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gamzatti

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2018.03.24
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更新が滞っております。
「カンゲキのまとめ」だけでも続けたいと思っておりますが、今日はそれよりも、どうしても書きたいことが。
昨年、Kバレエフレンズ(Kバレエカンパニーのファンクラブ)の会報誌がリニューアルしました。
それまで「Pirouette(ピルエット)」というA4版の、少し厚みのある冊子だったのが、
新しい「Devant(ドゥヴァン)」は200mmx200mmの正方形で、用紙もソフト。
内容的にも、Pirouetteは舞台写真やイベント報告が主だったけれどDevantはインタビューなど読み物中心。いろいろ違います。
私は最初のファンクラブ「テディズ・クラブ」→「アーサ・メイジャー」→「Kバレエフレンズ」とずっとファンクラブ会員。会報誌もずっと読んでいますが、今回(「Devant №3」はチョーおもしろい!
特に、現TBS顧問で、Kバレエの公演を興行主としてTBSが支える形を作った児玉守弘氏との対談がめっちゃ面白い! 熊川ファン必読です。
宮尾&遅沢の人生相談「アニキに訊け!」も全開、
浅川紫織のまんが道「COJI-COJI」にはいちいち同感。
そして、巻頭の熊川インタビュー。今年の公演ラインナップを一つ一つ愛をこめて、そして懐かしい思い出とともに解説する熊川の言葉一つ一つに、ファンの私も思い出すことがたくさん。読むだけで、甘いひとときをありがとう!
…ということで、すみからすみまで読み応えあり。ファンクラブの会員の方、読んでね。






Last updated  2018.03.24 14:39:02
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2018.02.12
カテゴリ:バレエ・ダンス
オーチャード・バレエ・ガラ​2日目を観に行ってきました。

世界バレエスクールフ
ェスティバル風で、各国の色が出てとても豊かな時間に。クラシック、コンテンポラリー、民族舞踊を感じさせるものなど、様々。
子どもに無理させない演目で、皆、丁寧な踊りが
好感持てました。

この公演は、世界レベルでスターダンサーかつカンパニー主宰かつ劇場芸術監督かつバレエスクール主宰かつカリスマ性のある熊川哲也でなければ実現できなかったと確信しています。日本のディアギレフ的佐々木忠次亡き後、熊川の存在は稀有であることを示した出来事になったといって過言ではないと思います。

以下、個人的な感想。


オーストラリアン・バレエの「海賊」パ・ド
・ドゥは、アリエル・ミラレスが堂々たる演技で魅せる。アダージョだけだったが、残りも見たいと思わせた。
カナ
ダの「ラ・フィーユ・マルガルデ」は、まだまだ「生徒」らしさは抜けないものの、ジェイソン・チェンのしなやかな踊りに将来性を感じた。
同じカナダでも「three image of hope」はジェネヴィエーヴ・ペン・ナビティの切れと
表現力に見とれる。
ほかにコンテンポラリー系では、ハー
グの「無言歌集」がメンデルスゾーンの音楽を生かしてgood。
オーストラリアン・バレエの「VITAE」では
、ジェイコブ・デグルートが印象に残った。
キリアン作品
evening songs」(ハーグ)やノイマイヤー作品「バッハ組曲2」は、まだ生徒たちが作品の真髄にまでは到達していない感あり。しかし荒削りながらも所々ハッとさせたのが、アレッサンドロ・フローラ(ハンブルク)。スクールの頃からこうした作品を繰り返し触れることで、いつかは現在来日公演で見せてくれるハンブルクバレエ団のノイマイヤー作品「ニジンスキー」のレベルに到達する一里塚となる。そこが、バレエ団付属のスクールの良さだろう。
ウィーンは
、この公演のために新たに3作を書き下ろしたという。子どもたちの特性を生かそうという愛情に満ちていた。
年齢的にも、
他スクールが17〜最高21歳であったのに対し、ウィーンは15歳〜17歳と幼さが際立った。派遣した生徒の年齢構成にもスクールの考えが見えて興味深い。
完成度、と
いう点では、やはりワガノワは飛び抜けているなと。「フローラの目覚め」のマリア・ホーレワ、「人形の精」のマリア・ペトゥホーワ、ホルヘ・パラシオス、ラスムス・アハルグレン、素晴らしかった。






Last updated  2018.02.12 22:40:55
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2017.12.30
今年もたくさんの作品と出会うことができました。

歌舞伎=63(回数は70)
文楽・素浄瑠璃=18
能・狂言=2
その他の伝統芸能=3
ミュージカル・オペラ=10(回数は11)
ダンス・バレエ=11
演劇=22
ライブ・コンサート=6
その他=2
1年合計して137本(145回)のステージを観ました。

映画は31本。
DVD試写は除いての数ですが、来年はもう少し増やしたいです。
(何本か、劇場で観たシネマ歌舞伎が数に入っていないかもしれない)

今年一番の舞台は何だったか?・・・などというのは愚問中の愚問。
でも、もし1つ挙げるとすれば、「氷艶」だったかな、と。
あそこまでのものができるとは、思っていなかった。
お見それしました、染五郎。そして、世界レベルのフィギュアスケーターたち!

ミュージカル界では、やはり「ビリーエリオット」の成功は外せない。
絶対日本では無理!と思った2011年から6年ですよ。すごいな〜。
あと、平原綾香のミュージカル参戦も喜びたい。
来年の「メアリーポピンズ」にも期待している。

個人的には、
行きたい行きたいと思っていた京都観世会館に行けたのがよかったです。
来年は、もう少しお能を観ていきたいと思っていますが、どうなりますやら。

来年の観劇初めは1月3日から。高麗屋三代襲名で幕を開けます。
また来年も、たくさんのカンゲキと出会えますように。
皆さまも、たくさんカンゲキできますように!

よいお年をお迎えください。






Last updated  2017.12.30 00:00:32
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2017.12.28
今月は、歌舞伎6(回数は8)、文楽・素浄瑠璃3、演劇5、ダンス・バレエ・ミュージカル2、で舞台は16(18)、映画2。
忙しいはずです。いつもの倍は観ている計算。

【歌舞伎】
十二月大歌舞伎(第一部)「実盛物語/土蜘」@歌舞伎座
十二月大歌舞伎(第二部)「らくだ/蘭平物狂」@歌舞伎座
十二月大歌舞伎(第三部)「瞼の母/楊貴妃」@歌舞伎座
吉例顔見世興行東西合同歌舞伎(昼の部)「寿曽我対面/渡海屋・大物浦/二人椀久」@京都ロームシアター
吉例顔見世興行東西合同歌舞伎(夜の部)「良弁杉由来/俄獅子/文七元結/大江山酒呑童子」@京都ロームシアター
12月歌舞伎公演「今様三番三/隅田春妓女容性」@国立劇場大劇場

【文楽・素浄瑠璃】
文楽12月公演「ひらがな盛衰記」@国立劇場小劇場
社会人のための文楽鑑賞教室「日高川花王入相/新口村」@国立劇場小劇場
KAAT駒之助公演「奥州安達ヶ原〜袖萩祭文」@KAAT神奈川芸術劇場

【演劇】
扉座「江戸のマハラジャ」@座・高円寺
チェルフィッチュ「三月の十日間」@KAAT神奈川芸術劇場
「欲望という名の電車」@シアターコクーン
「流山ブルーバード」@本多劇場
「アテネのタイモン」@彩の国さいたま芸術劇場

【ダンス・バレエ・ミュージカル】
「老松」@セルリアンタワー能楽堂
「プクル」@日本青年館ホール

【映画】
タカラヅカスペシャル2017「ジュテームレビュー」@TOHOシネマズ六本木
「スターウォーズ 最後のジェダイ」@TOHOシネマズ六本木

今月の最優秀作品=「蘭平物狂」
アナログでここまで人をアッと言わせられる、ということを証明した、ダイナミックなアクションに。
尾上松緑の奮闘もさることながら、殺陣師として全てをコントロールした山崎咲十郎の手腕とセンスの良さ、そして、三階さんたちの奮闘。怪我も事故もなかったのは、チームワーク。素晴らしかったです。

最優秀男優賞=「二人椀久」の片岡仁左衛門
すみません。もう、空前絶後の出来で、他とは比べられない。お囃子や照明、舞台装置、全てが最高でした。本当に夢を見ているようでした。

敢闘賞=市川中車
この人抜きで、歌舞伎が語れなくなってきた。「これは僕の物語」というだけはあった「瞼の母」、冒頭の第一声が、猿翁丈にそっくり。「楊貴妃」は、初日あたりは立っているだけだったが、終盤、ちゃんと感情が表れるようになったのには驚いた。

特別賞=「タカラヅカスペシャル2017」
轟悠&各組トップスターが粒ぞろい、かつ二番手三番手にも勢いがあり、来年たくさん宝塚を観に行きたいと思わせる素晴らしいステージでした。ライブ中継が全国60ヶ所以上というのもすごい。大満足。

功労賞=「アテネのタイモン」
今年最後に観た「アテネのタイモン」。吉田鋼太郎という男を再度見直した。原作本より数段面白い舞台になっている。それも、蜷川チックに。
さいたま芸術劇場が「NINAGAWAメモリアル劇場」になっていくのを、「それ、どうなんだ?」と思っていたが、これを観たら、それもいいかも、と素直に思った。蜷川チルドレンたちが、「蜷川時代」を受け継いでいくのだな、と思えたから。これは収穫だ。蜷川が死んでも、この劇場で「シェイクスピアを全部やる」の意義がある、と実感できたから。頑張れ、鋼太郎! そして蜷川チルドレン!






Last updated  2017.12.29 23:54:21
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2017.11.30
今月は歌舞伎が5(回数は7)、文楽が2、能が1、落語が1、演劇2で11(13)、映画は3。
歌舞伎座は、松本幸四郎最後の日を、千穐楽で目撃。あたたかなカーテンコールも素敵でした。

【歌舞伎】
吉例顔見世大歌舞伎(昼の部)「鯉つかみ/奥州安達原/直侍」@歌舞伎座
吉例顔見世大歌舞伎(夜の部)「仮名手本忠臣蔵(五段・六段)/新口村/大石最後の一日」@歌舞伎座
11月公演「坂崎出羽守/沓掛時次郎」@国立劇場大劇場
「スーパー歌舞伎II  ワンピース」@新橋演舞場
翔の会「矢車三番叟/浮かれ坊主/禿/春興鏡獅子」@国立劇場小劇場

【文楽・素浄瑠璃】
11月公演第一部「八陣守護城/鑓の権三重帷子」@国立大阪文楽劇場
11月公演第二部「心中宵庚申/紅葉狩」@国立大阪文楽劇場

【能】
「幽花会」@京都観世会館

【落語】
「柳家小三治・柳家三三親子会」@銀座ブロッサム中央会館

【演劇】
「13番地の桜の園」@シアターコクーン
こまつ座「きらめく星座」@紀伊國屋サザンシアター

【映画】
「スリービルボード」@東京国際映画祭
「超級大国民」@東京国際映画祭
「馬を放つ」@フィルメックス映画祭

今月のMVP=「吉例顔見世大歌舞伎」
高麗屋三代襲名を前に、幸四郎として最後の歌舞伎座出演に、音羽屋(菊五郎)、松嶋屋(仁左衛門)、山城屋(藤十郎)、播磨屋(吉右衛門)ら当代の大幹部が勢揃いして自らの得意中の得意演目を披露。とりわけ、菊五郎の直侍と仁左衛門の勘平は比類なきオーラを放った。

今月の最優秀主演男優賞=松本幸四郎
「大石最後の一日」の説得力は、彼ならでは。「初一念を忘るるな」が胸に響いた。

今月の最優秀主演女優賞=中村児太郎
女優ではなく女方ですが。最近の児太郎の飛躍率はものすごいものがある。幸四郎の内蔵助に全く引けを取らず、自分の論理で立ち向かっていったおみのは出色。「鯉つかみ」では、ちょっぴりコミカルなお姫様を品よく演じ、染五郎との2ショットも見栄えがした。

敢闘賞=中村鷹之資
「翔の会」で見せた「矢車三番叟」の静謐さ、「浮かれ坊主」の巧みさは驚異的。「春興鏡獅子」の弥生はまだまだだけれど、歌舞伎の未来は明るい、と思わせる逸材である。






Last updated  2017.12.27 16:22:15
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2017.10.30
10月は東京国際映画祭があるので、映画が試写2、映画祭4、計6本といつもより多め。もっと見たかったが時間がかぶるなどして見られなかったものがあり。(映画祭は11月3日まで)
それに輪をかけて、今月は歌舞伎がめっちゃめちゃ多かった! 
歌舞伎7、伝統芸能2、演劇2、バレエ1、ミュージカル1で13本! へとへと。

【歌舞伎】
錦秋名古屋顔見世(昼の部)「重の井/番町皿屋敷/蜘蛛絲梓弦」@日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
錦秋名古屋顔見世(夜の部)「春重四海波/新口村/連獅子」@日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
芸術祭十月大歌舞伎(昼の部)「マハーバーラタ物語」@歌舞伎座
芸術祭十月大歌舞伎(夜の部)「沓手鳥孤城落月/唐人話/秋の色種」@歌舞伎座
10月歌舞伎公演「通し狂言 霊験亀山鉾」@国立劇場大劇場
スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」(麦わらの冒険)@新橋演舞場
歌舞伎座スペシャルナイト「男伊達花廓」@歌舞伎座

【伝統芸能】
「平家琵琶の世界」@日比谷図書文化館コンベンションホール
「河東節開曲三百年記念演奏会」(夜の部)@歌舞伎座

【演劇】
「六条御息所」(李礼仙・小林勝ほか)@銕仙会能楽堂
オールアクトカンパニー『魔笛は三度鳴る』@テアトルbonbon

【バレエ】
Kバレエ「クレオパトラ」(中村/山本/キャシディ/宮尾)@東京文化会館

【ミュージカル】
「レディ・べス」@帝国劇場

【映画】
シネマ歌舞伎「四谷怪談」@東劇
「ダンケルク」@品川IMAX

【試写】
「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」
「不都合な真実2」

【東京国際映画祭】(10月分のみ)
歌舞伎座スペシャルナイト「地獄門」(4Kリマスター版)@歌舞伎座
「グレイン」
「現れた男」
「人生なき人生」

今月の最優秀作品は「マハーバーラタ物語」に。
歌舞伎としての完成度が高い。インドの話をしっかり落とし込んでいる。美術が素晴らしい。

最優秀主演男優賞には片岡仁左衛門を。
「通し狂言 霊験亀山鉾」中、「中島村焼場の場」は天覧ともなりましたが、
この場はとりわけ息をのむほどの色悪ワールド。
水右衛門の高笑いはぞっとするほど恐ろしかったし、
隠亡の八郎兵衛はまるで團七人形のように妖しく美しかった…。
芸術品なのです、人間だけと、すでに人間じゃない、という域。

最優秀主演女優賞には中村祥子を。
Kバレエ「クレオパトラ」のタイトルロール、彼女しかいない!と思わせる肢体。
ぜひ長く踊ってほしいです。

あと、錦秋名古屋顔見世昼の部で、
「重の井」魁春「番町皿屋敷」梅玉が素晴らしかったです。
特に「番町皿屋敷」で、青山播磨(梅玉)が1枚ずつ皿を割って菊に一歩ずつ膝詰めで迫るところは、
背筋も凍るほど。震えあがる菊を中村壱太郎も好演、素晴らしい座組でした。

東京国際映画祭では、
4Kリマスター版「地獄門」の美しさに惚れ惚れ。
しかし1953年ですよ。焼野原の戦後から8年ですよ。
京都が焼けなかったおかげとしかいえない。
文化不毛の戦中に、必死で伝統文化を守り抜いたすべての方々に感謝。
そして、それを世界に見せつけた方々に感謝。
父が大映に入社した気持ちがわかる。「羅生門」「地獄門」…当時世界で一番すごいもの作ってる
勢い盛んな会社、誇らしい会社と思ったことだろう。

グランプリとりそうなのが「グレイン」
これは事件ですってくらい、すごい映画ですよ。モノクロで撮ってますが、美しい!






Last updated  2017.11.10 11:21:36
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2017.10.23
それがバレエでなかったものを、
バレエとして表現するとはどういう作業だろう。
それが音楽でなかったものを、
音楽として表現するとは、どういう作業だろう。
謎多き実在の人生に、
物語を与えるとはどういう作業だろう。

そこに、確固たるコンセプトが存在しなければ、
どこかで見たような、何かで聞いたようなものばかりになってしまうはず。
どこにも存在しないオリジナリティを持ち、
かつ、観る者に安心感を与え、心情を想像しやすい様式を用いる。

それは歌舞伎の新作に、古典歌舞伎の手法を用いるもののように思えた。

新作だけれど古典の文法。それは、この新作バレエが古典になりうる要素でもある。

一幕目はエジプトを意識したつくりになっている。
序盤のまがまがしさは、彼が英国ロイヤルバレエでオリジナルキャストの一人を務めた
ブリテンの「パゴダの王子」(マクミラン振付)をほうふつとさせる。
カエサルがキャシディという西洋人であることが、はからずも
東洋対西洋のコントラストを鮮やかすぎるほど示していた。
クレオパトラの中村祥子の突出した魅力によって圧倒されるが、
クレオパトラやプトレマイオス(山本雅也)以外のヴァリエーションは音楽・振付ともいまひとつ。
エジプト王朝の権力闘争にローマ帝国との関係がどう関わっていくか、
場面がどうしても説明的になる。
これから更なるブラッシュアップが期待される。

それに比べて第二幕の見事さには舌を巻いた。
たしかにこの作品ならではのモチーフとなる音楽と振付は
序曲や一幕のクレオパトラのソロが担っているかもしれない。しかし
二幕はクラシック音楽として耳馴染みのよい音楽にのせて
クラシックバレエとしての技術が散りばめられている。
その技術の一つ一つが、重要なシーンの盛り上がりを加速こそすれ妨げない。
二幕だけで、白鳥の湖の二幕のように、このままいつでも上演できる。

一幕目、切れ者かつ絶世の美女ながら傲慢を絵に描いたようなクレオパトラが
二幕では威厳を保ちながらも愛を知る者になっている、その変化が一瞬で見て取れるのも素晴らしい。
カエサルとの愛の日々。愛息シーザリオンをめぐるローマでの不安定な立場。
そしてカエサルの失墜。
異国エジプトの女に加担することを是としないローマ元老院の面々が、
少しずつ円を狭めてカエサルを追い詰めていくシーンなどは圧巻。

そしてアントニウス役の宮尾俊太郎が、クレオパトラに心酔していく男を好演。
カエサルよりも小者でクレオパトラの手玉にとられたとも言われている男だが、
宮尾アントニウスと中村クレオパトラの間には、たしかに愛が見えた。

終盤、二つの曲線が交わるだけの「船」が、波打つ海に浮かぶシーンは最高に美しい。
クレオパトラのもとにやってきたアントニウス、それだけで、観客も幸せな気持ちになれた。
青々とした海の照明、魂を揺さぶる音楽が、シーンを支えていた。

特筆すべきはオクタヴィアヌス役の遅沢祐介と、
その妹にしてアントニウスの妻となる、オクタヴィア役の矢内夏子である。

中村祥子と対照的な女性を、クラシックバレエの典型ともいえる滑らかさたおやかさで表した矢内、
朋友アントニウスを信頼して妹を嫁がせたのに、裏切られたアウグスチヌス遅沢の、
締まった体躯でどこまでも冷静に戦い抜く姿。
二人とも正確かつ俊敏。敵役が大きくなければ物語がつまらないではないか!
カエサル亡きローマでありながら、微塵も弱さを感じさせない。
男たちの戦闘の殺陣は、よくも怪我をしないなと感動するほどであった。

舞踊が物語に求心力を与えているのだ。
「これまでのすべてを注ぎ込んだ」という熊川の言葉の通りだと思う。

狂言回しとなる案内人役・酒匂麗のスピーディな踊りは、最初から最後まで舞台を引き締める。
ブルータス役の井坂文月は、表情の演技が素晴らしく、5階からでも気持ちの変化が見てとれた。

そして思いも書けないラストシーン!
天へと続くような階段を、死んだはずのカエサルが、プトレマイオスが、アントニウスが、上っていく。
そしてクレオパトラも……。

凛としてこちらを向いたまま、クレオパトラは誇り高く仰向けに落ちていった!
それは歌舞伎の有名な作品、通称「碇知盛(いかりとももり)」の最後に似ている。
壇ノ浦の戦いに敗れた平知盛は、「見るべき程の事をば見つ。今はただ自害せん」
そう言葉を遺し、海中に身を投じた。
死体が浮きあがって首を取られないように、碇を体に巻いて投身したと伝えられる。

そういえば、海戦が始まるときのティンパニーは、歌舞伎の幕開きのときの柝の音と同じく、
どんどん間隔が狭くなっていく打ち方だった。

「日本人が西洋のバレエをゼロから作り上げる」とは、こういうことだったのか、と思う。
どこまでも美しく、誇り高いクレオパトラを大胆に演じた中村祥子に、
最高の賛辞を送りたい。






Last updated  2017.10.30 12:06:31
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2017.10.15
今月のまとめ、すっかり遅くなりました。怒涛の9月。歌舞伎3、文楽2、能1、ミュージカル2、演劇3で観劇は11本。映画は試写が2本でした。演劇3のうち、1つは「オペラ」と冠してありますし、こまつ座は音楽劇でありまして、最近の舞台は途中で歌う作品が珍しくなくなりました。でも、「ミュージカル」といえるものとは区別したいと思っています。

【歌舞伎】
秀山祭九月大歌舞伎(昼の部)「毛谷村/旅路の嫁入/幡随長兵衛」@歌舞伎座
秀山祭九月大歌舞伎(夜の部)「逆櫓/再桜遇清水」@歌舞伎座
郡上高雄歌舞伎「白浪五人男/絵本太功記/野崎村」@口明方小学校体育館

【文楽】
9月文楽公演第一部「生写朝顔話」@国立劇場小劇場
9月文楽公演第二部「玉藻前曦袂」@国立劇場小劇場

【能・狂言】
能楽金春流第十二回山井綱雄之會「二人静」@国立能楽堂

【ミュージカル】
「デスノート」(柿崎)@新国立劇場中劇場
宝塚月組「All for One」@東京宝塚劇場

【演劇】
「オーランドー」@KAAT神奈川芸術劇場ホール
百鬼オペラ「羅生門」@シアターコクーン
こまつ座「円生と志ん生」@紀伊國屋サザンシアター

【試写】
「ホリデイ・イン」
「ユダヤ人を救った動物園~アントニーナが愛した命」

今月の最優秀作品は、「百鬼オペラ羅生門」に。
芥川龍之介の名作を、観たこともない世界に作り上げた演出、舞台装置、振付、
クォリティの高い音楽、などなど。インターナショナルであって日本のコンテンツ。すごいです。

今月のMVPは、中村吉右衛門
「番隨長兵衛」はもう、至芸を超えて精神が肉体化したとしか思えなかった。

今月の特別賞を、郡上高雄歌舞伎に。
今年も、吉田剛くんはすごかった。でも、彼だけじゃなく、
一夜限りのパフォーマンスに底力を感じさせた全員の気迫。
また来年も行きたくなる、素晴らしい公演でした。






Last updated  2017.10.30 10:52:59
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2017.09.01
今月の舞台は歌舞伎5、文楽1、演劇3、ミュージカル4(5)、ダンス1で14、
映画は1でした。どの作品も力演で甲乙つけがたい。

【歌舞伎】
八月納涼歌舞伎(第一部)「刺青奇偶」「玉兎/団子売」@歌舞伎座
八月納涼歌舞伎(第二部)「修善寺物語」「東海道中膝栗毛~歌舞伎座捕物帖」@歌舞伎座
八月納涼歌舞伎(第三部)「桜の森の満開の下」@歌舞伎座
双蝶会「土佐将監閑居場」「一條大蔵譚」@国立劇場小劇場
研の会「頓兵衛住家の段」「禿/供奴」@国立劇場小劇場

【文楽】
大阪市立大学上方文化講座「祇園祭礼信仰記」(実演あり)

【演劇】
「プレイヤー」@シアターコクーン
「リミット9」@港区立麻布区民センター
「髑髏城の七人~season鳥」@IHIステージアラウンド東京

【音楽劇・ミュージカル】
「ふるあめりかに袖はぬらさじ」@明治座
「星の王子様」@東京芸術劇場プレイハウス
「ビューティフル」(平原綾香)@帝国劇場(2回)
「ビリー・エリオット」(未来/持田/柚月/益岡/中河内)@赤坂ACTシアター

【ダンス・バレエ】
「マクベス」@渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール

【映画】
「東京喰種」@丸の内アカデミー

最優秀作品賞は、「ビリー・エリオット」に。
まさか日本でこれだけのことができるようになるとは、思っていませんでした。
特に、イギリスの炭鉱町の話を九州弁つまり筑豊の炭鉱を重ね合わせる台本にしたのは秀逸。
サッチャー政権をここまで揶揄する政治的な物語もそのままきちんと伝えていることも、すごい。

次点で「ビューティフル」
平原綾香が素晴らしい。私はすぐさまチケット買い増しして二日連続行きました。
描かれているミュージックシーンがドンピシャ自分の青春なんで、主観的なものもあるかと思い、
敢えて次点にしています。

MVPは、「ビリー・エリオット」のウィルキンソン先生役、柚月礼音に。
ダンサーとして大成できなかったちっぽけな人生を恨みながらも、
子どもたちに踊る楽しさを教える心意気、
ビリーを見出す瞬間、
家でやさぐれる様子、
すべてが素晴らしかった。そして華があった。
彼女の代表作になると思います。






Last updated  2017.09.03 19:22:54
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2017.08.01

今月は歌舞伎が6(2回行ったものがあり回数は7)、バレエ1、演劇2で9(10)、映画は試写が3でした。

 

【歌舞伎】

七月大歌舞伎(昼の部)「矢の根/加賀鳶/連獅子」@歌舞伎座

七月大歌舞伎(夜の部)「駄右衛門花御所異聞」@歌舞伎座

七月大歌舞伎(昼の部)「夏祭浪花鑑」@松竹座

七月大歌舞伎(夜の部)「盟三五大切」@松竹座

歌舞伎鑑賞教室「歌舞伎のみかた/一條大蔵譚」@国立劇場小劇場

曳山まつり子ども歌舞伎東京公演「長刀組太刀渡り/伊勢音頭恋寝刃/本朝廿十四孝」@国立劇場小劇場

 

【ダンス・バレエ】
石神井バレエアカデミー「トリプル・ビル」@文京シビック

 

【演劇】

「子午線の祀り」@世田谷パブリックシアター

オーパーツ「天国への階段」@池袋サンシャイン劇場

 

【その他】

歌舞伎座ギャラリー

玉三郎x土屋恵一郎対談「演じるということ」@明治大学駿台キャンパスアカデミーホール

 

【試写】

「関ヶ原」

「米軍がもっとも恐れた男~その名はカメジロー」

「夜明けの祈り」

今月の最優秀作品賞は「子午線の祀り」に。
朗読劇というより、もはや普通の演劇でして、平家物語を文語で朗読する難解さから現代人を救う手立てとしての体の表現がとても素晴らしかったです。「敦」の「名人伝」を彷彿とさせました。
俳優では村田雄治がよかったです。

今月のMVPは石神井バレエアカデミーの「トリプル・ビル」から、「パ・ド・カトル」
吉田都、酒井はな、西田佑子、沖香菜子の4人でパ・ド・カトルですよ。夢のようでした。
この公演では、男性陣も高岸直樹、秋元康臣、浅田良和、池本祥真、細野 生、土橋冬夢という布陣で、特に元Kバレエの3人は久々にパフォーマンスを見られてうれしかったです。

最優秀男優賞には、尾上松也を。
一寸徳兵衛が髭を抜いているところ、惚れ惚れしました。

番外ですが、坂東玉三郎丈の「演じるということ」という講演・対談は充実していて、
質問コーナーでは学生たちの純粋な質問に真摯に答える姿が素晴らしかったです。
本当に勉強になりました。

あと、
今月は、私の大好きな片岡仁左衛門丈の「盟三五大切」がかかったので、大阪まで行ってまいりました。
もちろん素晴らしかったですが、以前観たときほどの衝撃はありませんでした。
以前より、わかりやすく演出を変えたような気がします。その分説明的になってしまったのではないかと。
だからこそ、
無言で暗闇の中押し入り、五人斬りを行う場面が飛びぬけて美しかった。
歌舞伎は理屈じゃない。そう思った次第です。

とはいえ、充実した公演であったことはたしか。息をつめて観ていました。2回も!







Last updated  2017.08.16 08:45:02
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