がよいだろう(ただし,よい教師のよい授業に限る)。

また,書店で見つけた山川出版の資料集は,恐ろしく細かいが,いざというとき,強い味方になってくれそうだ。



…ここまでで,私の頭の中に「ファゼンダ」というものが強烈にインプットされた。恐らく,一生忘れることはないだろう


加えて,地理嫌いの私も,多少は地理に興味を持つことができた。なにせ,高校時代の地理といえば,テストのとき,「地図の作成に携わる,国の機関を何というか」という問題で,「帝国書院」(自分の地図帳の出版社)と書いて,地理の教師に散々イヤミを言われた記憶しか残っていないのだから(正解は「国土地理院」)。



(結)地理を極めようと思ったら,「毎日,地道な努力を積み重ねていくことが必要である」という結論に到達してしまった。

普段の授業+教科書(+参考書)+インターネット,(ときどき山川)

今回,私が得た教訓である。



テスト間近のともさんには,全く役に立たないアドバイスだな。ごめんね。

けどさ,今回は間に合わなくても,次のテストでリベンジだ! ふだん,これだけのことをやっておけば,テスト勉強なんて要らないよ。



PS.平安堂東和田店さん。長時間,不気味な立ち読みをしてしまい,すみません。


© Rakuten Group, Inc.