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ガラスの日記 ~名門門田塾

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2007年09月28日
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テーマ:生き方上手(647)
カテゴリ:カテゴリ未分類
■ 心を癒すランプ■

 100個以上の手作りランプの温かい灯りが民家を浮かび上
がらせる。東京都江戸川区の静かな住宅街にある草木新生さん
(81)の家だ。一目見ようと訪れる人が増えている。

 10年以上前から、空き瓶や陶器を拾い集めては、ランプを
作り、自宅を照らしてきた。電気工事などの仕事で身につけた
技術が役立った。

「泣いてしまいそうな夜はここに来ます。クリスマスイブは夜
中もつけてください」という匿名の手紙を貰ったこともある。
その依頼通り、イブには翌朝まで光を絶やさない。

 3年ほど前、心臓病が悪化して、もう続けられないと、すべ
てのランプを捨てたが、通りを行く人々の「寂しい」「またつ
けて」の声で再開した。その秋、ランプ作りをしていると初老
の女性が声をかけた。「平安な気持ちになります。今年も見る
ことができて良かった」

 また元気が湧いてきた。

 ランプを見つめる人の心までのぞくことはできない。た
だ、ほっとすると言われれば、うれしい。[1,p116]


日本新聞協会『心がぽかぽかするニュース』★★、文藝春秋





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最終更新日  2012年04月16日 03時48分16秒
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