7月・カンゲキのまとめ
今月は歌舞伎が6(2回行ったものがあり回数は7)、バレエ1、演劇2で9(10)、映画は試写が3でした。 【歌舞伎】七月大歌舞伎(昼の部)「矢の根/加賀鳶/連獅子」@歌舞伎座七月大歌舞伎(夜の部)「駄右衛門花御所異聞」@歌舞伎座七月大歌舞伎(昼の部)「夏祭浪花鑑」@松竹座七月大歌舞伎(夜の部)「盟三五大切」@松竹座歌舞伎鑑賞教室「歌舞伎のみかた/一條大蔵譚」@国立劇場小劇場曳山まつり子ども歌舞伎東京公演「長刀組太刀渡り/伊勢音頭恋寝刃/本朝廿十四孝」@国立劇場小劇場 【ダンス・バレエ】石神井バレエアカデミー「トリプル・ビル」@文京シビック 【演劇】「子午線の祀り」@世田谷パブリックシアターオーパーツ「天国への階段」@池袋サンシャイン劇場 【その他】歌舞伎座ギャラリー玉三郎x土屋恵一郎対談「演じるということ」@明治大学駿台キャンパスアカデミーホール 【試写】「関ヶ原」「米軍がもっとも恐れた男~その名はカメジロー」「夜明けの祈り」今月の最優秀作品賞は「子午線の祀り」に。朗読劇というより、もはや普通の演劇でして、平家物語を文語で朗読する難解さから現代人を救う手立てとしての体の表現がとても素晴らしかったです。「敦」の「名人伝」を彷彿とさせました。俳優では村田雄治がよかったです。今月のMVPは石神井バレエアカデミーの「トリプル・ビル」から、「パ・ド・カトル」。吉田都、酒井はな、西田佑子、沖香菜子の4人でパ・ド・カトルですよ。夢のようでした。この公演では、男性陣も高岸直樹、秋元康臣、浅田良和、池本祥真、細野 生、土橋冬夢という布陣で、特に元Kバレエの3人は久々にパフォーマンスを見られてうれしかったです。最優秀男優賞には、尾上松也を。一寸徳兵衛が髭を抜いているところ、惚れ惚れしました。番外ですが、坂東玉三郎丈の「演じるということ」という講演・対談は充実していて、質問コーナーでは学生たちの純粋な質問に真摯に答える姿が素晴らしかったです。本当に勉強になりました。あと、今月は、私の大好きな片岡仁左衛門丈の「盟三五大切」がかかったので、大阪まで行ってまいりました。もちろん素晴らしかったですが、以前観たときほどの衝撃はありませんでした。以前より、わかりやすく演出を変えたような気がします。その分説明的になってしまったのではないかと。だからこそ、無言で暗闇の中押し入り、五人斬りを行う場面が飛びぬけて美しかった。歌舞伎は理屈じゃない。そう思った次第です。とはいえ、充実した公演であったことはたしか。息をつめて観ていました。2回も!