超級!機動舞闘伝Gガンダム 2
原作であるアニメ版に比較的忠実に進んでいるGガン漫画。いや、普通に進んでいる場合島本漫画らしくない気もするんですが(笑)それはそうとしても、原作の味わいをかなり残そうとしているのが好感触です。第2巻では、サイサイシー話とジョルジュ話。原作では時間が足りなかった印象のシャッフル同盟との邂逅話は、毎月100ページ描いてもらった御蔭で満足いく印象です。原作と違う部分もあるのですが、同じものを描く必要があるかといえば、そうではないと思うのでこれでいいんです。小説版よりも良いじゃないですか。サイサイシー話では、いきなりレインにデレるドモン。アニメ版ではそういう場面は無かったので良かったのか悪かったのか。とりあえずコミック版のドモンは最初から少し御莫迦加減なので、割とコミカルな場面が続きます。サイサイシーと爺様たちは原作の印象と変わらない印象ですね。…というか、コミック版ではシャッフルの印象はドモン以外は原作と同様かと思うのです。まぁドモンが動きにくいキャラクターで作者が困るよりは良いか。サイサイシーといえば、恐らく島本漫画的には一番描きやすいシャッフルメンバーかと思うのですが、悪戯心もたっぷりで魅力的です。ジョルジュ話では、マリアルイ―ゼ様がかなり変わっています。原作版ではお子様みたいな印象が強くて、あんまり貴族的な雰囲気は無かったと思うのですが、コミック版ではいかにも貴族的な雰囲気と、そのギャップを楽しむ事ができます。ジョルジュは変態度が少しアップしました(本人真面目だけど)レインを救出した後、今度捕まったら二度と助けないと怒鳴るドモンですが、さて最終回付近ではどう生かされる事になるのでしょうか。全般的に、コミック版ではドモンとシャッフルの実力が伯仲しています。というかドモンが苦戦する場面が目立ちます…かね。原作ではあっさりマックスターを痛めつけたりするんですが、コミック版ではボクシング戦での不利を悟っていますし、サイサイシーとは一瞬の隙を探る展開は迫力があります。一方で原作ジョルジュ回ではエッフェル塔関連で、それぞれのファイターがパートナーの女性への考え方が覗ける場面等が無かったりするので…まぁ、原作とコミック版との違いという事ですか。アニメ版のGガンダムでは、莫迦な世界観も馬鹿な行動も全て本人達大真面目です。島本版ですと、どうしても突っ込みを入れなければならないので、かなり雰囲気は変わってくるんですが、私は満足しました。次巻も買います(笑)