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テーマ:生き方上手(647)
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■ 心を癒すランプ■
100個以上の手作りランプの温かい灯りが民家を浮かび上 がらせる。東京都江戸川区の静かな住宅街にある草木新生さん (81)の家だ。一目見ようと訪れる人が増えている。 10年以上前から、空き瓶や陶器を拾い集めては、ランプを 作り、自宅を照らしてきた。電気工事などの仕事で身につけた 技術が役立った。 「泣いてしまいそうな夜はここに来ます。クリスマスイブは夜 中もつけてください」という匿名の手紙を貰ったこともある。 その依頼通り、イブには翌朝まで光を絶やさない。 3年ほど前、心臓病が悪化して、もう続けられないと、すべ てのランプを捨てたが、通りを行く人々の「寂しい」「またつ けて」の声で再開した。その秋、ランプ作りをしていると初老 の女性が声をかけた。「平安な気持ちになります。今年も見る ことができて良かった」 また元気が湧いてきた。 ランプを見つめる人の心までのぞくことはできない。た だ、ほっとすると言われれば、うれしい。[1,p116] 日本新聞協会『心がぽかぽかするニュース』★★、文藝春秋 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年04月16日 03時48分16秒
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