テーマ:被ばくと放射能防御(1)
カテゴリ:東日本大震災・原発事故
秋山巌の小さな美術館 ギャラリーMami の町田珠実です。 昨日、神戸でドキュメンタリー映画~放射線を浴びた~「X年後」を見てきました。 1954年(昭和29年)アメリカが、マーシャル諸島・ビキニ環礁で行った水爆実験で、マグロ漁船第五福竜丸が被災し、乗組員が死の灰を浴びた事は、まだ記憶にある方もいると思いますが、第五福竜丸以外にも、水爆実験を知らずに操業を続けていたマグロ漁船は1000隻を超えるそうです。 この映画では、放射能を浴びた元船員達を訪ね、聞き取り調査して行く過程もそのまま映し出されます。 古傷に触られたくないご遺族に、「土の下に行って聞いてこいっ!」と言われます。 私も経験がある、戦争体験者の証言聞き取り調査と通じると思いました。電話でも、ご苦労されたと思います。 「いつもしわ寄せがくるのは弱者」・・・本当にそう、変わらないのですね。証言の言葉は胸に刺さります。 さらにショックだったのは、亡くなった方のご遺体が、数日経つのに熱かったという証言。「あの当時はまだ土葬だったから、俺が抱えて運んだんだけど、汗びっしょりになるくらい熱かった」・・・被ばくの恐ろしさを改めて認識しました。 仙台で東日本大震災を体験し、福島第一原発事故、がれきの焼却など、不安だらけの日々と体調悪化で、西宮に避難移住した私たち夫婦にとって、非常にリアルな話ばかりでした。 この映画を可能にした、高知県幡多地区の高校生達と、元高校教師の山下正寿さんの長年の活動、地元ローカル放送局 南海放送の制作者の皆さん、そして、証言してくれた被災者、ご遺族の皆さんに敬意を表します。 一人でも多くの方に、見ていただきたいドキュメンタリー映画です。
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最終更新日
2016.02.08 00:50:31
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