邪悪寺院再び 完全滅却寺院編03 投岩
注意!このプレイレポートは市販シナリオ、「邪悪寺院、再び」の内容をばらすものとなっています。嫌な方は読まないようにしてください。ラスター村への道中は中々危険でした。その先に長老元素眼の連中の本拠地がある…かもしれないからです。完全滅却寺院とガイナー・トン文書に書かれていた名前、それはどれ程怖ろしいものでしょう。馬も当然疲れますから休息をはかります。水場に馬を連れて行き、水を飲ませながら3人は少しだけ座って休憩しようとしていました。しかし…水場という事は他の何者かもひきつけることになるのでした。茂みの先に複数の男達に気付いた時には、相手もこちらに気付いていました。みすぼらしい姿の戦士風の人間達、黄土色のローブを纏っています。「あれは長老元素眼の警備兵でしょうなぁ」この時何故か怪物知識ロールに物凄く高い目で成功したバルサミコ、つぶやきますが一目でそれは判るはずです。小声で「人質を取りますか?」とクラリカにつぶやきますが、この時敵側が大声で話しかけてきたため答える事はできませんでした。「こんな所をうろついているとは怪しい奴らだ。ここがわれら長老元素眼の聖地である事を知っておるのか?尋問してやるから大人しくお縄につけ!!」「そんなの嫌です~」物凄く気の抜けた声で答えるフラミリオ。バカにしやがってと敵の1人が怒りますが、何時もこんなです(笑)。なし崩し的に戦闘が始まりました。「火球」ボン!と一瞬の大爆発が起こり、敵の全員が範囲に入りました。そして…全員が死亡してあっけない戦闘は終結します。所持品を漁ってみましたが、軽傷治療の魔法薬を所持していたので全員で分けます。また資金は全く持ち合わせがありません、バルサミコはローブを奪うと自らこれを着用します。もしかしたら長老元素眼の振りをして楽できるかもしれませんしねぇ。それはビガイラーとしては極当たり前の行動だったかもしれません。夕刻近く、もう敵は出ないでしょうなぁ…とバルサミコが一人ごこちた時に、それは現れました。空中をまるで3人を挟むかのように飛んできたそれは…鳥と最初に思ったのですが、ヒポグリフという魔獣でした。大型の侮れない怪物が2体登場です。「城砦戦の時にクラリカが召還していたわよね~」「あの時は数が多くて結構苦戦しましたなぁ」「バルサミコ、何故それを知っているの!?」答える暇も無く、ヒポグリフは大きく周回しながらバルサミコとクラリカを狙います。バルサミコは傷を受けて悲鳴をあげますが、少し下がると不可視球呪文を唱えて3人を不可視にします。残念ながらヒポグリフは鋭敏嗅覚をもっているので匂いでこちらの位置を把握できるかもしれません。フラミリオが魔法の斧を取り出して振り回すと、あっさりとヒポグリフを一体斃します。クラリカは焼け付く光の呪文を唱えてダメージを与えます。反撃して攻撃するヒポグリフですが、バルサミコへの攻撃ははずれます。フラミリオが突進しますがこれも外れ、ヒポグリフのいななきが何故か笑っているように思えたフラミリオ「何だかむかつきます~」とかっかしています。その後クラリカの二刀流が冴え渡り斃しました。その夜も…怪物と遭遇します。このダイスはプレイヤーで順番に振っていたのですが、クラリカプレイヤーさんは出す出す(笑)。今回二度目の登場といわれて出てきたのが…丘巨人でした。フラミリオに対して明滅呪文、半分の確率でフラミリオに対する攻撃が失敗するという運が絡む呪文です。まぁ非常時の防御にはなるでしょう。運で避けてくださいとバルサミコはつぶやきますが、どうもフラミリオ嬢は運には恵まれていないような…。クラリカは呪文で自らを人物拡大させます。丘巨人は…何と接近戦を挑んできません。距離を的確に離すと…岩を投げつけてきました。目標は一番防備の薄いバルサミコ。あ…魔法の鎧施していなかった…と思った瞬間、岩がバルサミコに直撃します。痛たたたたたっ12ダメージなのは意外と低いといえるのか。フラミリオとクラリカを挟むようにバルサミコは不可視球の呪文を使用します。昼にも1回使っていますが、ビガイラーとしてバンバンこれらの呪文が使えるのは強みでしょう。クラリカは人物拡大が終了します。…クラリカ様の大きな腰が更に大きく、とバルサミコが脇で驚いていましたがツッコミを入れている余裕はありません。バルサミコはフラミリオに対して加速呪文を仕掛けます。これで攻撃回数と移動速度が高まります。敵はどんどん距離を離しています。丘巨人の岩投げが再びバルサミコを狙いますが、これは命中せず。どうも接近戦とことなり、岩投げの方は命中精度に問題がある様子です。距離を離してある、という事は意外と戦いにくい状況でした。フラミリオが距離をつめようとしても中々追いつきません。クラリカも加速呪文の範囲内に入って行動したいのですが、それが難しいので苛立ちを感じます。兎に角全力で移動するフラミリオ、結果的に攻撃できずに前線と後裔で距離が大きく開いてしまいました。クラリカも同じようにします。距離が開いている丘巨人、もう一度岩投げを行ないます。不可視状態のバルサミコを三度狙います…これはクリティカルで命中して28ダメージ!!血まみれで衝撃を受けるバルサミコ…ほとんど瀕死状態で実は残りHPは1でした。まずいなぁ…昔も何度か死に掛けたが…これはまずいなぁ…と死をうっすら感じるバルサミコ、辛うじてフラフラと木の茂みに隠れます。まだ不可視状態ですので流石に丘巨人は攻撃できないでしょう。そして上級幻像の呪文を唱えて丘巨人の真後ろにトロルを一体出現させます。無論これはただの幻ですが、威嚇くらいはできるでしょう。フラミリオの突撃は見事あたり、フラミリオも同様に突撃を敢行します。そのついでに信仰の鎧で身を守るクラリカ。これで丘巨人は岩を投げている場合ではなくなりました。クラリカの攻撃はクリティカルも入り、25ダメージ。フラミリオも順調に攻撃を当てていきます。この調子ならば何とか勝てそうです。ですが丘巨人の奮う大棍棒は怖ろしい攻撃力でした。命中が30を超えてクラリカを狙います。これをフラミリオが割り込んで仲間の盾でダメージを半分引き受けます。これで死亡するリスクは少し減ったはず。巨人に対してはドワーフ族の怒りなのか攻撃は冴え渡るフラミリオ、3回攻撃は命中して13,17、14と大ダメージが連続で入ります。続いてクラリカも容赦なく攻撃、巨大化していますから命中精度は兎に角当たればダメージは高くなります。次々に丘巨人を切り裂いて、…19、17、18、38、18と怒涛の攻撃で戦死させます。…怖ろしい。治療してもらいながら、どのくらいダメージを受けたのとクラリカが尋ねると、平然と40点と答えるバルサミコ。本当は瀕死に近い状況でしたから、治療呪文は本当に命の有難味を感じるものでした。この戦闘では微妙に全員がダメージを受けていました。翌日、バルサミコのプレイヤーがサイコロを振ると…今度も出ました(笑)「動くな…君達は何者だ?」共通語で話しかけてきたその人物は…エルフの男性だったのです。見た所長老元素眼の連中とも異なる様子なので交渉を開始してみます。クラリカがエルフ同士のよしみで親しげに話しかけると、レンジャー風のこのエルフも話し合いには応じてきました。交渉の末、どうやら信頼できるエルフらしく、多少の情報を教えてもらえます。この先にはラスター村やオーク村、そして長老元素眼の連中が訪れる場所があるらしいことが確かめられます。「ラスター村?気をつけたほうが良い、あまり良い噂を聞かない」レンジャーはそう語り、忠告をしてくれました。ですが、その気をつけたほうが良い理由は教えてくれました。ドワーフのタンダインという人物は信用できるらしいことを教えてくれます。他にもラスター村の女性魔術師の情報も教えてもらいました。最後にフラミリオが名前を尋ねると「名乗るほどの者ではありません」と去っていってしまいました。格好いいからではありません、単に名無しのNPCだったからでした。ラスター村へは…本当に遠いなぁ。続くフラミリオ嬢に関して今回は少し言い訳をさせていただきます。私の前のキャラクターが生きていたときにはフラミリオ嬢は無口な人として描いていました。でも最近の記録ではのんびり屋という風になっており、滅茶苦茶矛盾しています。序盤ではキャラクターが固まっていなかった、という事もあるのですが、前のキャラクターから見た彼女と、バルサミコから見た彼女が違う印象を与えるという事情もあるのです。といっても一番大きな理由は、どんなキャラクターか話し合って理解した、と言う事があります。私は前のキャラクターが死亡したときかなり落ち込みましたが、その分キャラクターが他人からどう見えているかという部分を話し合う機会に恵まれました。そういうこともあって、こんなことになっています。齟齬は生じているかもしれませんが、キャンペーンという長い記録の1つの光景だと御容赦ください。一応前のキャラクターは若年の未熟者としてクラリカとフラミリオは頼れるお姉さんという立場だったので重々しく見えたのだと思います。また、バルサミコからみたら2人はチョッカイを出す義務のあるお嬢さん達なので、そういう視点での違い、と認識くだされば幸いです。