GAME FIELD

2023/09/03(日)12:34

テイルズオブシンフォニア紹介記事

Games/テイルズ(46)

テイルズオブシンフォニア、20周年。1日出遅れたが。 2003/8/29に、ゲームキューブで発売された。 そういえばまだ紹介記事を書いていなかったことを思い出し、この機会に書いてみる。 これからプレイする読者の皆さんに配慮し、ネタバレを極力避けて書こう。 前述の通り、まずは2003年のGC版からテイルズオブシンフォニア(以下ToS)は始まった。 その翌年に、追加要素が入ったPS2版が登場。 PS3版が2013年に、そしてSwitch/PS4/Xbox Oneにて今年2月に発売された。 BlackはPS2版を2周、Switch版を1周プレイした。 GCも持っていたので、やろうと思えばGC版から入ることもできたが。 確か、同年買ったポケモンボックスに折り込みチラシが入っていたような。 リモートプレイを考慮しない場合、今年のSwitch版まで携帯ハードでプレイできなかった。 リバースやアビス、ヴェスペリアが移植される中、なぜか後回しにされていたのだ。 生活環境の都合で据え置きハード無しのゲーマー活動を7年続けているBlackにとって、Switch移植は相当ありがたかった。 迷うことなく発売日に購入、プレイ記録も書いた。 メディアミックスはOVA、漫画版(コミックブレイド)と、小説版(スーパーダッシュ文庫、ファミ通文庫)が2つ。 Blackは全部見たが、今はスーパーダッシュ文庫のみ手元に残している。 ファミ通文庫の小説版には、後日談のオリジナルストーリーを書いた1冊もある。 さらに、続編(ラタトスクの騎士)も制作された。 2年後の物語で、今作の主要キャラも1人を除きパーティに加わる。 PS3版に限り同時収録され、別に買うことなくプレイできる。 注目要素のひとつはストーリーだろう。なので最初に扱う。    物語の舞台「シルヴァラント」は、4000年前に勇者ミトスが封じたはずの    邪悪な集団「ディザイアン」によってマナを搾取され、存亡の危機に陥っていた。    天の機関クルシスから神託を受けた神子コレットは、幼なじみの少年ロイドと共に、"世界再生の旅"に出る―。    世界は救われる。彼女を失えば。 (My Nintendo Storeより引用) 荒廃した世界を再生するための旅、というところだけ一見すると王道RPGのようではある。 しかし……この旅では、人種差別を頻繁に目にする。 通り一般レベルの差別や迫害に留まらず、強制収容所が存在し、公開処刑まで行われるおぞましいレベルの差別を。 「人間牧場」や「劣悪種」といったパワーワードが頻繁に登場する。 しかも差別主義が蔓延するのは敵対組織ばかりではなく、一般人にすら平然と差別を働く豚がいる。 この世界を真の意味で再生するのが、一行の目的となる。 誰でもこの世界に生きる権利がある、その理想を実現させる。 異種族の共存と世界再生という、理想を貫く物語だ。 はっきり言って相当ヘビーな物語だが、後述する主要キャラのおかげで楽しさも十分感じられる。 プレイ時間は、本編クリアまで40~50hほど。 RPGとしては長い方に入るだろう。 ストーリーと並び、もうひとつの注目はキャラクターだろう。 テイルズ史上でも他に類を見ないほど仲良しパーティ、そしてボケキャラばかり集まることが語り草となっている。 もうボケがボケを呼ぶって感じ? 全員について書くと長いので、この記事では2人だけ書く。 主人公のロイドは、攻略王という別名を持つ。 ストーリーが進むにつれてパーティキャラやサブキャラを次々と攻略していき、性別関係なく虜にさせるその姿は圧巻。 人種や立場などに偏見を持たず、誰にでも平等に接することができる人の好さと 差別や不正義を許さない厳しさを併せ持つ主人公だ。 そして何より、真の世界再生――みんなが生きていることを許される世界を作るという理想を全力で追い求める強さ。これ抜きにロイドは語れない。 そんなロイドだからこそ、誰もが攻略されるってわけだ。 全く打算が無いゆえ、仲間が欲しがっていた言葉を的確に放つ。そしてフラグを立てまくる。 しまいにはプレイヤーが攻略されかねない。 事実、Blackはロイドをテイルズ全作品で好きなキャラ1位に選んでいる。 ヒロインのコレットは、再生の神子として世界再生の旅を義務付けられている。 その立場上、故郷では特別扱いされ育ったという身の上で 初めて友達になってくれたロイドには、幼馴染以上の感情を持っているようだ。 並大抵ではない天然で、言動はどこか抜けている。 何もないところで転ぶなど日常茶飯事。そして転ぶと何かが起きる。 ゲームスタート直後に、強烈なネタを目の当たりにするだろう。 その一方で、世界再生に関する責任感は非常に強い。 だが大局ばかりではなく、目の前で襲われる人を見過ごさない一面もあり 実はロイドにも負けないくらいの正義感を持っている。 テイルズで好きなキャラ1位は前述の通りロイドだが、コレットも3位までには入る。 そして、詳しくは後述するが外せないことがひとつ。 こんな天然が、ひとたび武器を持てばテイルズ史上1,2を争うほど攻撃的なヒロインと化す。信じられるか? 本作では、好感度という隠しパラメータが設定されており ゲーム中で発生する選択肢や主人公の行動などにより変動する。 特にゲーム後半で、好感度の高いキャラとのイベントが発生するのだが 中にはストーリー自体を大きく分岐させ、最終的なパーティメンバーが変動するイベントもある。 そのため、他の仲間をパートナーにすることもできるのだが……こうも思う。 もし好感度システムが無かったら、ロイド×コレットのCP要素はどれだけ濃くなっていただろうか? その可能性はバーサスにて見ることができるだろう。 好感度システムと、1周では全員を揃えられないパーティ編成。 シリーズとして起源を同じくする、スターオーシャンを思わせる要素だ。 グレイセスと並び、SO要素が多く見受けられるテイルズと言えるだろう。 あちらは声優と隠しダンジョンのカオスさにSOの味がある。 続いてはバトルについて。 初期テイルズのリニアモーションバトルシステムを、3Dに対応させた。 敵味方を結ぶラインが3Dのフィールドに複数置かれる。 フリーランは実装されていない。2年後のアビスを待つこととなった。 テイルズでは初めてシンボルエンカウントが採用された。 敵シンボルは、かわそうと思えば結構かわせる。フィールドではノイシュに乗るといい。 しかし、入手する経験値の大半がボス戦というバランスなので 余計な戦闘を回避して進んでも、あまりレベルは低くならないだろう。 術技は「特技・秘技・奥義」とTPの、テイルズでは定番の系統にあたる。 後年の作品に比べると動かしづらい面も少なからずあるが、テイルズではオーソドックスな戦闘と言えるだろう。 難易度も低めで、テイルズ初心者にもちょうどいいゲームバランスだ。 Blackの主力パーティは、コレット(操作)、ロイド、ゼロス、プレセア。 ボス戦ではプレセアをリフィルと交代する。 やや物理攻撃に重点を置き、魔術もある程度使える、バランスのいい編成だろう。 処理落ち対策か、魔術を複数発動すると順番待ちが発生するため 本作では術士多めの編成は採用しづらい。 特徴としては、コレットを操作キャラとして使っている。 ヒロインとしては珍しく回復手段をほとんど持たず、代わりに武器でも天使術でも戦えるアタッカーだ。 しかし操作が難しい上、通常攻撃が使いにくい。 コレットの戦闘力を存分に活かそうとしたら、自操作が大前提と言っていい。 オートの場合は天使術の砲台役にするのが無難。 いずれにしても、術技をメインにすることとなる。 TPを常に回復し、途切れることなく術技を使いまくれる装備やEXスキルがポイントだ。 自操作で技を主体に戦うなら、敵の魔術を止める役をやるといい。 ザコにはレイトラストをひとつ。ボス相手には、距離を詰めてルーンスティアを投げよう。 それと、パラライボールは必ず覚えたい。技型コレットの強さを支える、重要な技だ。 BGMも、テイルズ史上最高の作品のひとつに挙げられる。 BlackのiTunesには、ToSから36曲が入っている。作品別では最も多い。 通常戦闘が3曲はテイルズとしては普通だが、ボス戦が相手によって異なり合計で12曲が用意されている。 精霊戦の「Fighting of the spirit」は、ファンタジアからのアレンジ流用だ。 中でもマイベストは「Fatalize」。闘技場のエキシビジョンなど、分類できないキャラクター戦で使われる。 ポケモンでいうところのライバル戦にあたるだろう。 マイソロ2のアレンジ版もハマる。 フィールド系なら、フウジ山岳とラーセオン峡谷の「Dry Trail」が一押し。 そしてやはり書くべきは、主題歌が「Starry Heavens」と「そして僕にできるコト」の2曲ある。 GC版では前者、PS2版では後者が使われた。 Switch版ではゲームを起動すると前者でOPムービーが入るが、タイトル画面で操作せず待つと後者で再生される。 ゲームの特徴をネタバレ極力回避でまとめると、大体以上になるか。 重厚なストーリーと、魅力的な主要キャラが要素として2トップだろう。 テイルズでも特に好きな作品で、自信を持っておすすめできる。 どの版を推奨するかは……正直迷いどころ。 最新ハードでプレイできる2023年版か、続編とセットのPS3版か。 2023年版は当初バグが多発したが、ある程度修正された模様。 実際どんなものかは、もう一度やってみないとコメントできないが。 また、GC版に限りフレームレートが高く動作が軽い。 この点にこだわり、かつPS2版以降の追加要素を捨てられるなら候補かもしれない。 携帯ハードでやりたい場合はSwitchか、もしくはリモートプレイかだろう。 プレイ記録は2009年の初プレイ時(PS2版)で書いたが、今年Switch版でリライトした。 前者は28本目、後者は80本目のプレイ記録となる。 PS2版の時点でも長く充実したプレイ記録だったが、Switch版は特に質の面でそれを圧倒する。 やはり追加で積み重ねた14年分の執筆経験は大きい。 量でも全37回の長期連載、メモ帳のファイルサイズも含めGAMEFIELD歴代2位(当時)に入った。 プレイングの面でも、PS2版ではできなかった闘技場完全制覇に加え、 ソードダンサー、アビシオンにも勝利、そして禁書の記憶も攻略した。 Blackのゲーマーとしての成長を感じる次第だ。 以下にリンクをまとめて置く。 この記事と異なり、プレイ記録はネタバレを制限していない。 [page.1] (スタート~パルマコスタ) [page.2] (ソダ間欠泉~救いの塔) [page.3] (フウジ山岳~テセアラベース) [page.4] (地の神殿~イセリア) [page.5] (イセリア~フラノール雪見) [page.6] (サブイベント巡り~救いの塔地下~エンディング) [page.7] (クリア後) 惜しむらくは、この日記を発売日の8/29に投入できなかったことだ。 Blackとしたことが、発売記念日を忘れていたので急遽執筆したのだが 日記自体が3日遅れ、合計で4日半も遅い9/03の朝(日本時間)に投入することとなった。

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