注意!
このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」と「A Seven-game Match」内の「スフィアパイクの扉」の内容をばらすものとなっています。今回は後者のシナリオが中心ではありますが、前者の内容も含みますので、嫌な方は読まないようにしてください。
遥か昔、勇敢な英雄たちが、悪名高い"元素邪霊の寺院"の邪悪な住民たちを剣にかけた。
そして今また暗黒の軍勢が、かつて廃墟だった寺院の影の中で囁いている。
しかし、それをまだ知る者はいない。
「ここは...私の家」
ぽつんと感慨深気に廃墟の前に立ちすくむ女性。
緑がかった黒髪を豊かにたたえた美しい女性だが、所々痛々しい傷痕が目出つ。
それが優美さで有名なエルフである為に余計に痛々しく感じられた。
女性はホムレット中央の廃墟の前に佇んでいた。
そこはかつて彼女が住んでいた住居。
今では誰も住んでおらず、僅かに戦争の痕跡の感じられる廃墟。
クラリカ・サフィーナは還って来たのだ。そう、15年ぶりに。
ホムレット!ホムレット!ホムレット!
それは十数年前に大きな戦のあった場所。
病気がちだった父さんは、良くそこで戦いがあったこと、
父さんが勇敢にたたかった(らしい)事を話してくれた。
ユラール・イムンヘテプはその話を聞いて旅に出ることにした。
まるで少年のように瞳を輝かせる呪文の使い手。
生まれ育った砂漠の国からホムレットへと隊商達に混じって旅立ったのだった。
それは大きな冒険の始まりとなった。
ヴァーボボンクでも豪商で知られるファブスター家。
依頼を受けて女性騎士フラミリオ・ガスパールは当主と会談していた。
ホムレット近郊にあるという旧ファブスター家。
現在は廃墟となっており、迷宮のようにすらなっているのだが
有名な家具職人ファブスターの扉が納められている。
それを回収して欲しいというものだった。
報酬は充分、精巧な価値ある扉というのはドワーフにとっても非常に興味深い。
フラミリオに依存は無かったが彼女は仲間を持っていなかった。
これから捜す必要があるに違いない。
こうして3人の冒険者がホムレットに集う事になりました。ゲーム的にはそれぞれがホムレット内部の住人、つまりNPCと遭遇する場面がかなり長く続くのですが、ここでは大きく省く事にします。
大きい流れとして、クラリカは旧友達と出会い旧交を温めます。この相手は現在砦で街を治めているウィザードのバーン、補佐するルファスの2人でした。かつては100人程度で恐ろしい戦いを生き残った彼ら、現在この街は900人を超えにぎわってきています。しかし挨拶もそこそこ、バーンとルファスは旅に出るらしく準備を開始したのです。クラリカは自分の家に戻り、廃墟となってはいたのですが復旧して町に住む事を決心した様子でした。当面は酒場暮らしですが。
依頼によって辿り着いたフラミリオ。ホムレットの馬屋や鍛冶屋を回り、所有している軍馬(ポニー)を預けていきます。途中ドワーフ等と遭遇し、彼らに好感を与えていきます。恐らく若く美人のドワーフ女性、かなりの美人なのでしょう。彼女の目的は当面は仲間探しです。宿屋の田舎娘亭の話を聞くと、そちらへ向かいます。
隊商たちと別れたユラール、父の話していた異郷に目を丸くします。何もかも珍しい土地で、とりあえず父の知り合いでも探してみたのです。すると、宿屋兼酒場の田舎娘亭にいけばオスラーという年長の男性が昔の戦いを知っていると話してくれました。早速田舎娘亭に入ったユラール、中には数人の女中やバーテンダーがいて...何人かはエルフでした。そこで、感心してオスラーの娘ヴェスタに話します。
「異郷って面白いなぁ。僕、エルフ観たの生まれて初めてなんです」
フラミリオは依頼人の意向もあり仲間を捜すために、酒場内の黒板にチョークで募集を掛けます。その報酬は高額であり、2人の人物が参加を表明します。それはクラリカとサフィーナ。共に当面の資金があれば嬉しい2人ではありました。
こうして3人は偶然ながら田舎酒場亭に集う事になったのです。その顛末は次回にでも。
続きます。
キャンペーンの最初という事もあり、また邪悪寺院、再びシナリオ前の予行練習的な意味合いもあり、3レベルスタートで国産シナリオのスファイアパイクの扉を遊ぶことになった我々でした。その序盤は比較的ゆっくりと進みましたが、それはこれから深く関わる事になるNPC達とも順次遭遇し、名前や店の場所を地図に書き連ねていく行為が続き…中々忙しかったです(笑)。
ですが、我々は自分のキャラクターの把握(どんな感じか演じてみるまではっきりしない)もありましたので、丁度良く、またホムレットの住民は好人物が多くて実に興味深い土地ではありました。これからきっと色々あるのでしょうけれど(笑)、面白いパラディンさんやらにも出会いましたし、プレイ記録に書いた以外の人物もいました。ただ、ここでは省かせていただきます(長くなりそうなので)。