カテゴリ:ナースの職場
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さて、BBSに臨床心理士のkaoriさんからご質問がありました。 質問の内容は、 1.看護のなかで心理学ってどのような位置付けなのでしょうか? 2.学生は心理学に興味はもっていますか? 3.ガルボさんが講義のなかで一番伝えたいことをおききしてもかまいませんか? この質問に答えようとした時に、単純に「看護教育の中での心理学の位置付け」を書こうと思ったんだけど、考えているうちに、これって同じ対象に向かっていろんな職種が関わっていく時によく起こる職種間の棲み分けや「チーム医療」ということまで考えるいい機会かな?と思い、そのことについても書いてみようと思いました。 kaoriさんいいかな?また質問や意見があったらどしどし書いてね! まずは、質問への私なりの考えを書いてみますね。 1.看護のなかで心理学ってどのような位置付けなのでしょうか? 看護の中では「心理学」は欠かせないものですよ。 「心理学」という科目は、看護を専門に教える学校では、ほとんどは「基礎分野」に位置づけられていると思います。『○○心理学』『カウンセリング』などと細かくなってくると、(学校によってあったりなかったりするのでしょうが)「専門基礎分野」で学習することもあるのかな?人間のとらえ方を学習するときには欠かせないものですからね。 だから、看護の専門分野の勉強をするときにもずっと各分野で心理学的な考え方や捉え方はついて回ります。ただ、看護の場合、身体的な側面から捉えていく部分もかなりのウエイトを占めています。学生には、身体的側面、心理的側面、社会的側面から対象を捉えることを教えているのです。人間をあらゆる側面から捉え、(全人的にという)そこから「看護」というものに結びつけていきます。だから、他の専門の方に比べれば、広く浅く・・・そんな風に感じるかも? (この点については次の回に書く異職種についてに続きを書きたいと思います) 2.学生は心理学に興味はもっていますか? 学生たちは、心理学好きですよ。特に、心にいろんなことを持つ子も多いので、初めて学ぶ心理学、心についての学問にはかなり感心はあるようです。余談ですが、心理学の授業や心理社会的な側面の授業が始まると、なぜか自分の話を相談しに来る子が増えます。誰かに聞いてもらいたいんだなって思います。 3.ガルボさんが講義のなかで一番伝えたいことをおききしてもかまいませんか? 今私が講義しているのは「精神看護学概論」と基礎看護学の中の「対象論(心理社会面)」という科目です。 質問は「精神看護学」の講義のなかということでいいのでしょうか? 精神看護学概論で伝えたいことというか、授業の目標として、1番目は「学生自身の、心に病がある方に対する見方を変える(偏見をなくす)」ということかな?それを全授業の中のベースにしています。どの単元にもそのことをベースに入れているつもりです。 もう少しいうと、「対象を理解したいという気持ち」を教えたいと思っています。まあこれは精神看護に限ったことではないのですけどね・・・特に精神疾患のある人々を理解することは難しいと思っている学生には必要かなと思っているのです。授業前アンケートを見ると、毎年かなりそう思ってるの。そのためにロールプレイもやってます。 看護で大切なことは今いった「対象を理解しようとする気持ち」だと思ってます。 その気持ちが、からだの仕組みについて勉強し、薬についての知識を得、心について学習し、社会の仕組みについて調べるなど、看護師の仕事をする(学生が勉強する)原動力になると思ってます。 こういうと、何でも知っている必要がある気がしてきますよね。さっきも言いましたが、実際に看護では一応すべて浅く(といってもかなり専門的に)学びます。 でも、一人の人間がすべて深く学習することなど到底できるはずもないですよね? なのにどうしてそこまで学ぶんだ? 頑張って頑張って深く学ぶことで解決する? いや、限界があるはず。 ではどうする? なぜ深く知ってなくても広く知ってなければならないのでしょうか? ここから医療における「異職種間コミュニケーション」について考えていきたいとおもってます。 というところで、つづく・・・にさせてくださいませm(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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