カテゴリ:ナースの職場
5月病・・・昔だったら、そこで悩んでもなんとか乗り越える感じの人が多かったようですが、この10年ぐらいの傾向として、それまではそんな素振りがなかったのにも関わらず、あっさりと職場を去る人が多いと聞きます。
特に近年、突然職場にこなくなる。そのまま退職・・・こんな若者が増えているそうです。 突然、心に爆弾が落ちたように爆発するのでしょうか? 近年の臨床の現場のつらさ、これは新人でなくても臨床にいるみんなが身に沁みていることだし、どうにかしなければならないことなのですよね。新人にとってはかなりの負担なのでしょう。 この新人(離職者)自身についての心の中のことはまた書きたいと思いますが、今日は残された職場の管理職や先輩達の心の中について書いてみたいと思います。 私の話は看護の現場だけの問題ではないとは思いますが、ここで書くのは看護の現場での話として読んでいただくといいと思います。 いろんな職場があり、そこにいる上司に問題があるとか、その人自身に問題があるとかいうときもたくさんあると思います。お互いが嫌なのに、ずっといる必要はお互いのためにもなくていいと思うのですが、問題は何だかわからないままのときです。自分の心の中もわからないままに辞めていく。辞められる。そういう時、残されたものにもかなり傷が残るということです。スタッフはもちろん、プリセプターの心の中、そして、主任、師長・・・。 何が悪かったんだろう?どうしたらよかったのだろう?どうしていったらいいのだろう?教え方?接し方?なんだろう?そんな自問自答を繰り返す。いわれのない罪悪感や虚しさも残ります。そして解決のないままに日々の業務に終われるうちに、心のそこに少しずつ溜まっていく重く苦い思い。辞めた人も傷ついてしまうけど、残される人も傷ついてるんだ。 やっぱりなんとかしなくちゃいけないよね。 この頃、管理職の人たちの話を聞くことが増えてきたからかもしれないのですが、管理職たちは戸惑い孤独に耐えている人が多い。 「それが管理職だ」っていってしまえばそれまでですが、看護管理職の心の闇とかつらさも、新人やスタッフの負担が増えるとともに同じく相当なものになっています。長く管理職をやっている方の話を聞いても、昔との違いに戸惑いを隠せない方もたくさんいらっしゃいます。 私自身は、管理職をしたことがないので(長いだけでずっとヒラなのです(^^;)本当のつらさはわからないかもしれないのですが、ただただ管理者達の話を聞いていると、強そうにみえるベテラン師長でさえ、 「私だって弱くてつらいんだ」 そんな顔がつよい仮面の下から現れてきます。 誰かにわかってほしいというサインが送られてくるのです。 みんな同じだ。 教員という仕事しながらも、管理職の人の苦しみが見えてくる今日この頃。 キャリアカウンセラーの勉強して見えなかったところが見えてきたのでしょうか? 自分でもわからないけど、でも、私が今やれることって、こうやって、「部外者のキャリアカウンセラー」として話を聞くこと。内部の人には決して見せられない顔を見せられることが大切なんだ。そう実感しました。それだけでも、そこにいる管理者の心が柔らかくなり、ホッとすれば、それがスタッフに伝わり・・・少しでもみんながいい方向に向かえるんじゃないかな。 そんなことを考えた日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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